連合航空艦隊

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エ号作戦

上空制圧

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攻撃隊は結局、艦戦324機、艦爆648機の計972機となった。
艦爆の内、約半数が雷装である。
この兵力をもって敵機動部隊を撃滅するのだ。
972機の攻撃隊はものの20分で発艦していき、一路敵機動部隊へ向かって進撃を始めた。
これを見送った日独伊連合艦隊はそのままの勢いで東海岸空襲の任に当たっていた攻撃隊を収容しまた残る攻撃機にも基地攻撃用の兵装を施した。
次こそニューポート造船所を完全に破壊し、またニューヨークへも空襲を敢行することとなっていた。
初期の攻撃目標にニューヨークは入っていなかったが”東海岸空襲は徹底を成す必要がある”と古賀は考え、第二次攻撃隊が編成されるとこれ幸いとニューヨークも攻撃目標に加えたのである。


第二八機動部隊のレーダーが日本軍攻撃隊を捉えたのは午後2時14分の事である。
スプールアンスはすぐに迎撃機を上げた。
数はF6Fが99機である。
99機のF6Fはレーダーに誘導されて有利な位置に就く。
そして攻撃隊を目視した後、急降下し迎撃を開始した。
この動きは日本側も察知しており二式艦戦216機がF6Fと真正面からぶつかった。
数で圧倒的に優勢な二式艦戦は次々と各個撃破していくが、流石はグラマン鉄工所が生産している戦闘機。
かなり頑丈で対気速度が時速700㎞出ていても翼がびくともしなかった。
その高速のせいで12機ほどのF6Fを取り逃がしてしまい、あえなく21機もの九九式艦爆が叩き落されてしまった。
だが、攻撃本隊にもしっかり二式艦戦が付いておりすぐさまF6Fに喰いつく。
F6Fはその頑丈さと引き換えに上昇性能がすこぶる悪い。
機体が重いのだから当たりまえではあるが、これは二式艦戦にとって僥倖であった。
なにせ目の前で速度を失っていく敵機が多数あったのである。
これを良いことに二式艦戦は20㎜弾を撃ちまくり、次々とF6Fを仕留めていった。
やがてF6F隊は壊滅し、第二八機動部隊上空の制空権は日本側のものとなったのである。


上空から第二八機動部隊を見ると、日本軍の搭乗員からしてみれば小規模な艦隊に見えた。
彼らは日独伊連合艦隊に見慣れていたためにそう思えるのであり、機動部隊としては十分な艦隊であった。
それを証明するかのように対空砲火は苛烈を極めた。
特にVT信管の破壊力は凄まじく、次々と艦爆が戦力外に追い込まれていく。
だが、600機を超える攻撃機を全て撃墜するということは難しく、ついに空母に対する攻撃が始まったのである。
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