乙女ゲームに悪役転生な無自覚チートの異世界譚

第三章 ゲームの始まり

遺跡捜索

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「うわー、なんでこんなに牢屋があるんだよ！！しかも、人骨とかあるし！！」

ヴィルは叫びます。クレバーは答える。

「王族同士の争いです。こういうものがあっても仕方がないでしょう？・・・にしても、奥へと向かうたびに嫌な気配も大きくなっていくばっかりですね。」

ランドール先生は言った。ランドール先生は光魔法に長けているので、こういうのには一番察知しやすい。

「おそらく、ここには強い魔物がいる。皆注意を怠るな！」

続いて、生徒会長。

「"時渡りの時計"を使うのは、その魔物を倒してからですか。・・・にしても、嫌な気配は増幅していく一方です。」

歩いていて、俺も思いました。そして、歩いているうちに、その魔物がいるであろう部屋の前に着いてしまいました。ここも仕掛けがあります。・・・今度は指輪か。

「うおー！！開かねー！！」

ヴィルは叫びます。アカツキは何かを見つけたようです。

「皆、見て！今度は何か小型のものを突っ込むところがあるよ！！」

「今度は指輪か！！任せてください！！」

シルヴェストは指輪を差し込む。そして、扉が開く。豪華絢爛な部屋でしたが、そこには、魔物がいました。しかも、すごい強そうです。
それに、この気配は・・・！

「ブレイド伯爵・・・？」

俺は思わず口に出してしまった。アークライトはすぐさま戦闘モードに入ります。魔物に向かって走り出していきます。

「あいつだったら、容赦はしない！！」

「待つであります！！アーク！！」

「そうだよ。アークライトさん！！陣形を保たないと！！」

兄弟揃って、叫びました。

「自分たちはアークライト殿に加勢するであります。その間にディネット様を守る陣形を、作戦を考えてほしいであります！！」

「分かった！」

流石、兄弟。阿吽の呼吸です。
その間にもディネットを囲っている。・・・この中で一番戦闘経験がないから、不安要素ではあるが、任せるしかない。しかし、大きな剣を持ち、魔法詠唱に長けているブレイド伯爵にどう対処すればいいものか・・・。七人衆+ディーデルは戦闘モードに入った。

生徒会長はシルヴェストに問う。

「あっちは大丈夫なのですか？」

「あの人たちは戦闘経験に長けています。Fクラスなのは、王太子様がそうなるように対処してしまったからです。・・・残念ですが、俺ではまだあの人たちに勝てない。フォローにまわりましょう。」

「そうなのですか。僕らはまず、ディネットさんを守りつつ作戦を考えましょう。」

「そうですね。」

向こうも作戦会議を始めたようだ。
こっちも戦闘開始といきますか。

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