私は悪役令嬢のはずだけどお兄様の小姑役だけ全うしたい。

里中一叶

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【エミルフェシア視点】

クリスティアは、だいぶ公爵家に相応しくなってきたので、私の小姑生活も後半戦に入ったと思う。

あとはお茶会や夜会での立ち居振る舞いだが、まだ夜会に出れる年齢ではないので、お茶会を開催することを決めた。もちろん子ども向けではなく、大人が普通に参加するものだ。
まだ早いとは言え、クリスティアは、適齢期なアルヴィンお兄様の婚約者で、あのお兄様の雰囲気なら結婚はかなり早まりそう…にしか見えない。結婚すれば、お茶会だけでなく夜会でも夫人として振る舞わなくてはならなくなるので、予行練習は必要でしょう。

アルヴィンお兄様に言いよる令嬢たちや不仲な家族がいても、ちゃんと立てるようになれば、私の小姑生活も終わる。

アーノルドをほっとき過ぎると、政務に支障ありまくりだし、ほどほどにしないと怒られるかなぁ。
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