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第一章 忙しい幼年期
王族の印
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ーこの国では、王族であることを示すための儀式がある。1歳の誕生日に行われる。ー
早くも書庫生活を繰り返しながら、知識を蓄えつつ、必要とあらばスキルを増やして、攻撃魔法も少し使えるようになり、レベルも上がった。
俺は明日で1歳になる。王族の儀式とは、王家の神殿にて王族の紋章を手に刻み込むのだ。また、その際に加護が与えられたその人限定のナイフと指輪が贈られる。まぁ、所謂神のご加護を得るためである。と言っても俺は既に神の加護を得ているし、何を今更と思う。しかし、1歳の俺では太刀打ちできるものでなく、それにそろそろ誘拐されるしなぁ。まぁ、神に会えると思って、儀式の間過ごすか。
翌日、俺は神聖とされている白を基調とした服を着せられた。兄はすごい抵抗している。俺は為すがままに待機しているので、侍女さんから頭を撫でられた。・・・べ、別に嬉しくなんかないんだからね!
王族の儀式が始まり、辺りは静まり返った。ただ、問題なのは、兄が今にも動き回りそうということだけだ。司祭が何か言ったら、俺と兄の下に魔法陣が現れた。
ついに始まるのか?そう思っているそばから、俺達は白い光に包まれて、意識を失った。
ーここは以前現れた白い世界であった。
女神様!これから俺は何をして、王族の印が現れるのでしょう。ー
『芝浦さんお久しぶりですね!本来この儀式は大人になっていく上でどういうものか、理解していくものなのですが、芝浦さんには攻略本とやらで、理解なさってたり、色々と書庫などで調べていましたよね?』
ー神の加護を得ることで、王族としての素質・考え・王として民を支え、国を守っていけるか、どうかですか?ー
『そうです!国を守っていくのが、王族の務めですから!王族だからといって驕るのは如何なものでしょう。ちなみに、神の加護を得ている時点で、芝浦さん、いえレオン・グレンフォード様には印はあったのです。しかし、人間の世界は面倒くさいですからね!見えないようにしていました。なので今見えるようにしました。・・・そして、レオン・グレンフォード様はいつ誘拐されるのでしょう?』
ーもう、すでにあったの!?・・・王族の儀式の3日後に第二王子の会派の侯爵が黒幕となって、誘拐するんだよ。
・・・しかし、女神様!確か話のシナリオ通りだと第二王子は魔に堕ちるよ。第一王子を殺し、自分が王になって、独裁政権をするつもりだよ。2でレオン・グレンフォードが兄のハッピーエンドで逃げる理由は、第二王子に原因があるから。バットエンドで国を滅ぼしたのも、そこら辺の理由だから。
3で魔王になった第二王子を倒すのが、3のゲームの醍醐味で、レオン・グレンフォードは悲願であった自分をこんなにした事を魔王になった第二王子を殺すことで叶い、ハッピーエンドだと第三王子と仲直り?するんだよ!またそこのシーンがかっこよくてさぁ!!!!!ー
『まぁ、それより大丈夫なんですか?これから貴方は誘拐されるんです。そんなんで本当に大丈夫なんですか?』
ー確かに怖いけど、そのために色々とやってきた。準備万端とはいかないけど、気持ちは強く持っていなくちゃ。ー
そういうと、女神様は少し考え込み、また、いつもの雰囲気に戻った。
『なんか芝浦さん、変わりましたね!前世で生きていたときよりも輝いているように思えます!』
ーせっかく、女神様がくれたチャンスだもん。生き残って、自由に生きてやるんだ!!!!!だから、最初はこんなに嫌だった世界も今は自由に生きていいんだと思える。だから、女神様!俺をこの世界に転生させてくれて、ありがとうございます!ー
『芝浦さん・・・!貴方はきっと王の素質を持っていたのに、こんな形で失ってしまうのは惜しいです。女神でなければ、貴方を助けられるのですが、私が女神でなければ貴方自身に加護を与えられなかった。だから、絶対に生きて天寿を全うしてくださいね!』
ーはい!ー
女神様の言葉に強く、叫んだ。
そして、俺の左手には王族の紋章が浮かび上がった。
早くも書庫生活を繰り返しながら、知識を蓄えつつ、必要とあらばスキルを増やして、攻撃魔法も少し使えるようになり、レベルも上がった。
俺は明日で1歳になる。王族の儀式とは、王家の神殿にて王族の紋章を手に刻み込むのだ。また、その際に加護が与えられたその人限定のナイフと指輪が贈られる。まぁ、所謂神のご加護を得るためである。と言っても俺は既に神の加護を得ているし、何を今更と思う。しかし、1歳の俺では太刀打ちできるものでなく、それにそろそろ誘拐されるしなぁ。まぁ、神に会えると思って、儀式の間過ごすか。
翌日、俺は神聖とされている白を基調とした服を着せられた。兄はすごい抵抗している。俺は為すがままに待機しているので、侍女さんから頭を撫でられた。・・・べ、別に嬉しくなんかないんだからね!
王族の儀式が始まり、辺りは静まり返った。ただ、問題なのは、兄が今にも動き回りそうということだけだ。司祭が何か言ったら、俺と兄の下に魔法陣が現れた。
ついに始まるのか?そう思っているそばから、俺達は白い光に包まれて、意識を失った。
ーここは以前現れた白い世界であった。
女神様!これから俺は何をして、王族の印が現れるのでしょう。ー
『芝浦さんお久しぶりですね!本来この儀式は大人になっていく上でどういうものか、理解していくものなのですが、芝浦さんには攻略本とやらで、理解なさってたり、色々と書庫などで調べていましたよね?』
ー神の加護を得ることで、王族としての素質・考え・王として民を支え、国を守っていけるか、どうかですか?ー
『そうです!国を守っていくのが、王族の務めですから!王族だからといって驕るのは如何なものでしょう。ちなみに、神の加護を得ている時点で、芝浦さん、いえレオン・グレンフォード様には印はあったのです。しかし、人間の世界は面倒くさいですからね!見えないようにしていました。なので今見えるようにしました。・・・そして、レオン・グレンフォード様はいつ誘拐されるのでしょう?』
ーもう、すでにあったの!?・・・王族の儀式の3日後に第二王子の会派の侯爵が黒幕となって、誘拐するんだよ。
・・・しかし、女神様!確か話のシナリオ通りだと第二王子は魔に堕ちるよ。第一王子を殺し、自分が王になって、独裁政権をするつもりだよ。2でレオン・グレンフォードが兄のハッピーエンドで逃げる理由は、第二王子に原因があるから。バットエンドで国を滅ぼしたのも、そこら辺の理由だから。
3で魔王になった第二王子を倒すのが、3のゲームの醍醐味で、レオン・グレンフォードは悲願であった自分をこんなにした事を魔王になった第二王子を殺すことで叶い、ハッピーエンドだと第三王子と仲直り?するんだよ!またそこのシーンがかっこよくてさぁ!!!!!ー
『まぁ、それより大丈夫なんですか?これから貴方は誘拐されるんです。そんなんで本当に大丈夫なんですか?』
ー確かに怖いけど、そのために色々とやってきた。準備万端とはいかないけど、気持ちは強く持っていなくちゃ。ー
そういうと、女神様は少し考え込み、また、いつもの雰囲気に戻った。
『なんか芝浦さん、変わりましたね!前世で生きていたときよりも輝いているように思えます!』
ーせっかく、女神様がくれたチャンスだもん。生き残って、自由に生きてやるんだ!!!!!だから、最初はこんなに嫌だった世界も今は自由に生きていいんだと思える。だから、女神様!俺をこの世界に転生させてくれて、ありがとうございます!ー
『芝浦さん・・・!貴方はきっと王の素質を持っていたのに、こんな形で失ってしまうのは惜しいです。女神でなければ、貴方を助けられるのですが、私が女神でなければ貴方自身に加護を与えられなかった。だから、絶対に生きて天寿を全うしてくださいね!』
ーはい!ー
女神様の言葉に強く、叫んだ。
そして、俺の左手には王族の紋章が浮かび上がった。
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