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本編
40【クリス・イグリエ視点】人でなくとも美しい彼。
メキメキと先ほどヤンから聞こえた音と同じような音が殿下からなったと思った瞬間。
「触るな!!」と叫びながらヤンを吹き飛ばし、私を何かで覆った。………白い、ふわふわしたものだ。
手足は拘束されて動けないので頑張って顔で触りに行く。やっぱりそれはふわふわしていて暖かい。
不思議と恐怖はなかった。視界がなくて分からないが、二人の会話らしいものは聞こえる。
「アハハ!やっぱり先祖返り!!!ついに見つけっグハッ」
「…………殿下!!!目を覚ましてください!!!!それ以上は殺してしまいます!!!!」
私は何も見えないがポチの訴えでハッとなる。ガッとかいう音、いや声はどうやらヤンから発せられているようだった。つまりレオナルド殿下が彼を殴っているという認識でいいだろうか。
「殿下っ、殿下!!!きっともう彼は動けません!!!!落ち着いてくださいっ、手をお止めに……」
「…………。」
そう声をあげると、真っ白くふわふわしたものがどかされて、視界がクリアになる。
「ヒエッ」と声が出てしまうくらいにこの一瞬でヤンはボコボコにされており、悲惨な状況だった。
白いふわふわの正体は、なんと殿下の身体から生えているもので、
「…羽?」
魔族の特徴をもつようだけどそれとは少し違い、まるで………まるでお伽話に出てくる天使のようだ。
ニコリと彼は美しい見目のまま微笑むとポチと私を一緒に翼で覆いながら抱きしめた。いつのまにかついていた傷が癒えており、ヒールされたことに気がついた。
透明がかった黄金の髪と瞳に、白い肌、ふわふわで大きい真っ白な翼を持つ彼が微笑むと、私とポチは思わず見惚れてしまった。今の状況がどうでもいいと思えるくらいに。
天使のようで悪魔にも見えた。
「は、はは、久しぶりにこんなやられましたネ。」
よろよろと立ち上がった彼は大きな傷はほとんどなくなっている。その声を聞いた殿下はまたゆっくりとヤンと向き合い、私たちに背を向けた。
しかしヤンは己の身体を修復するのに必死なのか動こうとしない。余裕を見せているようだがそんなことないのかもしれない。
「待ってください、殿下!!!」
「殿下、もう彼は戦えません!いつもの殿下に戻られてください!」
私とポチの二人で呼ぶが全く反応を示さない。確かに今の彼は美しいを体現化させたようだ……
だけど私が大好きなのは………ポチも………いつもの彼なのである。
「殿下!!!…………っ、レオ!!!!!!」
「っ!、?クリ、ス……」
驚いたように殿下が振り返ると、そこには正気に戻った彼の姿があった。
「…………え、何今どうなってんの?」
困惑してますというオーラを全力で出すのに対して、二人でほっと一息をつく。
「ああ、いつもの殿下だ。」なんて安心すると同時に緊張で無意識に込めていた力が抜け、同時に瞼が落ちてきた。
「ちょ、クリス!?クリス!!!!」という声を耳にしたが残念ながら起きれそうにない。
「触るな!!」と叫びながらヤンを吹き飛ばし、私を何かで覆った。………白い、ふわふわしたものだ。
手足は拘束されて動けないので頑張って顔で触りに行く。やっぱりそれはふわふわしていて暖かい。
不思議と恐怖はなかった。視界がなくて分からないが、二人の会話らしいものは聞こえる。
「アハハ!やっぱり先祖返り!!!ついに見つけっグハッ」
「…………殿下!!!目を覚ましてください!!!!それ以上は殺してしまいます!!!!」
私は何も見えないがポチの訴えでハッとなる。ガッとかいう音、いや声はどうやらヤンから発せられているようだった。つまりレオナルド殿下が彼を殴っているという認識でいいだろうか。
「殿下っ、殿下!!!きっともう彼は動けません!!!!落ち着いてくださいっ、手をお止めに……」
「…………。」
そう声をあげると、真っ白くふわふわしたものがどかされて、視界がクリアになる。
「ヒエッ」と声が出てしまうくらいにこの一瞬でヤンはボコボコにされており、悲惨な状況だった。
白いふわふわの正体は、なんと殿下の身体から生えているもので、
「…羽?」
魔族の特徴をもつようだけどそれとは少し違い、まるで………まるでお伽話に出てくる天使のようだ。
ニコリと彼は美しい見目のまま微笑むとポチと私を一緒に翼で覆いながら抱きしめた。いつのまにかついていた傷が癒えており、ヒールされたことに気がついた。
透明がかった黄金の髪と瞳に、白い肌、ふわふわで大きい真っ白な翼を持つ彼が微笑むと、私とポチは思わず見惚れてしまった。今の状況がどうでもいいと思えるくらいに。
天使のようで悪魔にも見えた。
「は、はは、久しぶりにこんなやられましたネ。」
よろよろと立ち上がった彼は大きな傷はほとんどなくなっている。その声を聞いた殿下はまたゆっくりとヤンと向き合い、私たちに背を向けた。
しかしヤンは己の身体を修復するのに必死なのか動こうとしない。余裕を見せているようだがそんなことないのかもしれない。
「待ってください、殿下!!!」
「殿下、もう彼は戦えません!いつもの殿下に戻られてください!」
私とポチの二人で呼ぶが全く反応を示さない。確かに今の彼は美しいを体現化させたようだ……
だけど私が大好きなのは………ポチも………いつもの彼なのである。
「殿下!!!…………っ、レオ!!!!!!」
「っ!、?クリ、ス……」
驚いたように殿下が振り返ると、そこには正気に戻った彼の姿があった。
「…………え、何今どうなってんの?」
困惑してますというオーラを全力で出すのに対して、二人でほっと一息をつく。
「ああ、いつもの殿下だ。」なんて安心すると同時に緊張で無意識に込めていた力が抜け、同時に瞼が落ちてきた。
「ちょ、クリス!?クリス!!!!」という声を耳にしたが残念ながら起きれそうにない。
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