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1.召喚からの廃棄
魚6:銀色のコップ?
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ガシャガシャガシャガシャ…
「班長!とりあえずギルドへ向かいましょう!国から脱出するにも身分証がないと無理ですから。」
「そうだな…いや、その前に服屋だ。聖女様の履物と上着がいる。」
「あ、はい!」
お二人が私をどう逃がすかの相談をしている間、私は必死にお祈りをしていた。
ーーーお願い神様!私をここに連れてきたってことは、へぼくても”聖女”ってつけてる以上は、本当にいるんでしょう?お願い聞いて!あの子たちを地球へ、日本のお家へ帰してあげて!あの子たちに危険が及ぶ前に早く!つーかもうなんなら召喚魔法なんか二度と使えなくしてやって!私で良かったら頑張るから!魔王なんて退治できるのかどうかはわかんないけど、やれるところまで頑張るからーーー!
カラーンッ!コロコロコロ… フッ
「へ?」
なんか硬いものが落ちた音がした? ん、銀ピカのコップ?あ、消えた。
「聖女様、どうされましたか?」
「あ、いや…あ、たぶんそこらに並んでる装飾品のうちの何かが落ちたんじゃないですかね…コップみたいなのが落ちてただけです。どっかに転がってっちゃった、のかな?消えちゃって。」
「? 走ってた振動で落ちましたかね…いいです、急ぎましょう。」
「足止めさせちゃってすいません。」
ノッポ鎧さんの背中側にあたしの頭があるから、鎧さんたちにはコップの音聞こえなかったのかな。
……ガシャガシャガシャ…
「開門、急いでくださいー!」
「陛下が理不尽にお怒りです!『外へ放り出せ』とおっしゃられました。ですので、我々は聖女様を城外へ逃がしますが、あなた方は間違いなく、聖女様が『城外へ出た』ことを証言してください!逃げたとか、脱出したとかは言わないで、『城外へ出た』の部分だけです!」
「「「は、はい!風の神々に誓います!『聖女様は城外へ出ました!』」」」
「ご、ご迷惑をおかけします、ありがとうございました!」
「聖女様、どうかお気をつけて!」
「いってらっしゃいませ!」
「何があったかは聞きません!ご安心をー!」
王様と紺&金ローブさん以外、めっちゃいい人たちばっかりじゃん…
「あの、さっき門番さんが言ってた風の神?に誓うってやつはなんですか?」
「あ、はい!風の神々のうち一柱に、約束の神がおられます。その誓いは破ると一時的に声が奪われます。正式なものではないので一生しゃべられないわけではありませんが。とりあえず陛下対策です。」
「お手数おかけします…」
「さ、着きましたよ。ここで身支度を大至急整えましょう!」
「あああ、あの!私お金ないんですが?」
「聖女様方のために用意されていた資金がございます。国の説明などをする際に貨幣のこともお教えする予定でしたから、その分は自分が担当する予定でした。使ってしまいましょう!」
「うわぁ、それ絶対あとで大変なことになっちゃいますよ!?」
「いいんです! あ、店主殿!この方に似合いそうな服と下着を数点用意してください!」
「ええー?なんだい?おやきれいなお姉さんだね。」
「諸事情ありまして大急ぎで旅立たねばなりませんで!お願いしますよ!」
「班長!ぼく、カバンとパンとか干し肉買ってきますからお金少しください!」
「ああ、頼んだ!」
おぶらじゃーに近しいものはありましたが、スポブラのくにゃくにゃしたものを胸の下でひもで調節する感じでした。
無いよりはましですね。ハイ。 たぶん、輪ゴム製品がまだ出来てないんだろうな。
おぱんつはひもで締める簡易ふんどしタイプ。慣れるまでかかりそうだ。
あと生理用品も取り扱ってたんで助かりました。店長さんマジありがとー!
服数点は、旅慣れしているハイレベルな冒険者か、お貴族様しかスカートで旅はしないとのことで、ズボンです。
なので、スウェットは今後も履いていられそう。楽だから助かるね。パジャマにしておこう。
靴と靴下を3足。ブーツだと蒸れそうなので、短靴です。
無事軍資金以内でおさまりました!
ノッポ鎧さんから数日分の食料と傷薬が入ったカバンを受け取り背負って、おばさま店長からすごく古いものだからただでいいよと譲っていただいたマントを羽織れば、新米旅人の完成です。
私の希望で、黒っぽい服を多めにお願いしました。マントはくすんだ深い緑色です。
巾着袋エコバックさんは、腰ベルトにつるしました。
お借りしていたマントを鎧さんに返却して、と。
荷物はそりみたいなものに乗せて引きずりながら持ち歩くのが一般的だそうです。
それに倣うことにしました。
「本当にありがとうございました。」
「気を付けていくんだよぉ。」
「いってきまーす!」
「せい…釣り師さん、これ、残りのお金です。銅貨と鉄貨しかありませんがお持ちください。」
「釣り師?あ、そうか、いうわけにいかないよね。はい!ありがとうございます。」
鉄貨が十円くらい、銅貨が百円くらいで、銀貨が千円くらいの感覚だ。
お小遣いやお駄賃で鉄貨をあつめて子供が小さなお菓子を買えるくらい。お芋みたいな甘いような甘くないようなそんなお菓子だそうだ。お腹膨らますためだけだな。
銅貨でかったいパンが買えて、銀貨でふかふかのおいしいパンが買えるくらい、だそうな。
詳しいことはこれから覚えなきゃ。
お金について教わりつつ、やってきました、冒険者ギルド!
身分証明をもらうには一番簡単な方法だそう。
「荒っぽい連中が多いですが、静かにしていれば絡まれたりはしないでしょう。いきましょう。」
「班長!とりあえずギルドへ向かいましょう!国から脱出するにも身分証がないと無理ですから。」
「そうだな…いや、その前に服屋だ。聖女様の履物と上着がいる。」
「あ、はい!」
お二人が私をどう逃がすかの相談をしている間、私は必死にお祈りをしていた。
ーーーお願い神様!私をここに連れてきたってことは、へぼくても”聖女”ってつけてる以上は、本当にいるんでしょう?お願い聞いて!あの子たちを地球へ、日本のお家へ帰してあげて!あの子たちに危険が及ぶ前に早く!つーかもうなんなら召喚魔法なんか二度と使えなくしてやって!私で良かったら頑張るから!魔王なんて退治できるのかどうかはわかんないけど、やれるところまで頑張るからーーー!
カラーンッ!コロコロコロ… フッ
「へ?」
なんか硬いものが落ちた音がした? ん、銀ピカのコップ?あ、消えた。
「聖女様、どうされましたか?」
「あ、いや…あ、たぶんそこらに並んでる装飾品のうちの何かが落ちたんじゃないですかね…コップみたいなのが落ちてただけです。どっかに転がってっちゃった、のかな?消えちゃって。」
「? 走ってた振動で落ちましたかね…いいです、急ぎましょう。」
「足止めさせちゃってすいません。」
ノッポ鎧さんの背中側にあたしの頭があるから、鎧さんたちにはコップの音聞こえなかったのかな。
……ガシャガシャガシャ…
「開門、急いでくださいー!」
「陛下が理不尽にお怒りです!『外へ放り出せ』とおっしゃられました。ですので、我々は聖女様を城外へ逃がしますが、あなた方は間違いなく、聖女様が『城外へ出た』ことを証言してください!逃げたとか、脱出したとかは言わないで、『城外へ出た』の部分だけです!」
「「「は、はい!風の神々に誓います!『聖女様は城外へ出ました!』」」」
「ご、ご迷惑をおかけします、ありがとうございました!」
「聖女様、どうかお気をつけて!」
「いってらっしゃいませ!」
「何があったかは聞きません!ご安心をー!」
王様と紺&金ローブさん以外、めっちゃいい人たちばっかりじゃん…
「あの、さっき門番さんが言ってた風の神?に誓うってやつはなんですか?」
「あ、はい!風の神々のうち一柱に、約束の神がおられます。その誓いは破ると一時的に声が奪われます。正式なものではないので一生しゃべられないわけではありませんが。とりあえず陛下対策です。」
「お手数おかけします…」
「さ、着きましたよ。ここで身支度を大至急整えましょう!」
「あああ、あの!私お金ないんですが?」
「聖女様方のために用意されていた資金がございます。国の説明などをする際に貨幣のこともお教えする予定でしたから、その分は自分が担当する予定でした。使ってしまいましょう!」
「うわぁ、それ絶対あとで大変なことになっちゃいますよ!?」
「いいんです! あ、店主殿!この方に似合いそうな服と下着を数点用意してください!」
「ええー?なんだい?おやきれいなお姉さんだね。」
「諸事情ありまして大急ぎで旅立たねばなりませんで!お願いしますよ!」
「班長!ぼく、カバンとパンとか干し肉買ってきますからお金少しください!」
「ああ、頼んだ!」
おぶらじゃーに近しいものはありましたが、スポブラのくにゃくにゃしたものを胸の下でひもで調節する感じでした。
無いよりはましですね。ハイ。 たぶん、輪ゴム製品がまだ出来てないんだろうな。
おぱんつはひもで締める簡易ふんどしタイプ。慣れるまでかかりそうだ。
あと生理用品も取り扱ってたんで助かりました。店長さんマジありがとー!
服数点は、旅慣れしているハイレベルな冒険者か、お貴族様しかスカートで旅はしないとのことで、ズボンです。
なので、スウェットは今後も履いていられそう。楽だから助かるね。パジャマにしておこう。
靴と靴下を3足。ブーツだと蒸れそうなので、短靴です。
無事軍資金以内でおさまりました!
ノッポ鎧さんから数日分の食料と傷薬が入ったカバンを受け取り背負って、おばさま店長からすごく古いものだからただでいいよと譲っていただいたマントを羽織れば、新米旅人の完成です。
私の希望で、黒っぽい服を多めにお願いしました。マントはくすんだ深い緑色です。
巾着袋エコバックさんは、腰ベルトにつるしました。
お借りしていたマントを鎧さんに返却して、と。
荷物はそりみたいなものに乗せて引きずりながら持ち歩くのが一般的だそうです。
それに倣うことにしました。
「本当にありがとうございました。」
「気を付けていくんだよぉ。」
「いってきまーす!」
「せい…釣り師さん、これ、残りのお金です。銅貨と鉄貨しかありませんがお持ちください。」
「釣り師?あ、そうか、いうわけにいかないよね。はい!ありがとうございます。」
鉄貨が十円くらい、銅貨が百円くらいで、銀貨が千円くらいの感覚だ。
お小遣いやお駄賃で鉄貨をあつめて子供が小さなお菓子を買えるくらい。お芋みたいな甘いような甘くないようなそんなお菓子だそうだ。お腹膨らますためだけだな。
銅貨でかったいパンが買えて、銀貨でふかふかのおいしいパンが買えるくらい、だそうな。
詳しいことはこれから覚えなきゃ。
お金について教わりつつ、やってきました、冒険者ギルド!
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「荒っぽい連中が多いですが、静かにしていれば絡まれたりはしないでしょう。いきましょう。」
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