顔だけがいい私が転生してしまった。

1章

考え

明くる日、私は学校を遅刻した。
徹夜でゲームをし続け、日が完全に昇ったと同時に爆睡。


ほとんど昼夜逆転している生活は何気に楽しい。

親に文句を言っても「声かけた」の一点張り、絶対に声をかけてくれていないと私は心の中で思っていた。


学校についた途端、先生に注意されるのは分かりきった事なので私はゆっくりと足を進める。


「ふふん、ふふーん。ふ、ふ、ふーん。」

皆が授業を受けている間、のんびりと鼻歌交じりに散歩をしているのはとても気分が良かった。

あぁ、学校なんて行きたくないなぁ。
そんなことを思いながらゆっくりと学校とは別方向に行く。



遅刻が確定したときは必ず家と学校を1往復すると決めたのは私である。
どの時間についても遅刻なら私は遅い時間に行くと決めたのだ。


「ふふーーん。ふふん、ふふふーん。」


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結局、私がついたのはお昼休み半ばだった。
先生は昨日に続き進路相談で居ないのか、私は怒られることなく自分の席につけた。


「花咲！！」

一瞬、先生かと思い私はビクッと反応する。
…なんだ、優斗か。


「なに…？」

驚かされたことにイラついたので、少し不機嫌そうに言った。


「あ…えっと、その……」

私が不機嫌なことに怖気付いたのか、優斗はモゴモゴとした。


「なに？？」

もう一度、強く聞くと優斗は下を向き手遊びをし始めた。

……なんなんだ、こいつ。


「あのね…告白の返事教えて欲しいなって。」


告白……？
あ、


「あ、う、うん。おけおけ。」

告白のこと…忘れてた。


「どうせ、忘れてたと思うど聞いとくわ。」

「ちゃんと考えてきてる。放課後まで待ってて」

「まじ？」

そう疑ってくるので、私は大きく頷いた。
しかし、どうしよう。

全然、考えてない…！！


焦っても仕方ない。
今からでも考えよう。


Q.優斗の事は好き？
嫌いじゃない。けど、好きでもない。

A.普通。


Q.優斗と付き合いたい？
別に…。でもめんどいなぁ……。

A.どっちでも良い。


Q.優斗と付き合うことでのメリット
これ、自分で考えといてなんだけど考え最低だな。

A.クリぼっちなどを避けられる。お菓子やアイスを分けて貰える。宿題貸してもらえる。


…いつもと変わらなく無い？


Q.優斗と付き合うことでのデメリット
いやぁ…最低だなぁ。

A. クラスでの騒ぎがうるさい。恋人でのイベント事が面倒い。キスとかやりたくない。手繋ぐのもはずいからやだ。優斗と今以上の関係を持つ理由がない。


うーん、告白断ろうかしら。


後、脳内シュミレーション（妄想）をしてみよう。

カレカノ設定でいこう。

「優斗、だぁい好き♡」

「俺もだよ♡｣



うぇぇぇぇぇ。
げぇぇぇぇ。


「きっしょ！！！」

昼休み終了近く、クラスメートが教室に戻ってきているにも関わらずそんな下品な言葉を大声で発した私に冷たい目線が飛んでくる。