6 / 85
6話:ソニー株の儲けと子供が小学生に
しおりを挟む
そして早朝の出港の手伝いと船が戻って来た時の荷下ろし手伝いや競りの仕事となり昼間は、比較的時間ができたので家に帰り子供の面倒を見られた。その後も多くの仕事を掛け持ちして忙しくしていると、日が過ぎるのが早く、いつの間にか1985年も暮れになり1986年となった。
1986年、冬が過ぎ、春を迎え、桜が咲き、暖かくなり、梅雨を迎え、空けると夏となり、7,8、9月には、しけの日が増え、台風が3つ接近して漁に出られない日が続いた。
「しけで、仕事がないと、給料は減り、漁師、漁協の連中も気が立っていた」
「喧嘩し始めると、小山田が、そんなに、とんがるなよ」
「海と女房の機嫌は、ままならないと、怒鳴った」
「そう言うと、いらだった男達も、機嫌を直した」
「そんな姿を見ていた、漁業組合の組合長が、小山田を呼んで、お前をこの組合の課長に任命する」
「だから、漁師や市場の連中の相談相手になってやってくれと頼まれた」
「その話を聞いて、そりゃありがたい、学のない俺なんかが課長になって良いのかと聞いた」
「それに対し、頭の良い奴は、いるが、性格の良い奴は、少ないと、組合長が、小山田の肩をたたいた」
「そして翌月から、課長手当が出て、給料が、さらに上がった」
そうしているうちに1987年が空けた。その頃になると小山田に相談事が増えた。
その度、真剣に当事者と一緒になって考えてあげる事によって信頼を勝ち得てきた。やがて1987年4月15日、ソニー株を2600円で7000株買いを入れ、3900万円で買い、小山田の残金が1200万円となった。その後、また梅雨が来て、今年は、台風の接近が少ない年で、漁獲量も順調だった。
漁師の稼ぎと言うものは、魚の捕れる量で決まる。そう言う点で、しけが、少ない年の漁師の顔を笑顔が多くトラブルもなかった。そして1987年は、漁師の取って良い年で、懐具合も良かった。そして冬、12月が終わり、1988年となった。
今年、小山田家の双子の健一と健二が小学校に入学するのでランドセルと必要な物を買いそろえた。ノートや筆箱、ランドセル、新しい靴を見て、2人とも、うれしそうだった。やがて4月になり、小学校の入学式に、姫子を連れて、行くと、2人とも緊張しているのがわかった。
秋の運動会では、健二が、1年生の紅組のリレー選手に選ばれ、白組、30mリードで、健二がバトンをもらい、どんどん、差を詰めてきたが、あと一歩という所で、抜けなかった。ご苦労さんと言われても、しょんぼりして、悔し涙を流していた。もうちょっとで抜けたのにといつまでも、言っていた。
その負けず嫌いの性格に育ったのを見て、父は、目を細めて見ていた。性格も長男の健一は、明るくてひょうきんな性格で人気者だったが、健二の方は、好き嫌いの激しい子で、数人の親友以外とは、余り口をきかなかった。計算が早く算数が好きで、本を読むのと音楽を聴くのが好きだった。
特に、父が聞いていたアメリカンポップスで、英語って格好いいねと、歌の文句の英語を直ぐ覚えて、口ずさみ、英語も好きになった。翌日から、集団登校のために8時に集合して、お兄ちゃん達について、小学校へ向かった。
その後、夏休みには、家族みんなで、近くの市民プールに出かけ泳いで、平泳ぎを教えると、見よう見まねで覚えていった。そして、夏休み、海水浴場へ行きたいと言うので、バスに乗って、出かけた。20分で到着し、早速、健一と健二が、海水パンツに着替えた。
そして泳ぎ出すとプールよりも体か浮く感じがして泳ぎやすいと言った。昼は、持参した、おにぎりと焼き魚を食べた。やがて、15時になり、帰ろうというと、健一も健二も、もう少し泳ぎたいというので、16時までだと言った。16時になると、帰ろうと言うと了解した。
その後、バスに乗って、座席に座ると、コックリをはじめて、寝てしまった。しかし、その寝顔が、可愛いので、数枚の写真を撮った。長女の姫子も水着に着替えて、母が、ダッコして、海水に入ると、最初は冷たいと言ったが、慣れると、楽しそうに、はしゃいでいた。
1986年、冬が過ぎ、春を迎え、桜が咲き、暖かくなり、梅雨を迎え、空けると夏となり、7,8、9月には、しけの日が増え、台風が3つ接近して漁に出られない日が続いた。
「しけで、仕事がないと、給料は減り、漁師、漁協の連中も気が立っていた」
「喧嘩し始めると、小山田が、そんなに、とんがるなよ」
「海と女房の機嫌は、ままならないと、怒鳴った」
「そう言うと、いらだった男達も、機嫌を直した」
「そんな姿を見ていた、漁業組合の組合長が、小山田を呼んで、お前をこの組合の課長に任命する」
「だから、漁師や市場の連中の相談相手になってやってくれと頼まれた」
「その話を聞いて、そりゃありがたい、学のない俺なんかが課長になって良いのかと聞いた」
「それに対し、頭の良い奴は、いるが、性格の良い奴は、少ないと、組合長が、小山田の肩をたたいた」
「そして翌月から、課長手当が出て、給料が、さらに上がった」
そうしているうちに1987年が空けた。その頃になると小山田に相談事が増えた。
その度、真剣に当事者と一緒になって考えてあげる事によって信頼を勝ち得てきた。やがて1987年4月15日、ソニー株を2600円で7000株買いを入れ、3900万円で買い、小山田の残金が1200万円となった。その後、また梅雨が来て、今年は、台風の接近が少ない年で、漁獲量も順調だった。
漁師の稼ぎと言うものは、魚の捕れる量で決まる。そう言う点で、しけが、少ない年の漁師の顔を笑顔が多くトラブルもなかった。そして1987年は、漁師の取って良い年で、懐具合も良かった。そして冬、12月が終わり、1988年となった。
今年、小山田家の双子の健一と健二が小学校に入学するのでランドセルと必要な物を買いそろえた。ノートや筆箱、ランドセル、新しい靴を見て、2人とも、うれしそうだった。やがて4月になり、小学校の入学式に、姫子を連れて、行くと、2人とも緊張しているのがわかった。
秋の運動会では、健二が、1年生の紅組のリレー選手に選ばれ、白組、30mリードで、健二がバトンをもらい、どんどん、差を詰めてきたが、あと一歩という所で、抜けなかった。ご苦労さんと言われても、しょんぼりして、悔し涙を流していた。もうちょっとで抜けたのにといつまでも、言っていた。
その負けず嫌いの性格に育ったのを見て、父は、目を細めて見ていた。性格も長男の健一は、明るくてひょうきんな性格で人気者だったが、健二の方は、好き嫌いの激しい子で、数人の親友以外とは、余り口をきかなかった。計算が早く算数が好きで、本を読むのと音楽を聴くのが好きだった。
特に、父が聞いていたアメリカンポップスで、英語って格好いいねと、歌の文句の英語を直ぐ覚えて、口ずさみ、英語も好きになった。翌日から、集団登校のために8時に集合して、お兄ちゃん達について、小学校へ向かった。
その後、夏休みには、家族みんなで、近くの市民プールに出かけ泳いで、平泳ぎを教えると、見よう見まねで覚えていった。そして、夏休み、海水浴場へ行きたいと言うので、バスに乗って、出かけた。20分で到着し、早速、健一と健二が、海水パンツに着替えた。
そして泳ぎ出すとプールよりも体か浮く感じがして泳ぎやすいと言った。昼は、持参した、おにぎりと焼き魚を食べた。やがて、15時になり、帰ろうというと、健一も健二も、もう少し泳ぎたいというので、16時までだと言った。16時になると、帰ろうと言うと了解した。
その後、バスに乗って、座席に座ると、コックリをはじめて、寝てしまった。しかし、その寝顔が、可愛いので、数枚の写真を撮った。長女の姫子も水着に着替えて、母が、ダッコして、海水に入ると、最初は冷たいと言ったが、慣れると、楽しそうに、はしゃいでいた。
0
あなたにおすすめの小説
あるフィギュアスケーターの性事情
蔵屋
恋愛
この小説はフィクションです。
しかし、そのようなことが現実にあったかもしれません。
何故ならどんな人間も、悪魔や邪神や悪神に憑依された偽善者なのですから。
この物語は浅岡結衣(16才)とそのコーチ(25才)の恋の物語。
そのコーチの名前は高木文哉(25才)という。
この物語はフィクションです。
実在の人物、団体等とは、一切関係がありません。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
ちょっと大人な体験談はこちらです
神崎未緒里
恋愛
本当にあった!?かもしれない
ちょっと大人な体験談です。
日常に突然訪れる刺激的な体験。
少し非日常を覗いてみませんか?
あなたにもこんな瞬間が訪れるかもしれませんよ?
※本作品ではGemini PRO、Pixai.artで作成した生成AI画像ならびに
Pixabay並びにUnsplshのロイヤリティフリーの画像を使用しています。
※不定期更新です。
※文章中の人物名・地名・年代・建物名・商品名・設定などはすべて架空のものです。
上司、快楽に沈むまで
赤林檎
BL
完璧な男――それが、営業部課長・**榊(さかき)**の社内での評判だった。
冷静沈着、部下にも厳しい。私生活の噂すら立たないほどの隙のなさ。
だが、その“完璧”が崩れる日がくるとは、誰も想像していなかった。
入社三年目の篠原は、榊の直属の部下。
真面目だが強気で、どこか挑発的な笑みを浮かべる青年。
ある夜、取引先とのトラブル対応で二人だけが残ったオフィスで、
篠原は上司に向かって、いつもの穏やかな口調を崩した。「……そんな顔、部下には見せないんですね」
疲労で僅かに緩んだ榊の表情。
その弱さを見逃さず、篠原はデスク越しに距離を詰める。
「強がらなくていいですよ。俺の前では、もう」
指先が榊のネクタイを掴む。
引き寄せられた瞬間、榊の理性は音を立てて崩れた。
拒むことも、許すこともできないまま、
彼は“部下”の手によって、ひとつずつ乱されていく。
言葉で支配され、触れられるたびに、自分の知らなかった感情と快楽を知る。それは、上司としての誇りを壊すほどに甘く、逃れられないほどに深い。
だが、篠原の視線の奥に宿るのは、ただの欲望ではなかった。
そこには、ずっと榊だけを見つめ続けてきた、静かな執着がある。
「俺、前から思ってたんです。
あなたが誰かに“支配される”ところ、きっと綺麗だろうなって」
支配する側だったはずの男が、
支配されることで初めて“生きている”と感じてしまう――。
上司と部下、立場も理性も、すべてが絡み合うオフィスの夜。
秘密の扉を開けた榊は、もう戻れない。
快楽に溺れるその瞬間まで、彼を待つのは破滅か、それとも救いか。
――これは、ひとりの上司が“愛”という名の支配に沈んでいく物語。
BL 男達の性事情
蔵屋
BL
漁師の仕事は、海や川で魚介類を獲ることである。
漁獲だけでなく、養殖業に携わる漁師もいる。
漁師の仕事は多岐にわたる。
例えば漁船の操縦や漁具の準備や漁獲物の処理等。
陸上での魚の選別や船や漁具の手入れなど、
多彩だ。
漁師の日常は毎日漁に出て魚介類を獲るのが主な業務だ。
漁獲とは海や川で魚介類を獲ること。
養殖の場合は魚介類を育ててから出荷する養殖業もある。
陸上作業の場合は獲った魚の選別、船や漁具の手入れを行うことだ。
漁業の種類と言われる仕事がある。
漁師の仕事だ。
仕事の内容は漁を行う場所や方法によって多様である。
沿岸漁業と言われる比較的に浜から近い漁場で行われ、日帰りが基本。
日本の漁師の多くがこの形態なのだ。
沖合(近海)漁業という仕事もある。
沿岸漁業よりも遠い漁場で行われる。
遠洋漁業は数ヶ月以上漁船で生活することになる。
内水面漁業というのは川や湖で行われる漁業のことだ。
漁師の働き方は、さまざま。
漁業の種類や狙う魚によって異なるのだ。
出漁時間は早朝や深夜に出漁し、市場が開くまでに港に戻り魚の選別を終えるという仕事が日常である。
休日でも釣りをしたり、漁具の手入れをしたりと、海を愛する男達が多い。
個人事業主になれば漁船や漁具を自分で用意し、漁業権などの資格も必要になってくる。
漁師には、豊富な知識と経験が必要だ。
専門知識は魚類の生態や漁場に関する知識、漁法の技術と言えるだろう。
資格は小型船舶操縦士免許、海上特殊無線技士免許、潜水士免許などの資格があれば役に立つ。
漁師の仕事は、自然を相手にする厳しさもあるが大きなやりがいがある。
食の提供は人々の毎日の食卓に新鮮な海の幸を届ける重要な役割を担っているのだ。
地域との連携も必要である。
沿岸漁業では地域社会との結びつきが強く、地元のイベントにも関わってくる。
この物語の主人公は極楽翔太。18歳。
翔太は来年4月から地元で漁師となり働くことが決まっている。
もう一人の主人公は木下英二。28歳。
地元で料理旅館を経営するオーナー。
翔太がアルバイトしている地元のガソリンスタンドで英二と偶然あったのだ。
この物語の始まりである。
この物語はフィクションです。
この物語に出てくる団体名や個人名など同じであってもまったく関係ありません。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる