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第2段階④
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「……つまり、男同士で恋愛してる話が好きな女ってことか?」
「はい。男の人だと腐男子になります」
腐女子についてお調べいただいた方が早かった。何だったんだろう私のあのグダグダな説明。
「で、俺がその腐男子になるわけか」
「えっと、男女に置き換えれば理解できるって方もいるので、必ずしもそうではないかもしてないですよ」
「……いや、俺の中では男同士でも成立してる。むしろそれがいい」
「それなら正常ですね」
反射的に答えてしまったけど、正常……なのか?正常に腐るって日本語としてどうなの。
そんな私の葛藤をよそに、深田さんは『腐女子』の検索結果を眺めている。
「失礼なことを伺いますが、深田さんの恋愛対象って……」
「見てる分にはいいが、実際に男に欲情したことはねぇよ」
そこはノーマルでしたか。失礼しました……ちょっと残念。
まあそれでも、ヤクザで頭で豪邸に住む金持ちで強面で顔に傷痕、加えて腐男子って、属性の欲張りセットみたいな人だな……あ、机の上にメガネケースっぽいものが。もしや普段コンタクトで寝る時はメガネ、時間がない日や休日はメガネで登場パターンもお持ちですか。ありがとうございます。
そんなことを思いながら深田さんを眺めていたら、怪訝そうな目を向けられたので、咄嗟に目を逸らす。
いかんいかん。いくらなんでも本人の前で何を考えてるんだ。
「ああ、悪い。客に失礼だったな」
そう言って深田さんはスマホから顔を上げる。
……それにしても、結構熱心にご覧になられていたような。
腐女子的な腐るの意味はご存じなかったみたいだけど、BLについてはすんなり受け入れてくれて、二次創作の方は原作まで追ってくれた。
「あの、これまでこういった作品を嗜まれたことがあるんですか?」
最近は本屋にも一大ジャンルとして置いてあるし、たまたま手に取ったことがあるのかもしれない。
「これまで?いや、俺は元々漫画とか読まねぇよ。あんたの作品が初めてだ。最初は何で男同士なのか理解できなかったが、何回か読んだら馴染んできたんだよな。他のも試しに読んでみたら結構面白かった」
わぁ……これまた順当な腐り方を。
それで私の他の作品をお読みいただいた結果、人気漫画原宿リバイバーズに繋がって、本格的にこちら側にいらっしゃった……と。
ん?私まさかこの人の初めてを奪ってしまった?
これまで真っ当?にヤクザの頭としてご活躍されていたであろう深田さんを、腐った沼に引きずり込んだの、私?
「これとか、リオンとススキの距離感が絶妙だろ?運命共同体とはいえ、あくまでも個人として互いに尊重してるのがわかる。最初は尊重だったが自己犠牲を払ってまでの庇護の対象に置き換わる。庇護の理由は単なる庇護欲か、また別の愛情か」
「あ、これ描く時すごく悩んだ話なんです。リオンはススキをどうしたいのか、自分の目的のためならススキに任せちゃえばいいのに、彼の危うさを知っているから任せきれず手を出して守ってしまうんです」
「そんな2人だからこそ、何もない休日に2人で買い物なんてさせたら色々押し付け合うんだろうな」
「あとはショッピングにしたら合法的に推しに着たい服を着させられるんです。リオンの場合は普段は隊服なのもあって、私服まで動きやすさ重視してると、か……」
えーっと、私たちは一体何を語っているんだ。深田さんが、私の描いた二次創作をベタ褒めしてくださっている?作品褒められるのは作家の誉れだからすごく嬉しいけど。
それにしても今の会話、深田さん結構本気で原作追いかけてくれたんだな。
こんなに語れるなんて、正直楽しい。ののかは広く浅くのライト勢だから、突っ込んだ話になっちゃうと私がただ喋ってるだけになっちゃうんだよね。
そんなこんなで、語り合いはまだ続く。
「この時カラオケとコラボしてて、そのコラボ画像で主要キャラがカラオケで歌ってるんですけど、それの私服が完全に解釈一致でして……」
「この服装あんたが考えたんじゃねぇのか。似合ってんなと思ったんだよ。どっかで見れるのか?そのコラボ画像ってやつ」
「調べれば出てくると思いますよ。あ、同時期にコラボカフェもやってて、そのグッズの衣装がまたいいんですよ。私の推し……あ、好きなキャラはススキなんですけど、あのキャラで接客とかできるのか心配になりました」
「確かにあいつ声小さそうだからな。強いくせにオドオドしてるし、もしススキが喫茶店で店員してたら別のやつに代われって言うかもな」
「ですよね。そこでバイト後輩のはずのリオンに先輩ダメダメじゃないですかとか言われるのが見た……ゴホッ、すみません」
早口で喋りすぎてちょっと喉にきた。何か飲むもの……と思ったけど、バイト終わったらすぐ帰るはずだから飲み物なんて用意してない。
「ああ、茶くらい出すべきだったな。用意してくるから待ってろ」
そう言うと、深田さんは立ち上がって出ていった。
部屋にひとり残された私は、何かの描写の参考になるかも、と部屋を見回してみる。
ここに住んでるヤクザの頭が腐男子か……世の中何があるかわからないものですね。
ふと、深田さんが座っていた方を見ると、卓の上に置かれたスマホの画面が開いたままになっていた。
腐女子の説明、熱心に読んでたみたいだけど、そんなに真剣に読むほどの内容かな……って、これqaxiv画面!?腐女子の説明読んでたんじゃなかったの?
うーん、にしてもこれ私も読んだことがあるやつだ。リオ×ススで人気の絵師さんのやつ。よく見たらブクマ付けてるし。
あれだけ語っといてなんだけど、深田さん相当ハマってる?え、これ私のせい?
冷静になったらなんか申し訳なくなってきた。
「待たせたな」
そんないい低音ボイスと共に、お盆にお茶とお菓子を乗せた深田さんが戻ってきた。そして、私が深田さんのスマホ画面を見ているのがバレた。
「す、すみませんっ!つい出来心で……」
「それか。調べてたら出てきたんだよ。絵も上手いし内容も原作に忠実で読んじまった」
「あー、はい。わかります……とてもよくわかります」
……うぉぉ、怒られるかと思ったぁ!!よかった何かの取引画面とかヤバい内容じゃなくて!というかそもそも人のスマホ画面は許可がおりない限り見ちゃダメですね。反省します!
変な汗が出て緊張で口の中がカラカラになり、私は出されたお茶を半分くらい一気に飲み干す。
「……いきなり呼びつけて悪かったな。急に作品が消えたから俺のせいかと思ったんだよ」
「無許可でお顔を使ったので、てっきりお怒りなのかと……」
「顔……?顔より内容が気になったからあんま気にしてねぇな。むしろ続きが気になってた」
なんと嬉しいお言葉。作者冥利に尽きます。
というか、私それを消してしまったのか。この方を腐らせたのは私。悪いことをしてしまった気がする。
……あれ?もしかして、気に入った作品が突然消える悲しみを初っ端から味わわせてしまったのでは?
あの足元から地面が崩れていくような衝撃。
あれは、忘れもしない高校2年の夏のこと。私の好みどストライクの「俺様マフィア×売られた美少年」の創作BLを掲載していた神絵師の個人ブログが、何の前触れもなく消えた。
本当に突然だった。作品自体は完結していて、今後は番外編や版権イラストを描いたりします、の告知がされていたのに、ある日読み返しに覗きに行ったらブログそのものが無くなっていたのだ。
もしやqaxivに移動したのでは?Tmitterでアカウントを作ってたり……と探し回ったけど、徒労に終わった。神は私のお気に入り一覧にその名を残して消えてしまったのだった。
ううっ……古傷が。
「すみませんでした」
「っても、データまで消したんだろ?」
うーん、そうなんですよね。探せばちょっとは見つかるかもしれないけど、描く体力と時間が……サークルで出す新刊の作業もあるし、忘れたふりしてたけど大学のレポートもある。
あとせっかく描き直すなら続き描けるように一部修正したいし……すぐには無理。
でも、残念そうな深田さん見てるとなんとなく責任を感じる。腐らせてしまった、という責任を。
「ちょっとお時間はいただきますが、そのうち……」
「描いてくれるのか!?」
深田さんはガタッと音を立てて立ち上がる。
その目は期待に満ち溢れていて……頷いたら強面界に激震が走りそうな笑みを浮かべた。
守りたい、この笑顔。
まさかリアルヤクザ相手にこんな感情を抱く日が来ようとは。
「あんた……いや、先生と呼ばせてくれ」
かくして、私は深田さんを立派な腐男子に育て上げるべく、先生となった。
人生とはわからないものだ。
「はい。男の人だと腐男子になります」
腐女子についてお調べいただいた方が早かった。何だったんだろう私のあのグダグダな説明。
「で、俺がその腐男子になるわけか」
「えっと、男女に置き換えれば理解できるって方もいるので、必ずしもそうではないかもしてないですよ」
「……いや、俺の中では男同士でも成立してる。むしろそれがいい」
「それなら正常ですね」
反射的に答えてしまったけど、正常……なのか?正常に腐るって日本語としてどうなの。
そんな私の葛藤をよそに、深田さんは『腐女子』の検索結果を眺めている。
「失礼なことを伺いますが、深田さんの恋愛対象って……」
「見てる分にはいいが、実際に男に欲情したことはねぇよ」
そこはノーマルでしたか。失礼しました……ちょっと残念。
まあそれでも、ヤクザで頭で豪邸に住む金持ちで強面で顔に傷痕、加えて腐男子って、属性の欲張りセットみたいな人だな……あ、机の上にメガネケースっぽいものが。もしや普段コンタクトで寝る時はメガネ、時間がない日や休日はメガネで登場パターンもお持ちですか。ありがとうございます。
そんなことを思いながら深田さんを眺めていたら、怪訝そうな目を向けられたので、咄嗟に目を逸らす。
いかんいかん。いくらなんでも本人の前で何を考えてるんだ。
「ああ、悪い。客に失礼だったな」
そう言って深田さんはスマホから顔を上げる。
……それにしても、結構熱心にご覧になられていたような。
腐女子的な腐るの意味はご存じなかったみたいだけど、BLについてはすんなり受け入れてくれて、二次創作の方は原作まで追ってくれた。
「あの、これまでこういった作品を嗜まれたことがあるんですか?」
最近は本屋にも一大ジャンルとして置いてあるし、たまたま手に取ったことがあるのかもしれない。
「これまで?いや、俺は元々漫画とか読まねぇよ。あんたの作品が初めてだ。最初は何で男同士なのか理解できなかったが、何回か読んだら馴染んできたんだよな。他のも試しに読んでみたら結構面白かった」
わぁ……これまた順当な腐り方を。
それで私の他の作品をお読みいただいた結果、人気漫画原宿リバイバーズに繋がって、本格的にこちら側にいらっしゃった……と。
ん?私まさかこの人の初めてを奪ってしまった?
これまで真っ当?にヤクザの頭としてご活躍されていたであろう深田さんを、腐った沼に引きずり込んだの、私?
「これとか、リオンとススキの距離感が絶妙だろ?運命共同体とはいえ、あくまでも個人として互いに尊重してるのがわかる。最初は尊重だったが自己犠牲を払ってまでの庇護の対象に置き換わる。庇護の理由は単なる庇護欲か、また別の愛情か」
「あ、これ描く時すごく悩んだ話なんです。リオンはススキをどうしたいのか、自分の目的のためならススキに任せちゃえばいいのに、彼の危うさを知っているから任せきれず手を出して守ってしまうんです」
「そんな2人だからこそ、何もない休日に2人で買い物なんてさせたら色々押し付け合うんだろうな」
「あとはショッピングにしたら合法的に推しに着たい服を着させられるんです。リオンの場合は普段は隊服なのもあって、私服まで動きやすさ重視してると、か……」
えーっと、私たちは一体何を語っているんだ。深田さんが、私の描いた二次創作をベタ褒めしてくださっている?作品褒められるのは作家の誉れだからすごく嬉しいけど。
それにしても今の会話、深田さん結構本気で原作追いかけてくれたんだな。
こんなに語れるなんて、正直楽しい。ののかは広く浅くのライト勢だから、突っ込んだ話になっちゃうと私がただ喋ってるだけになっちゃうんだよね。
そんなこんなで、語り合いはまだ続く。
「この時カラオケとコラボしてて、そのコラボ画像で主要キャラがカラオケで歌ってるんですけど、それの私服が完全に解釈一致でして……」
「この服装あんたが考えたんじゃねぇのか。似合ってんなと思ったんだよ。どっかで見れるのか?そのコラボ画像ってやつ」
「調べれば出てくると思いますよ。あ、同時期にコラボカフェもやってて、そのグッズの衣装がまたいいんですよ。私の推し……あ、好きなキャラはススキなんですけど、あのキャラで接客とかできるのか心配になりました」
「確かにあいつ声小さそうだからな。強いくせにオドオドしてるし、もしススキが喫茶店で店員してたら別のやつに代われって言うかもな」
「ですよね。そこでバイト後輩のはずのリオンに先輩ダメダメじゃないですかとか言われるのが見た……ゴホッ、すみません」
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「ああ、茶くらい出すべきだったな。用意してくるから待ってろ」
そう言うと、深田さんは立ち上がって出ていった。
部屋にひとり残された私は、何かの描写の参考になるかも、と部屋を見回してみる。
ここに住んでるヤクザの頭が腐男子か……世の中何があるかわからないものですね。
ふと、深田さんが座っていた方を見ると、卓の上に置かれたスマホの画面が開いたままになっていた。
腐女子の説明、熱心に読んでたみたいだけど、そんなに真剣に読むほどの内容かな……って、これqaxiv画面!?腐女子の説明読んでたんじゃなかったの?
うーん、にしてもこれ私も読んだことがあるやつだ。リオ×ススで人気の絵師さんのやつ。よく見たらブクマ付けてるし。
あれだけ語っといてなんだけど、深田さん相当ハマってる?え、これ私のせい?
冷静になったらなんか申し訳なくなってきた。
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「す、すみませんっ!つい出来心で……」
「それか。調べてたら出てきたんだよ。絵も上手いし内容も原作に忠実で読んじまった」
「あー、はい。わかります……とてもよくわかります」
……うぉぉ、怒られるかと思ったぁ!!よかった何かの取引画面とかヤバい内容じゃなくて!というかそもそも人のスマホ画面は許可がおりない限り見ちゃダメですね。反省します!
変な汗が出て緊張で口の中がカラカラになり、私は出されたお茶を半分くらい一気に飲み干す。
「……いきなり呼びつけて悪かったな。急に作品が消えたから俺のせいかと思ったんだよ」
「無許可でお顔を使ったので、てっきりお怒りなのかと……」
「顔……?顔より内容が気になったからあんま気にしてねぇな。むしろ続きが気になってた」
なんと嬉しいお言葉。作者冥利に尽きます。
というか、私それを消してしまったのか。この方を腐らせたのは私。悪いことをしてしまった気がする。
……あれ?もしかして、気に入った作品が突然消える悲しみを初っ端から味わわせてしまったのでは?
あの足元から地面が崩れていくような衝撃。
あれは、忘れもしない高校2年の夏のこと。私の好みどストライクの「俺様マフィア×売られた美少年」の創作BLを掲載していた神絵師の個人ブログが、何の前触れもなく消えた。
本当に突然だった。作品自体は完結していて、今後は番外編や版権イラストを描いたりします、の告知がされていたのに、ある日読み返しに覗きに行ったらブログそのものが無くなっていたのだ。
もしやqaxivに移動したのでは?Tmitterでアカウントを作ってたり……と探し回ったけど、徒労に終わった。神は私のお気に入り一覧にその名を残して消えてしまったのだった。
ううっ……古傷が。
「すみませんでした」
「っても、データまで消したんだろ?」
うーん、そうなんですよね。探せばちょっとは見つかるかもしれないけど、描く体力と時間が……サークルで出す新刊の作業もあるし、忘れたふりしてたけど大学のレポートもある。
あとせっかく描き直すなら続き描けるように一部修正したいし……すぐには無理。
でも、残念そうな深田さん見てるとなんとなく責任を感じる。腐らせてしまった、という責任を。
「ちょっとお時間はいただきますが、そのうち……」
「描いてくれるのか!?」
深田さんはガタッと音を立てて立ち上がる。
その目は期待に満ち溢れていて……頷いたら強面界に激震が走りそうな笑みを浮かべた。
守りたい、この笑顔。
まさかリアルヤクザ相手にこんな感情を抱く日が来ようとは。
「あんた……いや、先生と呼ばせてくれ」
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