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上条賃貸ハウジングの事件簿
賃貸不動産管理士
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賃貸不動産経営管理士という資格がある。今、賃貸を営む企業が従業員に取得するように奨励している資格である。少し前までは合格率が80%とほぼ、賃貸管理の業務に就いているものであれば簡単に合格出来るものであった。業者内では宅建(宅地建物取引士)をなかなか取れない従業員に名刺へ肩書きを表記出来るようと笑い話のように言っていたのだが、ここ数年でその様相が変わりつつあった。
国家資格に格上げする為に、合格率を20%程度にして門戸を狭め問題数も増やすそうである。この資格が出来た時に合格した俺と益留は今思えばラッキーであった。
今年受験をした大西は見事に不合格であった。
今後、この資格を持っていないと管理物件を受託する際の説明を出来なくなるとの噂もあり、不動産賃貸管理を営む当社としては必ず取得してもらわないと業務に支障が出てしまうことが予測される。
この資格の試験は一年に一回しかないので、来年こそは大西に頑張ってもらいたいものだ。
「大西、キチンと勉強しているか?」パソコンに向かって何かを入力する大西に向かって問いかける。
「あっ……、やってます」この返答はやっていないと言っているようなものであった。
「本当に頑張ってくれよ」営業が物件受託出来なくなれば業務にかなりの支障が出てしまうのだ。
「はい。あっ、そういえば如月遥のことなんてすが」試験の事を言われる事が鬱陶しかったのだろう。彼は突然話題を変えた。「あの物件の死体が如月遥だったのなら、社長が解約の時にあったという女性は誰だったのでしょう?」大西はパソコンの手を止めて百合子の入れたコーヒーを一口飲んだ。
「そんなんだよ。俺は確かに解約立ち会いの時に名前を確認したし、申し込みの時に提出されている運転免許証の写しに写った写真も同じ女性立ったんだが」あの時あった如月遥が幽霊ということなら辻褄が合うのかもしれないが、そんな馬鹿げたこと警察では取り合ってくれないだろう。
「なあ、確か如月遥が入居している時に干物の匂いが臭いって苦情があったて言っていたよな」
「ええ、結構数日続いて隣の部屋のOLさんから苦情の電話がありました。あっ、サーバーのデータベースに残していますよ」大西はまたパソコンの入力を再開したようだ。
「干物……、ミイラ……、似てるのかな」呟きながら先日見たテレビの特集を思い出していた。「まさかな…」俺は首を大きく横に振った。
国家資格に格上げする為に、合格率を20%程度にして門戸を狭め問題数も増やすそうである。この資格が出来た時に合格した俺と益留は今思えばラッキーであった。
今年受験をした大西は見事に不合格であった。
今後、この資格を持っていないと管理物件を受託する際の説明を出来なくなるとの噂もあり、不動産賃貸管理を営む当社としては必ず取得してもらわないと業務に支障が出てしまうことが予測される。
この資格の試験は一年に一回しかないので、来年こそは大西に頑張ってもらいたいものだ。
「大西、キチンと勉強しているか?」パソコンに向かって何かを入力する大西に向かって問いかける。
「あっ……、やってます」この返答はやっていないと言っているようなものであった。
「本当に頑張ってくれよ」営業が物件受託出来なくなれば業務にかなりの支障が出てしまうのだ。
「はい。あっ、そういえば如月遥のことなんてすが」試験の事を言われる事が鬱陶しかったのだろう。彼は突然話題を変えた。「あの物件の死体が如月遥だったのなら、社長が解約の時にあったという女性は誰だったのでしょう?」大西はパソコンの手を止めて百合子の入れたコーヒーを一口飲んだ。
「そんなんだよ。俺は確かに解約立ち会いの時に名前を確認したし、申し込みの時に提出されている運転免許証の写しに写った写真も同じ女性立ったんだが」あの時あった如月遥が幽霊ということなら辻褄が合うのかもしれないが、そんな馬鹿げたこと警察では取り合ってくれないだろう。
「なあ、確か如月遥が入居している時に干物の匂いが臭いって苦情があったて言っていたよな」
「ええ、結構数日続いて隣の部屋のOLさんから苦情の電話がありました。あっ、サーバーのデータベースに残していますよ」大西はまたパソコンの入力を再開したようだ。
「干物……、ミイラ……、似てるのかな」呟きながら先日見たテレビの特集を思い出していた。「まさかな…」俺は首を大きく横に振った。
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