連合航空艦隊

エ号作戦

征西の大艦隊

2つの機動部隊は何の抵抗も受けずにスエズ運河を通過した。
ただ、流石にこれほどの大機動部隊の動向を秘匿することは出来ずこのいわば”征西の大艦隊”の情報は欧州の連合国を震撼させるのに十分であった。
だが、既に後発の第二機動部隊ですらスエズ運河を通過していたため、もはや連合国が手出しできることは出来なかった。
連合国、特に最終目標であるアメリカ軍は急いで兵力を増強していたが実はアメリカ東海岸空襲部隊も兵力を増強させようとしていた。


ドイツも空母の数を着実に増やしていたし、実は世界第四位の海軍力を持つイタリア海軍も日本やドイツに刺激されて空母を建造していた。
これらがアメリカ東海岸空襲部隊に加わるのである。


ドイツ海軍第一艦隊
司令長官：ギュンター・リュッチェンス中将
旗艦：ビスマルク
戦艦：ビスマルク、ティルピッツ
巡洋戦艦：シャルンホルスト、マッケンゼン
空母：グラーフ・ツェッペリン、マンフレート・フォン・リヒトホーフェン、プロイセン、バイエルン、ザクセン、ヴェルデンブルク、オルデンブルク、バーデン
装甲艦：ドイッチュラント、アドミラル・シェーア、アドミラル・グラーフ・シュペー
重巡洋艦：アドミラル・ヒッパー、ブリュッヒャー、プリンツ・オイゲン、リュッツオウ、フォン・デア・タン、モルトケ、ルーデンドルフ
以下補助艦32隻


新たに6隻の軽空母を竣工させたドイツ海軍だったが、その全てが軽空母である。
ただ艦名規則が改定され三番艦からはドイツと言う国家を形作っていた領邦たちの国名が使用された。
また、戦艦や重巡を多数保有し空母の四方をがっちり守っている。
航空艦隊といっても差し支えないほどの艦隊をドイツは遂にものにしたのだった。


イタリア王立海軍第一艦隊
司令長官：イニーゴ・カンピオーニ大将
旗艦：ヴィットリオ・ヴェネト
戦艦：ヴィットリオ・ヴェネト、リットリオ、インペロ、ローマ
空母：アクイラ、アパルヴィエロ
重巡洋艦：ザラ、ボーラ
補助艦23隻


2隻の空母はどちらもアクイラ級空母に属する。


アクイラ級空母
排水量：20000トン
全長：230m
全幅：30.0m
兵装：10.5㎝連装高角砲4基、37㎜連装機関砲12基、20㎜30四連装機銃16基、同単装砲6基
格納庫：2段
艦載機数：82機
最高速力：30.0ノット
航続距離：19ノットで8000海里


2隻とも元は客船であることから、改装は同じような経緯を持つ日本海軍の飛鷹型空母を参考に改装された。
そのため、斜め式飛行甲板は持たないが船舷エレベーターを有する。空母となった。


この2つの艦隊が日本海軍の第一、第二機動部隊と合同する。
これは日独伊三国同盟締結以来初めての共同作業であり、また征西の大艦隊の実態であった。