電子カルテの創成期

ハリマオ65

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第45話:常本の子供達がRB産業に転職?!

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 だから、他の会社でも絶対に受かる自信があると豪語した。それを聞いて父の知り合いで、人間の労働作業を補助する今まで世の中にないメカを創造するベンチャー企業が、あるけれど、やってみる度胸が、あるかと聞くと面白そうだと言い是非挑戦したいと言った。それを脇で聞いていたソフィアが、お父さん、その会社、絶対に倒産しない聞いた。

 それに対し、それは、神のみぞ知る世界で、わからないと言い、しかし、大化けする可能性もあると告げた。そして、その会社に投資していると打ち明けた。一度具体的な話を、その会社の人から聞きたいと言うので、まず、この資料を見てと富士川先生からもらった、会社の資料を見せると、すげーと声を上げた。

 是非、その会社の上層部の人と話したいと言った。わかったと言い、土日だったら、いつでも良いか聞いた。すると近いうちに会いたいと言った。会うとしたら、どこが良いと聞くと池袋と言った。わかった連絡してみると約束した。その後、常本が富士川先生にメールを送ると、4月2,9,16日、土曜日ならOKと返信が入った。

 そこで、子供達に聞くと。4月9日となった。そして富士川先生に連絡し4月9日14時、池袋の中央改札で待つ事にして子供達にも連絡した。4月9日、常本は、14時10分前に池袋駅中央改札口を出て待っていると子供達が近づき声をかけた。その後、常本が、富士川先生を見つけ合流した。

 池袋駅西口のカフェに入って一番奥の方の4人掛けのテーブルについた。常本が、富士川先生に、こっちが長男の常本優一、こっちが次男の常本優也と紹介し、橫浜国大電気工学科卒でYK電機に入社したばかりと紹介した。富士川先生が、RB産業の副社長の富士川ですと挨拶した。常本が、東大理工学部電気科卒業というと、へーと驚いた。

 そして、今回、持参資料の中で一番新しい、お渡しできない極秘資料から見せますと言った。そして屈強な男子が、腰から両足の太ももと膝の外側に金属板と膝に丸いモータが入った円形があり、ちょうど膝の曲げ伸ばしを補助するようになっていた。腰の部分は頑丈そうな分厚い丸い形の棒が腰のラインに沿って腹と腰にあり腹の方でくっついていた。

 それを見て、常本優一が、膝の外側の円形の中に強力なモーターがあって重い物を持つ時に人間の筋力を補助するのですねと指摘すると、さすが工学部、ドンピシャだと驚いた。弟の常本優也も、それを見て、まだまだ、色々応用できますねと目を輝かせた。飲み込みが早いと言った。

 次に、老化。病気、怪我で自力で歩行が難しくなった人のための補助装具も見せた。その他、補助機能の能力の大きいものから小さいものも続けざまに見せた。まだ、試験開始したばかりで評価が出るまで約1年かかると話した。それを見て2人とも、こりゃ、おもしれえと声を上げた。興味を持ってもらえて良かったと富士川先生が語った。

 入社試験はと、子供達が言うと、そんなものはないと言い、即採用すると笑った。それでは、6月のボーナス後、YK電気に辞表を提出すると息子達が話した。しかし給料は、月10万円だけで、現段階では、ボーナスなしだと伝えた。今開発の機械が売れ出したら利益額に応じてボーナスを出すと言った。

 それでも良いかと聞くと、父さんが、金持ってるらしいから大丈夫だと笑いながら言った。そして、常本兄弟のメールアドレスと電話番号を聞き、手帳にメモしていた。16時になり、これで、話は終了というと、常本肇が、1万円を兄弟に渡し、これで旨いものでも食べて帰れと言い、店を出て、別れた。

 その後、富士川先生が、もう一つ話があると常本肇を個室のあるビア・レストランに連れて行った。そこで、RB産業のつくばの本社を東北部の営業拠点とし、もう一つ、西南に、営業拠点をつくりたいと伝え、最初、大阪という案が浮上したが、つくばと大阪が遠い事と、やはり日本の首都東京から近い所が良いと言う話になった。

 そこで、新橫浜が良いと布施社長が言い出した。新横浜なら、新幹線の駅があり、羽田空港も高速バスで近い。好立地が気にいったらしいと告げた。そこで、常本さんの地元だから詳しいと思い、一緒に探して欲しいと依頼されたと打ち明けた。
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