話下手男の優しさ

29話：昭二と富子さんと３人でデート１

　そして、おもむろに、もし仮に。私と付き合ったとして、一緒に何がしたいですかと聞くと一緒にきれいな富士山を見に行ったり、紅葉を見に行ったりして、良い気持ちになって欲しいなと言った。

　僕、独り身が、長かったから、料理、洗濯、買い物もできますと言った。そして、お金は、僕が出しますから、一緒に住んで欲しいなと、少年のようなまなざしで富子さんに言った。

　それを聞いて、富子さんが、ふーんと、なんとも言えない感じで言った。その後、やがて、目に涙を浮かべて、あなたは、高科君が言ったように。本当に優しくて、良い人なんですねと笑顔で言った。

　そして、ゆっくりと付き合っていきたいですと言った。それを聞いた昭二さんは、うれしいな、本当にうれしいなと、小躍りしそうなくらい、喜んだ。もしよかったら、慣れるまで、僕も，一緒に付き合いと言うと、富子さんが、お願いと言うので。

　私が、あなた方の恋のキューピットになりましょうと言うと富子さんが、高科君、キザねと大笑いした。そして、４月、東京の日本橋に行き、お付き合い開始のお礼に素敵な洋服を買いに行こうと提案した。

　高科孝明が、そう言うと、昭二さんが、そうしましょうと同意した。来週の日曜日、３月２３日、ご都合はどうですかと富子さんに聞くと、大丈夫、それでは、橋本駅南口に１０時に待ち合わせることに決定。

　そして、２０１４年３月２３日、１０時に橋本駅南口に高科孝明と昭二さんと衣川富子さんが集まった。そして、昭二さんが良い天気で良かったと話した。その後。京王線特急で新宿経由で１１時過ぎに日本橋に到着。

　すると、昭二が富子さんに何か、気に入った洋服をプレゼントするから探して見ると良いと告げた。　笑いながら、ありがたいけど、先に昭二さんの洋服を買ったらと言った。

　それに対し、僕のは、八王子に帰って。大型スーパーで、買うから大丈夫と言った。すると、それでは、お言葉に甘えてと言い、３人で、女性服売り場に行った。そこで、孝明と昭二が近くのカフェで待っていると言った。

　３０分後、富子さんが新しいに服に着替えて出て来た。それを見て、昭二さんが、素敵、よく似合っているよと言うと、ありがとうと喜んでくれた。レシートを見せてと昭二が言うと、ほんとに良いのと笑顔になった。

　そして、レシートを見せると３９０００円と書いてあった。この後、食事の後に４万円渡すよと、昭二が言うと、悪いわねと言いながら満面笑みを浮かべ答えた。そして、デパートを出た。

　昼食，どこで食べようかと、富子さんに聞くと、私一度行ってみたかった店があるので、そこで良いと聞くので、男性２人が，そこで連れてってと言った。そこは天ぷらの名店だった。

　１２時前で，まだ、行列ができていなかったが、店に入ると，もう既に、ほぼ満員状態だった。そして、席について店員さんが何にしましょうかと聞くので天ぷら定食と言った。

　続けて、富子さんが１つだけライス少なめでと言うと了解しましたと言った。少しして、旨そうな、天ぷら定食が出て来た。そして、食べ始めると，孝明が美味しいと言うと、富子が、ほんとねと言った。

　すると、昭二が、何も言わず、一心不乱という感じで食事を口にしていた。そして、一番先に食べ終わった。そして、うめえ、こんな旨い天ぷら初めてだと、大喜びしていた。

　富子が，喜んでもらって良かったと笑った。食事を終えて、精算して店を出て、どこを歩くと聞くと、昭二が、人混みで疲れそうと言うと、富子も私も、人混みは、嫌だなと言った。

　そこで、横浜の港へ行かないかと、孝明が提案すると、そうしましょうよと、富子が同意した。その後、渋谷から、みなとみらい線に乗って、日本大通り駅で降りた。

　孝明が、最近、孫と一緒に、この近くの象の鼻パークへ来たんだと言い、小さな象さんの置物がいっぱい，あるんだと言った。その周りを歩くと、時子さんが思わず可愛いと笑顔になった。

　そして、スマホで写真を撮り始めた。その後、隣の横浜港には外国の豪華客船が着いていたので、歩きながら見学した。その後、まだ、大丈夫と富子さんに聞くと、笑いながら、私は、毎日、散歩しているので大丈夫と言った。