大和型重装甲空母

ypaaaaaaa

文字の大きさ
42 / 96
MI作戦

到達

敵の化け物に1000ポンド爆弾を多数命中させたという報告は間髪入れずに第一六、第一七任務部隊に伝わっていた。
これで沈みはしないだろうが、少なくとも1時間ほどは戦闘不能になったに違いなく、もしかすれば誘爆を起こして大破しているかもしれない。
当初は、”これで勝利が確実である”という楽観的な雰囲気が漂ったが、日本海軍はまだ化け物以外に2隻の大型空母が残っている。
反撃の可能性は十分にあるため、直掩の120機のF4Fは出撃準備を完了させていた。
また、このころになると両機動部隊は概ね合同しており、レーダーによって空ににらみを利かせていた。
まだまだ性能が低く、大型艦だけの搭載だったがあるとないとでは大違いである。
13時ころには出撃していた攻撃隊が帰投し始めたが、思いの外数が少なく、もはや装甲空母3隻で収容する必要は無くなっていた。
そのため、3隻には甲板上にF4F戦闘機を上げさせて、迎撃態勢を執らせておくこととした。
(敵空母の4隻は戦闘不能に陥れた…ならばそこまでの数の敵機は飛来してこないだろう…)
これが艦隊内の考えだった。
そうしているとサウスダコタのレーダーが敵機の侵入を捉えた。
最初の内は”来るべきものが来た”という雰囲気で、すぐに三空母に48機のF4Fの出撃を命じたが、時間だ経つにつれ敵機の数が増えていく。
「さっ最低でも300機はいるぞ!」
すぐにこのことは艦隊司令部に伝えられた。
これにはスプールアンスも青ざめる。
「収容作業は中止!即刻、F4Fを出撃させろ!」
飛行甲板ではすぐに攻撃機を格納庫へ戻す作業がおこなわれ、修理に時間が掛かるとみなされた機体は躊躇なく、海中投棄された。
こうしてアメリカ艦隊が大混乱に陥っているのを余所に、第一波攻撃隊は着実に忍び寄りつつあった。


48機のF4Fは400機を超える第一波攻撃隊に圧倒されていた。
だが、すぐに彼らは現実に引き戻される。
零戦が多数、襲い掛かって来たからである。
これは直掩の零戦でありF4Fは対応を余儀なくされる。
零戦とF4Fではすべての面で零戦がF4Fを凌いでいる。
そこに数的劣勢も加わるのだから、端からF4Fに勝ち目は無かった。
次々と味方機が叩き落とされていく。
そこに増援として、先ほど発艦してきたばらばらとF4Fが加勢するが、全く高度が取れておらず各個撃破の形で撃墜されてしまい、まるで意味をなさない。
もはや攻撃隊に手を出すことは夢物語であった。
こうして第一波攻撃隊は敵艦隊に到達したのである。
感想 144

あなたにおすすめの小説

局地戦闘機 飛電の栄光と終焉

みにみ
歴史・時代
十四試局戦 後の三菱雷電J2Mとして知られるこの戦闘機は爆撃機用の火星エンジンを搭載したため胴体直径の増加、前方視界不良などが続いたいわば少し残念な機体である この十四試局戦計画に地方の無名メーカーが参加、雷電を超える高性能機が誕生し、零戦の後継として太平洋戦線を駆ける これは設計者、搭乗員の熱く短い6年間を描いた物語だ

日本が危機に?第二次日露戦争

歴史・時代
2023年2月24日ロシアのウクライナ侵攻の開始から一年たった。その日ロシアの極東地域で大きな動きがあった。それはロシア海軍太平洋艦隊が黒海艦隊の援助のために主力を引き連れてウラジオストクを離れた。それと同時に日本とアメリカを牽制する為にロシアは3つの種類の新しい極超音速ミサイルの発射実験を行った。そこで事故が起きた。それはこの事故によって発生した戦争の物語である。ただし3発も間違えた方向に飛ぶのは故意だと思われた。実際には事故だったがそもそも飛ばす場所をセッティングした将校は日本に向けて飛ばすようにセッティングをわざとしていた。これは太平洋艦隊の司令官の命令だ。司令官は黒海艦隊を支援するのが不服でこれを企んだのだ。ただ実際に戦争をするとは考えていなかったし過激な思想を持っていた為普通に海の上を進んでいた。 なろう、カクヨムでも連載しています。

四代目 豊臣秀勝

克全
歴史・時代
アルファポリス第5回歴史時代小説大賞参加作です。 読者賞を狙っていますので、アルファポリスで投票とお気に入り登録してくださると助かります。 史実で三木城合戦前後で夭折した木下与一郎が生き延びた。 秀吉の最年長の甥であり、秀長の嫡男・与一郎が生き延びた豊臣家が辿る歴史はどう言うモノになるのか。 小牧長久手で秀吉は勝てるのか? 朝日姫は徳川家康の嫁ぐのか? 朝鮮征伐は行われるのか? 秀頼は生まれるのか。 秀次が後継者に指名され切腹させられるのか?

【架空戦記】狂気の空母「浅間丸」逆境戦記

糸冬
歴史・時代
開戦劈頭の真珠湾攻撃にて、日本海軍は第三次攻撃によって港湾施設と燃料タンクを破壊し、さらには米空母「エンタープライズ」を撃沈する上々の滑り出しを見せた。 それから半年が経った昭和十七年(一九四二年)六月。三菱長崎造船所第三ドックに、一隻のフネが傷ついた船体を横たえていた。 かつて、「太平洋の女王」と称された、海軍輸送船「浅間丸」である。 ドーリットル空襲によってディーゼル機関を損傷した「浅間丸」は、史実においては船体が旧式化したため凍結された計画を復活させ、特設航空母艦として蘇ろうとしていたのだった。 ※過去作「炎立つ真珠湾」と世界観を共有した内容となります。

大東亜戦争を有利に

ゆみすけ
歴史・時代
 日本は大東亜戦争に負けた、完敗であった。 そこから架空戦記なるものが増殖する。 しかしおもしろくない、つまらない。 であるから自分なりに無双日本軍を架空戦記に参戦させました。 主観満載のラノベ戦記ですから、ご感弁を

世界はあるべき姿へ戻される 第二次世界大戦if戦記

颯野秋乃
歴史・時代
1929年に起きた、世界を巻き込んだ大恐慌。世界の大国たちはそれからの脱却を目指し、躍起になっていた。第一次世界大戦の敗戦国となったドイツ第三帝国は多額の賠償金に加えて襲いかかる恐慌に国の存続の危機に陥っていた。援助の約束をしたアメリカは恐慌を理由に賠償金の支援を破棄。フランスは、自らを救うために支払いの延期は認めない姿勢を貫く。 ドイツ第三帝国は自らの存続のために、世界に隠しながら軍備の拡張に奔走することになる。 また、極東の国大日本帝国。関係の悪化の一途を辿る日米関係によって受ける経済的打撃に苦しんでいた。 その解決法として提案された大東亜共栄圏。東南アジア諸国及び中国を含めた大経済圏、生存圏の構築に力を注ごうとしていた。 この小説は、ドイツ第三帝国と大日本帝国の2視点で進んでいく。現代では有り得なかった様々なイフが含まれる。それを楽しんで貰えたらと思う。 またこの小説はいかなる思想を賛美、賞賛するものでは無い。 この小説は現代とは似て非なるもの。登場人物は史実には沿わないので悪しからず… 大日本帝国視点は都合上休止中です。気分により再開するらもしれません。 【重要】 不定期更新。超絶不定期更新です。

徳川慶勝、黒船を討つ

克全
歴史・時代
「カクヨム」と「小説家になろう」にも投稿しています。 尾張徳川家(尾張藩)の第14代・第17代当主の徳川慶勝が、美濃高須藩主・松平義建の次男・秀之助ではなく、夭折した長男・源之助が継いでおり、彼が攘夷派の名君となっていた場合の仮想戦記を書いてみました。夭折した兄弟が活躍します。尾張徳川家15代藩主・徳川茂徳、会津藩主・松平容保、桑名藩主・松平定敬、特に会津藩主・松平容保と会津藩士にリベンジしてもらいます。 もしかしたら、消去するかもしれません。

もし石田三成が島津義弘の意見に耳を傾けていたら

俣彦
歴史・時代
慶長5年9月14日。 赤坂に到着した徳川家康を狙うべく夜襲を提案する宇喜多秀家と島津義弘。 史実では、これを退けた石田三成でありましたが……。 もしここで彼らの意見に耳を傾けていたら……。