超量産艦隊

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三一六計画

大和竣工

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中国大陸で日米双方の義勇航空隊が奮戦している頃、すなわち1941年1月31日に呉海軍工廠第六建造船台にて世界最大の戦艦である大和が堂々竣工した。
日米関係や日英関係が冷え込む中、この大戦艦は生を受けたのである。
45口径46㎝三連装砲塔3基が鎮座し、塔型の艦橋の脇には12.7㎝連装両用砲や25㎜三連装機銃ががっちりと固めている。
悠々と航行する姿は敵には威圧感を与え、味方には安心感を与える。
未曾有の巨大戦艦の大和が竣工したことはすぐに世界に喧伝された。
そもそもこの大和という戦艦には他国への抑止力と言う政治的な攻撃力も期待されていたのである。
世界はすぐにこの戦艦を超える巨艦の建造を雪崩を打って始めた。
アメリカ海軍に至っては日本海軍空母部隊に対抗して建造が決まっていた大型空母12隻の内、6隻の建造を中止し代わりに巨大戦艦を合わせて8隻建造することになる。


翌月の2月3日には三菱長崎造船所第三造船船台にて大和型戦艦二番艦となる戦艦武蔵が竣工した。
これにより③計画は完了された格好となり、2か月の期間を置いて④計画が始動していくことになる。
ただ、その前に大鷹型軽空母を3隻建造することが決まっていた。
予算については空母雲鷹の艦載機陸揚げの対価として陸軍から譲られた予算や、④計画からの前借である。


「戦艦を空母の護衛に回せれば文句なしなのだがな…」
山本は無念そうに言った。
連合艦隊の権限で一応は可能ではあるが、おそらく各所から猛反発を受けることになる。
”戦艦が空母の護衛に格下げされるなの言語道断だ!”
大艦巨砲主義者は論理ではなく感情で言ってくる。
だから山本などが懇切丁寧に説明しても話は通じないのである。
だが、やはり諦めきれないのも事実である。
最新の大和型戦艦においてもその速力は30ノットを超える。
他国の戦艦は27ノットやそこらであることを考えるとかなりの高速である。
これだと航空艦隊への随伴も可能であるし、その強靭な防御略や膨大な数の対空火器は空母の盾役として重巡以上にうってつけだった。
山本を空想の世界に思いを向ける。
迫りくる大量の敵機に対して各戦艦が対空火器を撃つまくって敵機を撃墜し、魚雷が空母に近づこうものなら身を挺して空母を守る。
まさに理想であった。
ただ、じつは大艦巨砲主義者と言えどもはや戦艦は空母の援護なくして戦えないということは弁えており、結局は空母と行動を共にすることになるだろうと考えていた。
山本が思う以上にこの問題は難しくなかったのである。
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