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第壱話
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「もーっ、あたしって本当に不幸っ、男運なさすぎ! 何であたしばっかりこんな目に遭わなきゃならないのーっ?」
ふらふらした足取りで、腕をぶんぶん振り回しながら夜空に向かって吠える優理花。私はさっき彼女が投げてしまったバッグを拾い、慌ててその後を追っているところだった。
「ちょっとアオコ、聞いてる?」
ぐりん、と振り返った優理花が、その勢いでよろけてその場にへたり込む。私より一足先に二十歳になってお酒を飲むようになったけれど、弱い体質なのかまだ慣れないからか、あっという間に酔ってしまう。それをこうして介抱するのが、私の役目になっていた。
ちなみに私の名前は青子というのだけど、小学五年生からの友人である優理花は、アオコと読むのが普通だからという理由で、ちゃんと呼んでくれたことがない。だから他の人たちも私が青子ではなくアオコという名前だと勘違いしていることが多いくらいだった。
「あれ? あたしの!」
ようやく追い付いたところで、優理花が私の手元を見、また自分が何も持っていないことに気付くと、奪い取るようにバッグを掴み、慌てて中身を確認し始める。
「ああ、良かった! なくなってたらどうしようかと思ったー」
財布やらスマホやらを地面に置いて、ホッとしたように取り出したのは元彼となった人から貰ったマスコット付きのキーホルダーだ。金額的には千円に満たないものだけれど、優理花はそういった思い出の品を部屋に飾っておくタイプの子で、四段ある大きめの棚に、今まで付き合って来た男性から貰った数々の品が、物の大小を問わず順番に並べられているのを見る度、そしてそれが増える度に複雑な気分になる。
彼女は男性運が悪いというより、何より外見を優先させて好きになるものだから、相手がモテることを承知の上で半ば強引に付き合い始めては、男性の周囲にいる女性に嫉妬して相手を責めたり追い詰めたりということをして、別れてしまうのだ。中学生の頃からそんなだったから、優理花の元彼の人数を把握していない。付き合う期間は長くて半年、最短は二日だから無理もないだろう。
そんな彼女のことを男好きだの尻軽だのと蔑む声もあるけれど、彼女はただ必死に恋愛をしようとしているだけのようなのだ。その理由については彼女の家庭の事情が起因しているのだけれど、これについて公言するつもりはない。
「アオコ、アオコアオコアオコ!」
バンバンと手のひらで地面を叩く優理花に、辺りに誰もいないのを確認してから、仕方なくその前に正座する。
「あたし、やっと目覚めた」
「?」
「男は顔じゃない!」
「――――」
酔いがさめたようなキリッとした表情で、何を言うかと思えば、今更な言葉。
「だからアオコも、顔ばっかりな男なんか相手にしないで、優しい男を探すんだぞっ」
「……うん」
「よしっ、帰るぞぉー!」
私が頷くのを見て頷き返した優理花。よろよろと立ち上がって叫ぶと、先程よりも確りした足取りで歩き始める。
頷きはしたものの、私には恋愛なんて遠いもののような気がしていた。誰かを好きになったことはあるし、私を好きだと言ってくれた人もいる。けれど付き合うことをしないでいるのは、優理花の話を聞いているうちに、私には無理だと思うようになっていったからだった。
優理花の性格も少し必死過ぎて問題があったかもしれないけれど、中には二股三股が当たり前な人とか、暴力的な人とかがいて、泣かされている優理花に自分の未来を重ね、絶対にこんな思いをするのは嫌だと、拒絶している部分もあるから。特に外見が優れている人には惹かれてはいけないと、戒めてもいる。
優理花を送った後、タクシーに近所のコンビニまで乗せて貰って、明日の朝食にするつもりの物なんかを買って外に出ると、もう日付が変わってしまっていた。
明日は休みだから気にすることはないけど、連続して観ていたドラマが数分前に終わってしまったのだと思うと、少しばかり残念な気にもなる。
コンビニからアパートまでは、階段のある長い坂を上がらなければならない。
その先の道は狭く、滅多に車が通ることはない。行き止まりが多いから下手に迷い込むと暫く立ち往生することになるので、道の先々にちゃんと大きな看板で注意書きされているからだ。たまに看板を無視してうろうろしている車は、怪しいとして通報されてしまうことがあるから、ドライバーさんは要注意、なのだ。
「…………?」
階段の上の方で、石段に腰かけている小さな姿が見えた。こちらが気付いたのに少し遅れる形でハッと私を見下ろしたその子は――幼い子供の姿をしている――慌てて逃げ出そうとして段差に足を取られ、べしゃりと転んでしまう。
「あっ。大丈夫? ごめんね、びっくりさせて」
急いで駆け上がり、額を打ったのか、そこをおさえてるだけで起き上がろうとしないその子を、そっと抱き起こす。
「っ!」
子供は身構える様子で私を睨み、私は私で、その子の姿を間近で見て、頭を混乱させた。
その可愛らしい顔立ちに、男の子か女の子か判断出来なかったからというのではない。
成長過程に何か問題があるのか、そういう病気なのか。顔立ちははっきりしているのに、身長が少し大きな赤ちゃんくらいしかなく。犬のような耳と尻尾が生えていた。
耳と尻尾については、やけにリアルな飾りだと思ったのだけど、私を警戒して動く様子は本物のようで。思わず触ってしまうと身体をビクリとさせて私の腕の中から逃げようとする。
「ああ、触るの嫌だったね。ごめんね? 嫌なことしないから逃げないで」
懸命に身を捩って逃げようとするが、私の方も頑張って捕まえたままにしていた。手を放したらまた転ぶと思ったからだ。
ぐうぅぅぅ~
「うん?」
お腹の鳴る音がしたかと思ったら、子供が力を失ったように動かなくなる。
あまり力のない私でも捕まえたままでいられたのは、この子が空腹によって弱っていたからだったのだろう。
「ご飯食べに来る? 元気になってからお家に帰ろう?」
「…………帰れるのか?」
「え?」
初めて喋ってくれたと思ったら、ちょっと怒ったような声音で、猜疑心に満ちた眼差しを向けられる。
「俺がいたのは、この世界じゃない。この世界の何処にも俺が帰るべき場所はない。それでも帰れるというのか?」
「えっ……と……」
幼い子供の言葉とは思えないその台詞に、私は戸惑い、少しどころではなく途方に暮れた思いになりながらも、取り敢えずその子を連れ帰ることにした。
ふらふらした足取りで、腕をぶんぶん振り回しながら夜空に向かって吠える優理花。私はさっき彼女が投げてしまったバッグを拾い、慌ててその後を追っているところだった。
「ちょっとアオコ、聞いてる?」
ぐりん、と振り返った優理花が、その勢いでよろけてその場にへたり込む。私より一足先に二十歳になってお酒を飲むようになったけれど、弱い体質なのかまだ慣れないからか、あっという間に酔ってしまう。それをこうして介抱するのが、私の役目になっていた。
ちなみに私の名前は青子というのだけど、小学五年生からの友人である優理花は、アオコと読むのが普通だからという理由で、ちゃんと呼んでくれたことがない。だから他の人たちも私が青子ではなくアオコという名前だと勘違いしていることが多いくらいだった。
「あれ? あたしの!」
ようやく追い付いたところで、優理花が私の手元を見、また自分が何も持っていないことに気付くと、奪い取るようにバッグを掴み、慌てて中身を確認し始める。
「ああ、良かった! なくなってたらどうしようかと思ったー」
財布やらスマホやらを地面に置いて、ホッとしたように取り出したのは元彼となった人から貰ったマスコット付きのキーホルダーだ。金額的には千円に満たないものだけれど、優理花はそういった思い出の品を部屋に飾っておくタイプの子で、四段ある大きめの棚に、今まで付き合って来た男性から貰った数々の品が、物の大小を問わず順番に並べられているのを見る度、そしてそれが増える度に複雑な気分になる。
彼女は男性運が悪いというより、何より外見を優先させて好きになるものだから、相手がモテることを承知の上で半ば強引に付き合い始めては、男性の周囲にいる女性に嫉妬して相手を責めたり追い詰めたりということをして、別れてしまうのだ。中学生の頃からそんなだったから、優理花の元彼の人数を把握していない。付き合う期間は長くて半年、最短は二日だから無理もないだろう。
そんな彼女のことを男好きだの尻軽だのと蔑む声もあるけれど、彼女はただ必死に恋愛をしようとしているだけのようなのだ。その理由については彼女の家庭の事情が起因しているのだけれど、これについて公言するつもりはない。
「アオコ、アオコアオコアオコ!」
バンバンと手のひらで地面を叩く優理花に、辺りに誰もいないのを確認してから、仕方なくその前に正座する。
「あたし、やっと目覚めた」
「?」
「男は顔じゃない!」
「――――」
酔いがさめたようなキリッとした表情で、何を言うかと思えば、今更な言葉。
「だからアオコも、顔ばっかりな男なんか相手にしないで、優しい男を探すんだぞっ」
「……うん」
「よしっ、帰るぞぉー!」
私が頷くのを見て頷き返した優理花。よろよろと立ち上がって叫ぶと、先程よりも確りした足取りで歩き始める。
頷きはしたものの、私には恋愛なんて遠いもののような気がしていた。誰かを好きになったことはあるし、私を好きだと言ってくれた人もいる。けれど付き合うことをしないでいるのは、優理花の話を聞いているうちに、私には無理だと思うようになっていったからだった。
優理花の性格も少し必死過ぎて問題があったかもしれないけれど、中には二股三股が当たり前な人とか、暴力的な人とかがいて、泣かされている優理花に自分の未来を重ね、絶対にこんな思いをするのは嫌だと、拒絶している部分もあるから。特に外見が優れている人には惹かれてはいけないと、戒めてもいる。
優理花を送った後、タクシーに近所のコンビニまで乗せて貰って、明日の朝食にするつもりの物なんかを買って外に出ると、もう日付が変わってしまっていた。
明日は休みだから気にすることはないけど、連続して観ていたドラマが数分前に終わってしまったのだと思うと、少しばかり残念な気にもなる。
コンビニからアパートまでは、階段のある長い坂を上がらなければならない。
その先の道は狭く、滅多に車が通ることはない。行き止まりが多いから下手に迷い込むと暫く立ち往生することになるので、道の先々にちゃんと大きな看板で注意書きされているからだ。たまに看板を無視してうろうろしている車は、怪しいとして通報されてしまうことがあるから、ドライバーさんは要注意、なのだ。
「…………?」
階段の上の方で、石段に腰かけている小さな姿が見えた。こちらが気付いたのに少し遅れる形でハッと私を見下ろしたその子は――幼い子供の姿をしている――慌てて逃げ出そうとして段差に足を取られ、べしゃりと転んでしまう。
「あっ。大丈夫? ごめんね、びっくりさせて」
急いで駆け上がり、額を打ったのか、そこをおさえてるだけで起き上がろうとしないその子を、そっと抱き起こす。
「っ!」
子供は身構える様子で私を睨み、私は私で、その子の姿を間近で見て、頭を混乱させた。
その可愛らしい顔立ちに、男の子か女の子か判断出来なかったからというのではない。
成長過程に何か問題があるのか、そういう病気なのか。顔立ちははっきりしているのに、身長が少し大きな赤ちゃんくらいしかなく。犬のような耳と尻尾が生えていた。
耳と尻尾については、やけにリアルな飾りだと思ったのだけど、私を警戒して動く様子は本物のようで。思わず触ってしまうと身体をビクリとさせて私の腕の中から逃げようとする。
「ああ、触るの嫌だったね。ごめんね? 嫌なことしないから逃げないで」
懸命に身を捩って逃げようとするが、私の方も頑張って捕まえたままにしていた。手を放したらまた転ぶと思ったからだ。
ぐうぅぅぅ~
「うん?」
お腹の鳴る音がしたかと思ったら、子供が力を失ったように動かなくなる。
あまり力のない私でも捕まえたままでいられたのは、この子が空腹によって弱っていたからだったのだろう。
「ご飯食べに来る? 元気になってからお家に帰ろう?」
「…………帰れるのか?」
「え?」
初めて喋ってくれたと思ったら、ちょっと怒ったような声音で、猜疑心に満ちた眼差しを向けられる。
「俺がいたのは、この世界じゃない。この世界の何処にも俺が帰るべき場所はない。それでも帰れるというのか?」
「えっ……と……」
幼い子供の言葉とは思えないその台詞に、私は戸惑い、少しどころではなく途方に暮れた思いになりながらも、取り敢えずその子を連れ帰ることにした。
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