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第18章:樹龍の愛し子編(2) 龍祀の儀
第267話:植物の魔物
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セネカは緑モグラを両断した。手応え的には動物ではなくて、やはり植物のようだった。液体は出ているが血ではなさそうだ。
顔も可愛く見えるけれど、表情の移ろいが乏しいようにも感じた。
「ニーナ、ケイトーさん。どうだった? これも植物だよね?」
あと二匹のモグラは二人が倒した。ニーナは槌で潰したようだ。
「植物だと思う。手応え的には何かの硬い実みたいな感じ。動くけど」
「肉の手応えはない」
三人の意見が一致した。見た目とは違う質感のため、戦いの時は注意した方が良いかもしれない。
「プラウティア、確認してくれる?」
マイオルが言うとプラウティアがスキルを発動した。回収できたので、やはり植物で間違いない。
「まさか植物がどうか見分けるためにそのスキルを使ってもらうことになるとはね」
マイオルが遠くを見ているような気がする。
「動く物も含めて全て植物という可能性が高まったな。見た目と中身が違うことを念頭に起いて進んでいく必要がありそうだ」
プルケルの言葉にセネカは頷いた。
「私たちも何か分かったらすぐに共有するね」
「うん、お願い」
マイオルが続ける。
「相手が植物ならプラウティアのスキルが有効だけれど、魔力を取っておいたほうがよいし、護衛される側を頼りにしたら本末転倒だわ。基本的には最終手段として取っておくことにしましょう」
「分かりました」
プラウティアはやや不服そうだが仕方がないだろう。でもここに来てから元気になっているように見える。
話がまとまったところで、セネカはみんなに思ったことを伝えることにした。
「反射的に倒しちゃったけれど、本当に襲ってきたのかな? 表情が分からなかったけれど、敵意をあまり感じなかったんだよね」
「私もそう思った。例えばエレファントツリーは似た種類だけど、もっと明確に攻撃してくる気配がある」
ニーナが同意してくれた。後ろで見ていたストローとメネニアも頷いている。
「……敵意がないように見えても今は倒すしかないわね。だけど、接敵まで時間がある時には様子を伺うことにしましょう」
「分かった」
マイオルがまとめてくれたので、また全員で先に進むことにする。
さっきまでは緊張感に満ちていたけれど、緑モグラのおかげで良い程度まで緩んだ。こういう時は良い戦いができる。セネカは針刀をぐっと握った。
それからセネカたちは神界の入り口から真っ直ぐに進んでいった。
足を進めるにつれて、植生は微妙に変わっていった。高山植物の類似種というのは共通しているが、どれもプラウティアが見たことのないもののようだった。
地形は平野のままで、霧も晴れていない。意図的に視界を制限されているように感じてしまう。
そうして順調に進んでいるとマイオルが敵を見つけた。
「また何か来るわ。ぼやけているけれど小さい動物の群れが飛んでくるわね」
マイオルの【探知】は、ここだと解像度が悪く範囲も狭いようだが、やはり頼りになった。
「見えた。大きい蜂かな? 白い花みたいなのが飛んでくるよ」
目の良いニーナが真っ先に敵を見つけた。指された方向を見ると確かに何匹もの虫が群れになって向かってきているように見える。ぶーんという音も聞こえてきた。
「カベンバチに見える。見た目は虫だが植物系の魔物だ」
蜂と聞いて、虫に詳しいガイアが口を開いた。
ガイアによればカベンバチは透き通った花を持つ魔物のようで、身体に蜜を蓄えているそうだ。蜜を奪われるので普通の蜂が天敵らしい。
「温和な魔物だが仲間がやられると一斉に襲いかかってくる。マイオル、どうする?」
「少し距離をとって様子を見てみましょうか。まだ気づかれていないかもしれないし」
「分かった」
セネカはみんなと一緒にゆっくりと回り込むように移動した。だが、カベンバチも徐々に方向を変えて、こちらに向かって来る。
「こっちに来るわね。見えてる訳じゃなさそうだけれど、追われているわ。ストロー、お願いできる?」
「もちろんっ」
セネカはストローのために射線を開けた。みるみるうちに地面から岩のような弾が出来上がり、宙に浮いた。
「撃つね」
弾丸が一気に放たれ、全てのカベンバチが地に落ちた。鮮やかな魔法だったのでセネカは静かに手を叩いた。
「魔法が使えて良かったよ。実は石や砂までも植物だって聞いてからひやひやしていたんだ。でも、こんな形でも大地ではあるみたいだね」
ストローは微笑んでいた。言われてみれば確かにこの場所で【地魔法】が発動できるかは微妙だったかもしれないけれど、セネカはあっけらかんと言った。
「ストローがこれを地面だと思えば大丈夫だよ」
「……そうだね。そう思えれば土石流も発生させられるよね。金属も」
「うんっ!」
ストローはものすごく苦く笑ったけれど、セネカは元気に返事をしてみた。
「魔物は何らかの手がかりを持って僕たちの方に来ているかもしれないね」
セネカとストローの話が終わった後でプルケルが言った。
「そうだな。さっきのモグラも今回の蜂も何故か私たちのところにやって来た。魔物の密度は高くないのに向こうからやって来るものだろうか。もちろん偶然の可能性もあるが……」
ガイアは同じ考えのようだ。確かにカベンバチは離れた位置からここに向かって来た。
「単純に私たちの方に魔物をけしかけられているのかもしれないよね。巫女の他にわざわざ同行者が十一人も選ばれているんだから」
「あたしもセネカと同じ意見ね。青き龍の時は明確に『試練』って感じだったけれど、今回も似た要素があるのかもしれないわ」
マイオルはブロードソードを軽く振った。
メネニアは頷きながら口を開いた。
「古今東西、龍は人に試練を課すものですからね」
表情は真剣そのものだけれど、メネニアはちょっと楽しそうでもある。自分がおとぎ話の世界に入り込んだようなものなのだから、伝承好きの人にはたまらないだろう。
「となると、やっぱり巫女のところに向かって来ていると考えるのが自然だね」
そう言ったルキウスは懐から干し葡萄を取り出した。手を出したら少し分けてくれた。
「まぁ、そうよね……。とりあえず確証が得られるまではこのまま進みましょう」
干し葡萄の甘さとほのかな酸味が口に広がる。保存用なのでちょっと固いけれどゆっくり食べれば問題ない。
また進んでいくと今度は尾が白い花になっている狐が近づいて来るのが見えた。
「セネカ、あれってリリーフォックス?」
ニーナが言った。肩に槌を担いでいるけれど、まだ攻撃体制には入っていない。
「うーん。そう見えるけれど、典型的な姿とは違うかなぁ。あれも植物かもしれないよね」
「そっかぁ。植物なんだったらフォックスリリーって名前になるのかな?」
「そうかも」
セネカはマイオルを見て、次の行動の指示を待った。
「二手に分かれてみましょうか。お互いに連携出来る距離を保ちながら、プラウティアの方に行くのかそうではないのかを早めに確認したいわ」
「分かった」
一団がゆっくりと二つに分かれた。セネカはプラウティアがいない方になった。それぞれ反対方向に動くけれど、魔物が近づいているのでいつでも行動できるようにする。
そのまま様子を見ているとフォックスリリーは軽い足取りでプラウティアの方に近づいて行った。
そして、ある距離に入った瞬間、ケイトーの斧槍に両断された。
「植物だな」
ケイトーの低い声が聞こえて来る。フォックスリリーで合っていたようだ。ニーナが手を振っている。
セネカは手を振り返しながら花の良い匂いがして来るのを感じた。一瞬毒かと思ったけれど、時間が経っても何ともないのでただの良い香りだったようだ。
「確定ではないけど、やはりプラウティアの方に行ったわね。検証を続けましょう」
それからセネカ達は種を飛ばしてくる狼やシダにまみれた猪たちと遭遇した。全て動物みたいな見た目だったけれど中身は植物で、この世界には植物しか存在しないという確信を高めた。
そして、人の組み合わせを変えて誰に近づいているのか検証したところ、結果が出た。
魔物は遠くからプラウティアを辿ってやって来ているようだった。
顔も可愛く見えるけれど、表情の移ろいが乏しいようにも感じた。
「ニーナ、ケイトーさん。どうだった? これも植物だよね?」
あと二匹のモグラは二人が倒した。ニーナは槌で潰したようだ。
「植物だと思う。手応え的には何かの硬い実みたいな感じ。動くけど」
「肉の手応えはない」
三人の意見が一致した。見た目とは違う質感のため、戦いの時は注意した方が良いかもしれない。
「プラウティア、確認してくれる?」
マイオルが言うとプラウティアがスキルを発動した。回収できたので、やはり植物で間違いない。
「まさか植物がどうか見分けるためにそのスキルを使ってもらうことになるとはね」
マイオルが遠くを見ているような気がする。
「動く物も含めて全て植物という可能性が高まったな。見た目と中身が違うことを念頭に起いて進んでいく必要がありそうだ」
プルケルの言葉にセネカは頷いた。
「私たちも何か分かったらすぐに共有するね」
「うん、お願い」
マイオルが続ける。
「相手が植物ならプラウティアのスキルが有効だけれど、魔力を取っておいたほうがよいし、護衛される側を頼りにしたら本末転倒だわ。基本的には最終手段として取っておくことにしましょう」
「分かりました」
プラウティアはやや不服そうだが仕方がないだろう。でもここに来てから元気になっているように見える。
話がまとまったところで、セネカはみんなに思ったことを伝えることにした。
「反射的に倒しちゃったけれど、本当に襲ってきたのかな? 表情が分からなかったけれど、敵意をあまり感じなかったんだよね」
「私もそう思った。例えばエレファントツリーは似た種類だけど、もっと明確に攻撃してくる気配がある」
ニーナが同意してくれた。後ろで見ていたストローとメネニアも頷いている。
「……敵意がないように見えても今は倒すしかないわね。だけど、接敵まで時間がある時には様子を伺うことにしましょう」
「分かった」
マイオルがまとめてくれたので、また全員で先に進むことにする。
さっきまでは緊張感に満ちていたけれど、緑モグラのおかげで良い程度まで緩んだ。こういう時は良い戦いができる。セネカは針刀をぐっと握った。
それからセネカたちは神界の入り口から真っ直ぐに進んでいった。
足を進めるにつれて、植生は微妙に変わっていった。高山植物の類似種というのは共通しているが、どれもプラウティアが見たことのないもののようだった。
地形は平野のままで、霧も晴れていない。意図的に視界を制限されているように感じてしまう。
そうして順調に進んでいるとマイオルが敵を見つけた。
「また何か来るわ。ぼやけているけれど小さい動物の群れが飛んでくるわね」
マイオルの【探知】は、ここだと解像度が悪く範囲も狭いようだが、やはり頼りになった。
「見えた。大きい蜂かな? 白い花みたいなのが飛んでくるよ」
目の良いニーナが真っ先に敵を見つけた。指された方向を見ると確かに何匹もの虫が群れになって向かってきているように見える。ぶーんという音も聞こえてきた。
「カベンバチに見える。見た目は虫だが植物系の魔物だ」
蜂と聞いて、虫に詳しいガイアが口を開いた。
ガイアによればカベンバチは透き通った花を持つ魔物のようで、身体に蜜を蓄えているそうだ。蜜を奪われるので普通の蜂が天敵らしい。
「温和な魔物だが仲間がやられると一斉に襲いかかってくる。マイオル、どうする?」
「少し距離をとって様子を見てみましょうか。まだ気づかれていないかもしれないし」
「分かった」
セネカはみんなと一緒にゆっくりと回り込むように移動した。だが、カベンバチも徐々に方向を変えて、こちらに向かって来る。
「こっちに来るわね。見えてる訳じゃなさそうだけれど、追われているわ。ストロー、お願いできる?」
「もちろんっ」
セネカはストローのために射線を開けた。みるみるうちに地面から岩のような弾が出来上がり、宙に浮いた。
「撃つね」
弾丸が一気に放たれ、全てのカベンバチが地に落ちた。鮮やかな魔法だったのでセネカは静かに手を叩いた。
「魔法が使えて良かったよ。実は石や砂までも植物だって聞いてからひやひやしていたんだ。でも、こんな形でも大地ではあるみたいだね」
ストローは微笑んでいた。言われてみれば確かにこの場所で【地魔法】が発動できるかは微妙だったかもしれないけれど、セネカはあっけらかんと言った。
「ストローがこれを地面だと思えば大丈夫だよ」
「……そうだね。そう思えれば土石流も発生させられるよね。金属も」
「うんっ!」
ストローはものすごく苦く笑ったけれど、セネカは元気に返事をしてみた。
「魔物は何らかの手がかりを持って僕たちの方に来ているかもしれないね」
セネカとストローの話が終わった後でプルケルが言った。
「そうだな。さっきのモグラも今回の蜂も何故か私たちのところにやって来た。魔物の密度は高くないのに向こうからやって来るものだろうか。もちろん偶然の可能性もあるが……」
ガイアは同じ考えのようだ。確かにカベンバチは離れた位置からここに向かって来た。
「単純に私たちの方に魔物をけしかけられているのかもしれないよね。巫女の他にわざわざ同行者が十一人も選ばれているんだから」
「あたしもセネカと同じ意見ね。青き龍の時は明確に『試練』って感じだったけれど、今回も似た要素があるのかもしれないわ」
マイオルはブロードソードを軽く振った。
メネニアは頷きながら口を開いた。
「古今東西、龍は人に試練を課すものですからね」
表情は真剣そのものだけれど、メネニアはちょっと楽しそうでもある。自分がおとぎ話の世界に入り込んだようなものなのだから、伝承好きの人にはたまらないだろう。
「となると、やっぱり巫女のところに向かって来ていると考えるのが自然だね」
そう言ったルキウスは懐から干し葡萄を取り出した。手を出したら少し分けてくれた。
「まぁ、そうよね……。とりあえず確証が得られるまではこのまま進みましょう」
干し葡萄の甘さとほのかな酸味が口に広がる。保存用なのでちょっと固いけれどゆっくり食べれば問題ない。
また進んでいくと今度は尾が白い花になっている狐が近づいて来るのが見えた。
「セネカ、あれってリリーフォックス?」
ニーナが言った。肩に槌を担いでいるけれど、まだ攻撃体制には入っていない。
「うーん。そう見えるけれど、典型的な姿とは違うかなぁ。あれも植物かもしれないよね」
「そっかぁ。植物なんだったらフォックスリリーって名前になるのかな?」
「そうかも」
セネカはマイオルを見て、次の行動の指示を待った。
「二手に分かれてみましょうか。お互いに連携出来る距離を保ちながら、プラウティアの方に行くのかそうではないのかを早めに確認したいわ」
「分かった」
一団がゆっくりと二つに分かれた。セネカはプラウティアがいない方になった。それぞれ反対方向に動くけれど、魔物が近づいているのでいつでも行動できるようにする。
そのまま様子を見ているとフォックスリリーは軽い足取りでプラウティアの方に近づいて行った。
そして、ある距離に入った瞬間、ケイトーの斧槍に両断された。
「植物だな」
ケイトーの低い声が聞こえて来る。フォックスリリーで合っていたようだ。ニーナが手を振っている。
セネカは手を振り返しながら花の良い匂いがして来るのを感じた。一瞬毒かと思ったけれど、時間が経っても何ともないのでただの良い香りだったようだ。
「確定ではないけど、やはりプラウティアの方に行ったわね。検証を続けましょう」
それからセネカ達は種を飛ばしてくる狼やシダにまみれた猪たちと遭遇した。全て動物みたいな見た目だったけれど中身は植物で、この世界には植物しか存在しないという確信を高めた。
そして、人の組み合わせを変えて誰に近づいているのか検証したところ、結果が出た。
魔物は遠くからプラウティアを辿ってやって来ているようだった。
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