小沢機動部隊

ypaaaaaaa

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続・FS作戦

反撃の矢

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90機の攻撃隊はなりふり構わず小沢機動部隊にバラバラに突撃した。
迎撃戦の影響で総隊長機や隊長機などが撃墜されており、指揮系統が十分に機能しなかったからだ。
真っ先に狙われたのが、もっとも攻撃隊側を航行していた蒼龍だった。
対空砲火の中を攻撃隊は突き進んでいく。
日本海軍の対空砲火は珊瑚海海戦の比では無く、次々と撃墜もしくは損傷して母艦に帰投していく。
また味方の対空砲火に撃墜される可能性を厭わず、直掩の零戦や彗星などが追いすがりこちらも撃破していった。
それでも合計23機が蒼龍に到達した。
蒼龍も持つ得る最高速度である34ノットで回避行動をとってたが、23機の攻撃機の攻撃を避けることは敵わなかった。
被雷こそしなかったが、1000ポンド爆弾を3発喰らってしまった。
内、2発は格納庫まで到達し駐機されていた天山に誘爆。
格納庫は一瞬のうちに火の海となりついに蒼龍は航行を停止。
艦長である柳本柳作大佐は艦の放棄を決定し、総員退艦を命令。
総員退艦確認後に自身も退艦した。


小沢機動部隊は結局、空母蒼龍を喪失したものの他の艦は無事であった。
「早急に敵機動部隊に追撃を仕掛けなければならない」
小沢の判断に誰も異を唱えない。
そのため迎撃戦に参加していた紫電改や零戦、彗星の中で飛行可能な物には補給の後にすぐに出撃命令が下った。
(ここが正念場だ…)
搭乗員たちは小沢の並々ならぬ思いを感じ取り、不平不満を言わず再び空に舞っていった。
攻撃隊は結局、江草少佐を総隊長にして艦戦162機、艦爆81機、艦攻135機の計378機となった。


翻ってアメリカ機動部隊、もといハルゼー機動部隊はというと二の矢を継げていなかった。
理由は単純明快。
攻撃隊が壊滅打撃を被っったからである。
空母航空戦は先手必勝であるとこれまでの戦いからハルゼーは考えたわけだが、こうして迎撃戦に徹せられるとどうしようも無かった。
「これ以降は防空戦に注力する他ありません」
参謀のブローニングからの進言にハルゼーは是非もなく頷く。
(日本の空母を1隻沈められただけが唯一の救いだ…。このまま逃げ切れればいいのだが…)
ハルゼーは心の中でそう思ったが現実は非情である。
突如としてレーダーに大編隊が映し出された。
「ちっ…もう来たか…」
ハルゼーは思わず舌打ちしたが、状況が変わるわけではない
「直掩隊を出撃させろ!何としてでも耐え忍ぶぞ!」
ハルゼーの命令に周りも頷く、
こうして、ハルゼー機動部隊の苦しい戦いは始まった。
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