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第伍話
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蒼慈さんがどんな思いを「赤い目」に抱いているかは分からない。けれど、深い憎悪のようなものがありそうで。迂闊に触れてはいけない何かがありそうで、気軽に訊ねることは出来なかった。
何て言ったらいいか分からなくて、蒼慈さんから訊ねられたことにも答えられないまま黙っていると。
「!」
蒼慈さんと、一拍遅れて玖涅くんが不意に立ち上がった。
「玖涅」
「はいっ」
「――えっ?」
蒼慈さんの呼び掛けを受けて、玖涅くんが私の腕を引いた。
「あ、あのっ」
ちゃんと立ち上がれていない状態で更に引かれ、前のめりになりながら玖涅くんについて部屋を飛び出すことになる。
途端、背後――先程までいた部屋の中からガラスが爆ぜるように割れる音が聞こえ、身を屈めて空いてる方の手で耳を塞いだ。
「っ」
「止まるな! 蒼慈さんなら大丈夫っすから!」
振り返り、足を止めている私に玖涅くんが叱咤する。
一体、何が起きているんだろう。
走りながら考える。
石を投げ入れられた? でも、それだけであんな音がするだろうか。それに、そんな悪戯をするような人はここにはいない筈だし、石と言うより手榴弾くらいの衝撃音だったから、悪戯の領域では済まない有り様になったに違いない。はっきりとした悪意があってのものだろう。
悪意――或いはそれは、殺意とも言うのかもしれない。
中に残っていた蒼慈さんは本当に無事なんだろうか。ガラスの破片が刺さるなどして、大怪我を負ってはいないだろうか。
「青子様、こちらへ!」
自分の考えで背筋を震わせたところで、章杏さんが階段の前で手を振っているのが見えた。その脇から数人の妖狐族の青年たちが現れ、蒼慈さんのいる部屋へと駆け抜けて行く。
その手に、各々の武器を持って。
「あ、あのっ」
何が起きたのか訊ねようと口を開く。
「襲撃です。青子様を拐おうとした者たちと同じ輩だと思われます」
何が、の一文字も言わないうちから、早口で答えられ、背中を押して促された先は下への階段かと思いきや。
パタン、と壁の一部が開いた。暗くて狭い通路が伸びた先に地下道へ直通する階段があるという。
階下で剣戟の音が響いているのに気付く。唐突に始まったのではなく、こちらへ近付いて来ているから耳に届くようになったのだ。
「わたしが先導致します。玖涅殿は青子様の後ろからいらして下さい」
言うなり、章杏さんが通路に入り込む。その先にポウッと灯った青白い炎は狐火というものだろうか。
小走りになって先を急ぐその後を追う。
少し埃臭く、左右に手を伸ばすことも出来ない通路の天井もまた、手を上げれば届いてしまう程に低い。そんな閉塞感の強い中を狐火だけを頼りに走るのは、とても怖かった。後ろを駆けているのは玖涅くんだと分かっていても、そして前を駆ける後ろ姿が章杏さんのものだと分かっているのに、いつの間にかに別人とすり替わってしまっているような気がしてならない。
それは、聞こえて来るのが息遣いだけで、あとは私の足音しかしていないからだ。
やがて階段があることを知らせてくれる為に、振り返ってくれた章杏さんの顔を見て、また、天井に頭を擦らないように身を屈めながら来た玖涅くんを振り返って、ようやくその錯覚から逃れられた私は少し安堵し、けれどまだ状況が明確ではない不安を羽織りながら、あまり頑丈そうではない木造の階段を下りていく。
「地下道って何処まで続いてんすか?」
それまでずっと黙っていた玖涅くんの問い掛け。それは私も知りたいことだった。
通路を駆けていた時に、愚痴の一つでもこぼしそうなのに喋らなかったのは、隠し通路を見つけられないようにする為だったようだ。足音を立ててしまっていたことを申し訳なく思うけど、そんなことにまで気が回らなかった。
「城の裏手にある洞窟に出ます。暫くはそこで待機です」
「洞窟? んなもんあったっけ?」
「一般には知られていません。城から脱出する際に使われるものですので、中は複雑に入り組んでおります。決してはぐれることのないようお願いします」
「げー……。俺、狭いとこ苦手なんだけどなー……やだやだやだやだ」
「では玖涅殿は外へ出られますか? 道順ならば教えて差し上げます。犬でも分かる程に優しく。青子様をお守りするのは、わたくし一人で十分ですので、お役目を放棄なさって頂いて結構ですから」
「ちょい待て。ちょっとくらいサボるならともかく、役目を放ったらかしにしたら、蒼慈さんに見放されるじゃないか。そんなの嫌っすよ。分かりましたよ、耐えますよ、嫌だけど」
階段は長く、軋むというより不安定に揺れていた。元々縄梯子であったものの上に木枠を組み上げただけのものであったらしい。
軽快に進む章杏さんに比べて、私は何度も玖涅くんの手を借りることになった。
その為、地下道に下り立った時にはもうすっかり疲れてしまっていたのだけど、ここで休んでいる訳にはいかなかった。
「休憩はもう暫く我慢して下さい。この地下道への通路が知られることがなく済んでいたとしても、洞窟のことを知っている者がいるかもしれません。洞窟の内部を詳細に知り得ているとしても、今向かっている『黄竜の逆鱗』までは辿り着けない筈。ですからそこで休みましょう」
「っ、はい」
日頃の運動不足……取り分けこの世界に来てからは殆ど動かなかったものだから、それが祟ってすぐに息切れしてしまう。
そんな私を見かねてか、急いでいる筈なのに、洞窟に向かうその足は歩くものと変わらなかった。
「ところで、朱皇殿下はどうしてるんっすか? 一緒に逃げた方が良かったんじゃ……」
「ご安心を。他の者が連れ出している手筈です。後に合流することになっています」
「隠し通路が他にもあったってこと?」
「ええ。屋敷のあちこちに」
「うへぇ。逆に考えたら侵入し放題じゃないっすか」
「そうですね。そういった輩を近付けさせないよう結界を張っておりましたが、それを破った者がいる以上、勘づいて利用されているかもしれません」
感情豊かに話す玖涅くんとは真逆に、章杏さんの話し方は事務的で早口だ。状況を理解しているからこそ、そうなってしまっているのであって、あまり芳しくないのだろうと予想がついた。
不運なことに地下道の一部が水に浸かっていたことで、別の道から行くこととなり、洞窟内に入れた頃には、私は情けなくも泣きそうになっていた。
否、泣きたかった。怖さと心細さと不安と疲れと、つい先程ほんの僅かに捻っただけの足の痛みが辛くなって、泥濘んだ場所だろうと何処だろうと、座り込んで休みたかった。
「ほら」
ぐっと涙を堪えているところで、玖涅くんが私の前に回り込み、背を向けてしゃがむ。
「乗れよ。おんぶしてやる」
「えっ……」
「足、捻っただろ? さっき急に足音の調子が狂ったから」
「まあ! 申し訳ありません。先を急ぐあまり、気が付きませんでした」
「あ、でも」
足音で分かってしまうなんて思わなかった。
章杏さんに頭を下げられてしまったけど、申し訳ないのはこちらの方なのだ。私が勝手に足を捻ったのだから。
「『大丈夫』なんてのは聞かねーっすよ。これ以上遅くなんのは不味いっしょ。だから、あんたはさっさと乗る」
私が言い掛けた言葉を察したように言う玖涅くんの声は、少し怒っているように聞こえた。
「……ごめんなさい。ありがとう」
迷ったり躊躇ったり、遠慮したり恥ずかしがっていたりする場合ではなかった。玖涅くんの背中に身を委ねた私が出来るのは、再び駆け出した玖涅くんから落ちないように、しがみつくことだけ。
ぶら下がった状態になった足の捻った方が、振動に合わせて痛みを訴えてくるけれど、自分で歩くよりずっと楽だ。
章杏さんが言っていた通り、洞窟の中は道が沢山あるのが見えた。通路のように天井が低くなかったことは幸いだった。
途中から繋がっていたり行き止まりになっていたりすることもあるようなのだけど、一見しただけでは分からないし、引き返すにしても蛇行していることもあって、同じ道を選べる自信がないくらいだ。
それでも章杏さんは迷わず進み、そして、ある一本の太い鍾乳石の柱まで来ると、灯りとは別の狐火をその中心へ叩き込む。すると。
ドゴンッ、という音と共に、地鳴りのような震動が響く。
「おわっ、スッゲ!」
玖涅くんが口笛を吹いた。
前方で行き止まりとなっていた、鋸の歯を上下で合わせたように並んだ鍾乳石の、上へ伸びていたものが一斉に下がり、その先への道を開いたのだった。
何て言ったらいいか分からなくて、蒼慈さんから訊ねられたことにも答えられないまま黙っていると。
「!」
蒼慈さんと、一拍遅れて玖涅くんが不意に立ち上がった。
「玖涅」
「はいっ」
「――えっ?」
蒼慈さんの呼び掛けを受けて、玖涅くんが私の腕を引いた。
「あ、あのっ」
ちゃんと立ち上がれていない状態で更に引かれ、前のめりになりながら玖涅くんについて部屋を飛び出すことになる。
途端、背後――先程までいた部屋の中からガラスが爆ぜるように割れる音が聞こえ、身を屈めて空いてる方の手で耳を塞いだ。
「っ」
「止まるな! 蒼慈さんなら大丈夫っすから!」
振り返り、足を止めている私に玖涅くんが叱咤する。
一体、何が起きているんだろう。
走りながら考える。
石を投げ入れられた? でも、それだけであんな音がするだろうか。それに、そんな悪戯をするような人はここにはいない筈だし、石と言うより手榴弾くらいの衝撃音だったから、悪戯の領域では済まない有り様になったに違いない。はっきりとした悪意があってのものだろう。
悪意――或いはそれは、殺意とも言うのかもしれない。
中に残っていた蒼慈さんは本当に無事なんだろうか。ガラスの破片が刺さるなどして、大怪我を負ってはいないだろうか。
「青子様、こちらへ!」
自分の考えで背筋を震わせたところで、章杏さんが階段の前で手を振っているのが見えた。その脇から数人の妖狐族の青年たちが現れ、蒼慈さんのいる部屋へと駆け抜けて行く。
その手に、各々の武器を持って。
「あ、あのっ」
何が起きたのか訊ねようと口を開く。
「襲撃です。青子様を拐おうとした者たちと同じ輩だと思われます」
何が、の一文字も言わないうちから、早口で答えられ、背中を押して促された先は下への階段かと思いきや。
パタン、と壁の一部が開いた。暗くて狭い通路が伸びた先に地下道へ直通する階段があるという。
階下で剣戟の音が響いているのに気付く。唐突に始まったのではなく、こちらへ近付いて来ているから耳に届くようになったのだ。
「わたしが先導致します。玖涅殿は青子様の後ろからいらして下さい」
言うなり、章杏さんが通路に入り込む。その先にポウッと灯った青白い炎は狐火というものだろうか。
小走りになって先を急ぐその後を追う。
少し埃臭く、左右に手を伸ばすことも出来ない通路の天井もまた、手を上げれば届いてしまう程に低い。そんな閉塞感の強い中を狐火だけを頼りに走るのは、とても怖かった。後ろを駆けているのは玖涅くんだと分かっていても、そして前を駆ける後ろ姿が章杏さんのものだと分かっているのに、いつの間にかに別人とすり替わってしまっているような気がしてならない。
それは、聞こえて来るのが息遣いだけで、あとは私の足音しかしていないからだ。
やがて階段があることを知らせてくれる為に、振り返ってくれた章杏さんの顔を見て、また、天井に頭を擦らないように身を屈めながら来た玖涅くんを振り返って、ようやくその錯覚から逃れられた私は少し安堵し、けれどまだ状況が明確ではない不安を羽織りながら、あまり頑丈そうではない木造の階段を下りていく。
「地下道って何処まで続いてんすか?」
それまでずっと黙っていた玖涅くんの問い掛け。それは私も知りたいことだった。
通路を駆けていた時に、愚痴の一つでもこぼしそうなのに喋らなかったのは、隠し通路を見つけられないようにする為だったようだ。足音を立ててしまっていたことを申し訳なく思うけど、そんなことにまで気が回らなかった。
「城の裏手にある洞窟に出ます。暫くはそこで待機です」
「洞窟? んなもんあったっけ?」
「一般には知られていません。城から脱出する際に使われるものですので、中は複雑に入り組んでおります。決してはぐれることのないようお願いします」
「げー……。俺、狭いとこ苦手なんだけどなー……やだやだやだやだ」
「では玖涅殿は外へ出られますか? 道順ならば教えて差し上げます。犬でも分かる程に優しく。青子様をお守りするのは、わたくし一人で十分ですので、お役目を放棄なさって頂いて結構ですから」
「ちょい待て。ちょっとくらいサボるならともかく、役目を放ったらかしにしたら、蒼慈さんに見放されるじゃないか。そんなの嫌っすよ。分かりましたよ、耐えますよ、嫌だけど」
階段は長く、軋むというより不安定に揺れていた。元々縄梯子であったものの上に木枠を組み上げただけのものであったらしい。
軽快に進む章杏さんに比べて、私は何度も玖涅くんの手を借りることになった。
その為、地下道に下り立った時にはもうすっかり疲れてしまっていたのだけど、ここで休んでいる訳にはいかなかった。
「休憩はもう暫く我慢して下さい。この地下道への通路が知られることがなく済んでいたとしても、洞窟のことを知っている者がいるかもしれません。洞窟の内部を詳細に知り得ているとしても、今向かっている『黄竜の逆鱗』までは辿り着けない筈。ですからそこで休みましょう」
「っ、はい」
日頃の運動不足……取り分けこの世界に来てからは殆ど動かなかったものだから、それが祟ってすぐに息切れしてしまう。
そんな私を見かねてか、急いでいる筈なのに、洞窟に向かうその足は歩くものと変わらなかった。
「ところで、朱皇殿下はどうしてるんっすか? 一緒に逃げた方が良かったんじゃ……」
「ご安心を。他の者が連れ出している手筈です。後に合流することになっています」
「隠し通路が他にもあったってこと?」
「ええ。屋敷のあちこちに」
「うへぇ。逆に考えたら侵入し放題じゃないっすか」
「そうですね。そういった輩を近付けさせないよう結界を張っておりましたが、それを破った者がいる以上、勘づいて利用されているかもしれません」
感情豊かに話す玖涅くんとは真逆に、章杏さんの話し方は事務的で早口だ。状況を理解しているからこそ、そうなってしまっているのであって、あまり芳しくないのだろうと予想がついた。
不運なことに地下道の一部が水に浸かっていたことで、別の道から行くこととなり、洞窟内に入れた頃には、私は情けなくも泣きそうになっていた。
否、泣きたかった。怖さと心細さと不安と疲れと、つい先程ほんの僅かに捻っただけの足の痛みが辛くなって、泥濘んだ場所だろうと何処だろうと、座り込んで休みたかった。
「ほら」
ぐっと涙を堪えているところで、玖涅くんが私の前に回り込み、背を向けてしゃがむ。
「乗れよ。おんぶしてやる」
「えっ……」
「足、捻っただろ? さっき急に足音の調子が狂ったから」
「まあ! 申し訳ありません。先を急ぐあまり、気が付きませんでした」
「あ、でも」
足音で分かってしまうなんて思わなかった。
章杏さんに頭を下げられてしまったけど、申し訳ないのはこちらの方なのだ。私が勝手に足を捻ったのだから。
「『大丈夫』なんてのは聞かねーっすよ。これ以上遅くなんのは不味いっしょ。だから、あんたはさっさと乗る」
私が言い掛けた言葉を察したように言う玖涅くんの声は、少し怒っているように聞こえた。
「……ごめんなさい。ありがとう」
迷ったり躊躇ったり、遠慮したり恥ずかしがっていたりする場合ではなかった。玖涅くんの背中に身を委ねた私が出来るのは、再び駆け出した玖涅くんから落ちないように、しがみつくことだけ。
ぶら下がった状態になった足の捻った方が、振動に合わせて痛みを訴えてくるけれど、自分で歩くよりずっと楽だ。
章杏さんが言っていた通り、洞窟の中は道が沢山あるのが見えた。通路のように天井が低くなかったことは幸いだった。
途中から繋がっていたり行き止まりになっていたりすることもあるようなのだけど、一見しただけでは分からないし、引き返すにしても蛇行していることもあって、同じ道を選べる自信がないくらいだ。
それでも章杏さんは迷わず進み、そして、ある一本の太い鍾乳石の柱まで来ると、灯りとは別の狐火をその中心へ叩き込む。すると。
ドゴンッ、という音と共に、地鳴りのような震動が響く。
「おわっ、スッゲ!」
玖涅くんが口笛を吹いた。
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