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王太子の帰還
木漏れ日亭
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お昼前に王都の外門に着いた。
衛兵への手続きは、護衛がやってくれる。
彼らは、王太子直属の近衛兵だ。
すぐに身分は照会され、王都に入ることが出来た。
乗っていた馬は、衛兵に預かってもらう。
王都の中を騎乗で進むには、目立ちすぎるからだ。
街の中を歩くのは、
情報収集をするため。
あらかじめ裕福な庶民かお忍びの貴族にしか見えない服装をしていた。
「とくに変わった様子はないですね」
「衛兵も、何も言ってませんでした。
王都に入る手続きも、いつも通り行われているようです」
4人で周りを観察しながら歩く。
とくに変わった事はない。いつもの王都の風景がそこにはあった。
「取り越し苦労だと、良いのですが……
まだ、何とも言えませんね。
とりあえず、昼も過ぎたので、
『木漏れ日亭』で食べましょう。
‥‥‥‥何かしらの情報は持っていると思います」
木漏れ日亭は、王都のメイン道りにある大衆食堂。
庶民はもちろん、衛兵、騎士たちも利用する店で、
ボリューム満点の美味しい料理を提供してくれる。
物好きな引退した騎士が開いた店だ。
「いらっしゃ~い。4名様ですね。
少しお待ちください。いま席を用意します」
店内には空いたテーブルがあったようで、
若い女性の給仕が、片づけて、すぐに座れるように用意してくれた。
「昼の定食を4人前。飲み物は冷たい茶で、よい」
昼のメニューはパンと煮込みの料理の定食かパンに肉を挟んだサンドの2種類しかない。
「それと、ガスにマフィーが来た。と伝えてくれ」
ガスとは、街の情報や騎士たちの噂話、王宮内にまで網を張っている、
情報屋の店主だ。
大きな問題が起きてれば、彼の耳に入っている。
王宮に帰る前に、情報を収集しておく必要がある。
「はぁ~い」
周りの様子を見ながら、会話に耳を傾ける。
‥‥‥‥有益な情報はなさそうだ。
「おまちどうさま。定食4人前。冷たいお茶です」
ここは、紅茶を冷やした物を用意してくれる数少ない店。
ガスが水魔法が得意なので、氷を作れるからだ。
先ほどの給仕とガスが両手に盆を持ち運んでくれ、
ガスは椅子を一脚、横のテーブルから持ってきて、自分の席を用意した。
店の外には休憩中の看板を出してくれ、
ガスが席に座ると、
食べ終わった周りの客たちが、
暗黙の了解のように、
次々と席を立っていく。
「お久しぶりです。殿下。
隣国への交渉は、ずいぶん上手くいったようですね」
すでに、隣国で結んだ条約を知っているようだ。流石だな。
「あ~、あいかわらず耳が早いな」
苦笑しながら、殿下が答える。
今回の交渉は、小麦の安定供給を取り付けるのが目的だったが、
関税の2年間の引き下げ。という大きな成果を国に持って帰ることが出来た。
これにより、輸出入が増えるのは間違いなく。
こちらの関税はそのままという破格の条約を勝ち取れた。
‥‥‥これが、ローリック侯爵からの餞別だとは、誰も気づいていなかった。
ひとしきり、今回の旅の話をし、本題へ切り出す
「ところで、ガス。王宮で何があった??」
直球で聞いてみた。
「やっぱり、その件ですよね。
ローリック侯爵家と王宮からそれぞれ箝口令がひかれています。
‥‥‥ウィリアム殿下がやらかしました」
みな一瞬、動きが止まる。
慌てて周りを見ると、
店内の客が俺たちだけになっていた。
町中で、どうやって客を躾ているんだろう??
一度、キチンと聞いてみたいものだ。と
全く関係ないことを、考えてしまっていたが、
思考をもとに戻す。
ウィリアム殿下の事は話に聞いていた。
弟が側近についているが、
その弟も一緒になって不審な行動をとっていた。
婚約者を持つ身でありながら、
男爵令嬢に懸想している‥‥‥そんな報告を受けていた。
学生時代に遊ぶことは、許されている。
背負う責任が重い事もあり、大人たちが目を瞑ってくれているのだ。
「やらかした。ってのは、穏やかでないな。
‥‥何があった??」
殿下が詰問する。
「殿下、申し訳ありません。
詳しくは、王宮に帰ってから、ご自身で確認してください」
ガスが言い切った。
「情報が入っているんだろう??
いま聞かせてもらった方が対処の方法も広がる」
再度、俺が問いただす。
ここまで箝口令がひかれているのであれば、小さな事ではないはずだ。
先に聞いておいて、悪いことはない。
「勘弁してください。
王宮からだけでなく、ローリック家からも箝口令が出ている。
彼らに逆らう事は、出来ない」
‥‥‥王宮よりも、ローリック家が優先されるのか!!
怒りを覚える。
ガスは騎士出身だ。
騎士たちにとって先代ローリック侯爵は憧れの人なのは知っている。
だからと言って、納得できるものではない。
小さく肩を落とすガスに殿下がため息をもらす。
「わかった。ガス、良い。帰ればわかる事なんだろう?」
「はい。申し訳ありません‥‥‥」
‥‥‥ローリック家が出てきたか、
今回の隣国への譲渡品の魔石も、かの家からの献上品だ。
どこからが、ローリック家の企みか??
だが、やらかしたのはウィリアム殿下??
ローリック家のダイアナではなく??
それとも、殿下がダイアナから見放された??
はぁ~。わからん
「いや、ウィリアムが何かやらかしたのが分っただけでも助かった。
では、帰るとするか」
その一言で、ガス以外が立ち上がった。
テーブルに金貨を1枚置いて、店を後にする。
「とりあえず、急ぎ王宮に帰らなければならなそうだな!!
みな、行くぞ」
周りの人に変に思われないぐらいの速足で数ブロック先の横道に入り、
門の兵に手配させた簡素な馬車に乗り込んだ。
衛兵への手続きは、護衛がやってくれる。
彼らは、王太子直属の近衛兵だ。
すぐに身分は照会され、王都に入ることが出来た。
乗っていた馬は、衛兵に預かってもらう。
王都の中を騎乗で進むには、目立ちすぎるからだ。
街の中を歩くのは、
情報収集をするため。
あらかじめ裕福な庶民かお忍びの貴族にしか見えない服装をしていた。
「とくに変わった様子はないですね」
「衛兵も、何も言ってませんでした。
王都に入る手続きも、いつも通り行われているようです」
4人で周りを観察しながら歩く。
とくに変わった事はない。いつもの王都の風景がそこにはあった。
「取り越し苦労だと、良いのですが……
まだ、何とも言えませんね。
とりあえず、昼も過ぎたので、
『木漏れ日亭』で食べましょう。
‥‥‥‥何かしらの情報は持っていると思います」
木漏れ日亭は、王都のメイン道りにある大衆食堂。
庶民はもちろん、衛兵、騎士たちも利用する店で、
ボリューム満点の美味しい料理を提供してくれる。
物好きな引退した騎士が開いた店だ。
「いらっしゃ~い。4名様ですね。
少しお待ちください。いま席を用意します」
店内には空いたテーブルがあったようで、
若い女性の給仕が、片づけて、すぐに座れるように用意してくれた。
「昼の定食を4人前。飲み物は冷たい茶で、よい」
昼のメニューはパンと煮込みの料理の定食かパンに肉を挟んだサンドの2種類しかない。
「それと、ガスにマフィーが来た。と伝えてくれ」
ガスとは、街の情報や騎士たちの噂話、王宮内にまで網を張っている、
情報屋の店主だ。
大きな問題が起きてれば、彼の耳に入っている。
王宮に帰る前に、情報を収集しておく必要がある。
「はぁ~い」
周りの様子を見ながら、会話に耳を傾ける。
‥‥‥‥有益な情報はなさそうだ。
「おまちどうさま。定食4人前。冷たいお茶です」
ここは、紅茶を冷やした物を用意してくれる数少ない店。
ガスが水魔法が得意なので、氷を作れるからだ。
先ほどの給仕とガスが両手に盆を持ち運んでくれ、
ガスは椅子を一脚、横のテーブルから持ってきて、自分の席を用意した。
店の外には休憩中の看板を出してくれ、
ガスが席に座ると、
食べ終わった周りの客たちが、
暗黙の了解のように、
次々と席を立っていく。
「お久しぶりです。殿下。
隣国への交渉は、ずいぶん上手くいったようですね」
すでに、隣国で結んだ条約を知っているようだ。流石だな。
「あ~、あいかわらず耳が早いな」
苦笑しながら、殿下が答える。
今回の交渉は、小麦の安定供給を取り付けるのが目的だったが、
関税の2年間の引き下げ。という大きな成果を国に持って帰ることが出来た。
これにより、輸出入が増えるのは間違いなく。
こちらの関税はそのままという破格の条約を勝ち取れた。
‥‥‥これが、ローリック侯爵からの餞別だとは、誰も気づいていなかった。
ひとしきり、今回の旅の話をし、本題へ切り出す
「ところで、ガス。王宮で何があった??」
直球で聞いてみた。
「やっぱり、その件ですよね。
ローリック侯爵家と王宮からそれぞれ箝口令がひかれています。
‥‥‥ウィリアム殿下がやらかしました」
みな一瞬、動きが止まる。
慌てて周りを見ると、
店内の客が俺たちだけになっていた。
町中で、どうやって客を躾ているんだろう??
一度、キチンと聞いてみたいものだ。と
全く関係ないことを、考えてしまっていたが、
思考をもとに戻す。
ウィリアム殿下の事は話に聞いていた。
弟が側近についているが、
その弟も一緒になって不審な行動をとっていた。
婚約者を持つ身でありながら、
男爵令嬢に懸想している‥‥‥そんな報告を受けていた。
学生時代に遊ぶことは、許されている。
背負う責任が重い事もあり、大人たちが目を瞑ってくれているのだ。
「やらかした。ってのは、穏やかでないな。
‥‥何があった??」
殿下が詰問する。
「殿下、申し訳ありません。
詳しくは、王宮に帰ってから、ご自身で確認してください」
ガスが言い切った。
「情報が入っているんだろう??
いま聞かせてもらった方が対処の方法も広がる」
再度、俺が問いただす。
ここまで箝口令がひかれているのであれば、小さな事ではないはずだ。
先に聞いておいて、悪いことはない。
「勘弁してください。
王宮からだけでなく、ローリック家からも箝口令が出ている。
彼らに逆らう事は、出来ない」
‥‥‥王宮よりも、ローリック家が優先されるのか!!
怒りを覚える。
ガスは騎士出身だ。
騎士たちにとって先代ローリック侯爵は憧れの人なのは知っている。
だからと言って、納得できるものではない。
小さく肩を落とすガスに殿下がため息をもらす。
「わかった。ガス、良い。帰ればわかる事なんだろう?」
「はい。申し訳ありません‥‥‥」
‥‥‥ローリック家が出てきたか、
今回の隣国への譲渡品の魔石も、かの家からの献上品だ。
どこからが、ローリック家の企みか??
だが、やらかしたのはウィリアム殿下??
ローリック家のダイアナではなく??
それとも、殿下がダイアナから見放された??
はぁ~。わからん
「いや、ウィリアムが何かやらかしたのが分っただけでも助かった。
では、帰るとするか」
その一言で、ガス以外が立ち上がった。
テーブルに金貨を1枚置いて、店を後にする。
「とりあえず、急ぎ王宮に帰らなければならなそうだな!!
みな、行くぞ」
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