小沢機動部隊

ypaaaaaaa

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決戦への備え

装甲空母信濃

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小沢機動部隊がポートモレスビーに居座っていた1943年6月9日。
ついに横須賀海軍工廠にて装甲空母信濃が竣工した。


装甲空母信濃
排水量:61000トン
全長:266m
全幅:39.3m
兵装:10㎝連装高角砲8基、37㎜連装機関砲12基、20㎜四連装機銃30基
格納庫:1段(部分的に2段)
艦載機数:102機
装甲:20㎜DS鋼板+75㎜CNC鋼板を240m×37mの範囲に設置
電探:一三号電探、二三号電探
最高速力:29ノット
航続距離:16ノットで10000海里
エレベーター:2基


61000トンという破格の大きさを誇る信濃だが、戦艦としての信濃とはかなりの変更点があった。
まずは主機周りである。
信濃は戦艦として150000馬力を発揮できる主機を装備していた。
ただし111号艦、つまり紀伊用の主機が無かった。
戦艦用の主機を生産するには時間が掛かり、また信頼性もあまり高くない。
そこで艦政本部が注目したのが陽炎型であった。
陽炎型駆逐艦の主機は1基で26000馬力を発揮可能である。
これを6基搭載すれば計算上は156000馬力となり問題ない。
紀伊の主機はこれで解決だが、問題は信濃だった。
姉妹艦で主機が違うと統一行動が取れない可能性が出てくる。
そしてここで出てくるのが鹵獲された戦艦サウスダコタであった。
本艦は戦艦武蔵が建造されたドッグで空母へ改装中だが、ちょうどいい主機が無かった。
こちらにも陽炎型の主機を搭載しようという声も上がったが、サウスダコタには姉妹艦が居ない。
なら好都合と艦政本部は信濃の主機をサウスダコタに移すことを決定した。
主機周りはこれくらいだが、次は罐室だ。
罐室というのは平たく言うとボイラーである。
信濃は排煙の関係もあり罐室がかなりの容積を取っていた。
これを変更するとなると年単位で時間が必要になるため、罐室がある箇所に関しては格納庫を2段にすることを諦めた。
だが代わりに前部と後部では格納庫を2段とすることが出来、102機と言う艦載機数を実現したのだった。
また、その格納庫についてだが前部格納庫は主に攻撃機を格納する所で中で誘爆が起きた際の対策として開放型となっている。
翻って後部は戦闘機を格納する関係で密閉型となった。
外観に関して言うと、エンクローズド・バウを採用しエレベーターも竣工時期を早めることや艦載機数の増加などを狙い2基となった。
艦橋は隼鷹型空母のように大型艦橋に煙突が一体化した精悍な姿だった。
装甲空母信濃は横須賀沖で習熟訓練を行うことになっている。
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