連合航空艦隊

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真珠湾総攻撃

作戦完了

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日を跨いだ1941年12月9日。
ハワイではすでに太陽が昇っていた頃、ついに日本軍による上陸作戦が始まった。
上陸支援のために防空戦隊や高雄型航空巡洋艦は一時的に空母の近くから離れ、オアフ島に砲撃を行った。
もっとも、高雄型は航空巡洋艦の任務に専念したかったが、航空艦隊構想が成った日本海軍では高雄型が装備する20.3㎝砲が最も威力のある艦載砲となっており、高雄型の参戦は欠かせなかったのである。
ただ、防空巡洋艦や防空駆逐艦が装備する12.7㎝連装両用砲も陸軍からしてみればカノン砲級の火力である。
また、上空には3つの航空戦隊から入れ替わり立ち代わりに艦載機が上陸部隊の近接支援を行った。
これほど心強い支援は無いだろう。
結局、日本軍上陸部隊は士気が払底していたアメリカ軍ハワイ守備隊を蹴散らし橋頭保を確保。
そこから1週間かけてじわじわとアメリカ軍を追い詰めていき、ついに1941年12月16日。
オアフ島で最後まで抵抗していたファーロングの部隊がついに降伏。
こうしてオアフ島は陥落した。
その後、残りにハワイ諸島も降伏し日本陸海軍は見事”真珠湾総攻撃”を完遂したのである。


ハワイ占領に成功していた日本軍だが、実は同時に南方への進出も開始していた。
既にイギリスとアメリカが合同していたためであるが、連合航空艦隊の主力はすでにハワイ方面に出払っている。
そのため、ここでの主戦力は改装が完了していた6隻の大鷹型空母(大鷹、雲鷹、海鷹、神鷹、沖鷹、迅鷹)と水中高速潜水艦である呂二〇〇型潜水艦22隻であった。
また、海上戦力とは別に陸攻なども配備されている。
最初に攻撃が行われたのはコタバルとダグパンである。
それぞれ2隻ずつの大鷹空母が航空戦力として上陸を支援した。
残る2隻の大鷹、雲鷹は海上にて極東に配備されていると言われているイギリス戦艦のプリンス・オブ・ウェールズと巡洋戦艦レパルスを索敵し、発見した際はすぐさま攻撃隊を送れるように準備していた。
だが、あいにく大鷹空母は3つの航空艦隊よりは優先順位が低く最新の機体ではない。
戦えないことも無いが、相手はドイツ軍相手に2年間戦い抜いてきたイギリス海軍である。
(戦えば、我が艦隊の航空戦力は大打撃を被るに違いない…)
南方方面艦隊の司令官である鮫島具重中将はそう考えざるを得なかった。
だが、彼の指揮下にはもう1つ切り札がある。
それが板倉光大佐率いる22隻の潜水艦隊である。
これらをどう活用するかによって、南方方面の日本軍の運命は変わるのである。
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