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防空艦隊建設
瑞鳳型防空空母
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1936年になり、ついに日本はロンドン海軍軍縮条約から正式に脱退。
これにより建艦に制限を受けることがなくなり、日本海軍は満足のいく艦艇を建造できるようになった。
ここから第三次海軍軍備拡充計画、つまり所謂③計画が策定されるのだが、これは少し後の話である。
軍縮条約を脱退したことを初めて実感させるのは防空空母の竣工だろう。
条約明けに向けて改装工事が進んでいた6隻の剣崎型水上機母艦が続々と竣工し始めた。
軍縮条約の保有トン数制限を受けず、新たに日本海軍が建造した12000トン級軽空母であった。
瑞鳳型軽空母
排水量:1万2000トン
全長:210m
全幅:24m
速力:29ノット
武装:12.7㎝連装高角砲6基、25㎜三連装機銃8基、同単装機銃4基
格納庫:2段
艦載機数:57機(補用込み)
艦橋:右側
エレベーター:2基
航続距離:16ノットで9800海里
瑞鳳型空母
一番艦:瑞鳳
二番艦:祥鳳
三番艦:龍鳳
四番艦:神鳳
五番艦:海鳳
六番艦:雲鳳
瑞鳳型軽空母とされたこの空母は、類別としては軽空母であるが非公式的にではあるものの、防空空母と呼称されていた。
その名が示すように瑞鳳型軽空母は弾薬庫が極度に小型化している。
瑞鳳型には戦闘機しか艦載しないためである。
ただそのおかげで格納庫は龍驤より広くすることが出来、戦闘機だけなら57機も艦載機を操ることが出来るのである。
また、龍驤などの空母とは違い、飛行甲板を最大限延長するために島型艦橋が設置されている。
ただ、これも蒼龍などの空母とはまた違う。
蒼龍はその艦橋を艦前方の右舷に配置されている。
だが、瑞鳳型は艦の中央に、それも左舷に配置されていた。
これは防空空母ならではの設計である。
防空空母は前述した通り、戦闘機しか艦載しない。
となると、着艦距離は通常の空母に比べて短く済む。
これに目をつけた艦政本部は艦首方向からの着艦を行うために艦橋を中央部に寄せた。
艦首方向からの着艦は、空母が被弾した際の対応策であり日本海軍で長年研究されていたものだった。
艦橋を中央に寄せたことで指揮が取りやすくなり、また左右舷の重量バランスも等分となった。
これらの設計によって瑞鳳型軽空母は真新しい艦容となったのである。
試験運転の結果、優れた安定性を持つことが示され山本はひとまず大きく頷いたのである。
ただ、左舷寄りの艦橋は攻撃機など運用する空母には不向きであるということも判明し、これは改蒼龍型空母の建造や赤城や加賀の改装に大きな役割を果たしていくことになる。
これにより建艦に制限を受けることがなくなり、日本海軍は満足のいく艦艇を建造できるようになった。
ここから第三次海軍軍備拡充計画、つまり所謂③計画が策定されるのだが、これは少し後の話である。
軍縮条約を脱退したことを初めて実感させるのは防空空母の竣工だろう。
条約明けに向けて改装工事が進んでいた6隻の剣崎型水上機母艦が続々と竣工し始めた。
軍縮条約の保有トン数制限を受けず、新たに日本海軍が建造した12000トン級軽空母であった。
瑞鳳型軽空母
排水量:1万2000トン
全長:210m
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速力:29ノット
武装:12.7㎝連装高角砲6基、25㎜三連装機銃8基、同単装機銃4基
格納庫:2段
艦載機数:57機(補用込み)
艦橋:右側
エレベーター:2基
航続距離:16ノットで9800海里
瑞鳳型空母
一番艦:瑞鳳
二番艦:祥鳳
三番艦:龍鳳
四番艦:神鳳
五番艦:海鳳
六番艦:雲鳳
瑞鳳型軽空母とされたこの空母は、類別としては軽空母であるが非公式的にではあるものの、防空空母と呼称されていた。
その名が示すように瑞鳳型軽空母は弾薬庫が極度に小型化している。
瑞鳳型には戦闘機しか艦載しないためである。
ただそのおかげで格納庫は龍驤より広くすることが出来、戦闘機だけなら57機も艦載機を操ることが出来るのである。
また、龍驤などの空母とは違い、飛行甲板を最大限延長するために島型艦橋が設置されている。
ただ、これも蒼龍などの空母とはまた違う。
蒼龍はその艦橋を艦前方の右舷に配置されている。
だが、瑞鳳型は艦の中央に、それも左舷に配置されていた。
これは防空空母ならではの設計である。
防空空母は前述した通り、戦闘機しか艦載しない。
となると、着艦距離は通常の空母に比べて短く済む。
これに目をつけた艦政本部は艦首方向からの着艦を行うために艦橋を中央部に寄せた。
艦首方向からの着艦は、空母が被弾した際の対応策であり日本海軍で長年研究されていたものだった。
艦橋を中央に寄せたことで指揮が取りやすくなり、また左右舷の重量バランスも等分となった。
これらの設計によって瑞鳳型軽空母は真新しい艦容となったのである。
試験運転の結果、優れた安定性を持つことが示され山本はひとまず大きく頷いたのである。
ただ、左舷寄りの艦橋は攻撃機など運用する空母には不向きであるということも判明し、これは改蒼龍型空母の建造や赤城や加賀の改装に大きな役割を果たしていくことになる。
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