上 下
65 / 132
第三章 ゲームの始まり

攻略対象とともに戦闘開始!

しおりを挟む
☆☆☆☆☆☆☆

「今度はあの時みたいな戦いはしないで頂きたいでありますな!!ディルク!!」

「今はアークライトの方が、危ない戦いしているじゃねーか!!」

「ディルク兄さん、俺はどうしたらいい?」

「魔法詠唱には気をつけるであります。ブレイド伯爵家は力が強いものが当主になるでありますから。実際にあの剣を使っても攻撃するであります。どっちにしろ、注意をしてほしいであります。」

代わりにレオン様が答えてしまった。しかし、魔物化したブレイド伯爵は強いし、魔法詠唱も早く攻撃が上手く出来ない。アークライトは自分の身を顧みない。

「もうっ!いくら仇といえど少しは自分の身を顧みなさいよねっ!」

セレナはそう言いながらも、アークライトに回復魔法をかける。レオンはセレナを守る陣形を保つ。こちらの前衛にディルクとディーデルとカイル。後衛にはセレナとセレン。後衛を守る人物としてはセレナにはレオンが、セレンにはソフィーとアーネイルを配備した。

ディルクは前回の事もあり、少し力が出し切れていない。・・・そんなんじゃあ、この戦い勝てないっつの!

「ディーデル!ディルクに発破を掛けるであります!・・・意味は、強い言葉で励ましたり、煽動したりすることであります!!ディルクに気合を入れさせてほしいでありますな!!」

レオン様は叫ぶ。
ディーデルはそれに応える。

「ディルク兄さん!!いつもの通りに力出してよ!!両親の時みたいに、本気出してよ!!」

「う。それでは、アークのようになってしまうが・・・!」

「今は理性あるでしょうが!!今、こうして話せているんだから、あの時みたいにならないから!!」

「分かった。もっと、力を出す。ブレイド伯爵は強い。それを認めつつ、本気を出すっ!」

・・・良かった。いつものディルクだ。斧を振りかざし、相手の剣攻撃を受け止める。その間にアークライトが斬りかかる。ディーデルとカイルも同じく攻撃する。魔法詠唱をさせないために。

セレンは前衛を助けるように、元ブレイド伯爵だけに攻撃魔法を詠唱する。

そうこうしている内に、魔物調査隊の残りも陣形を決めて、作戦を決めたようだ。

生徒会長が来た。

「こっちは、ディネットさんを守る人を多めにとったよ。シルヴェスト王子とレイトさんとクレバーとゼノンさんとランドール先生がディネットさんを守ってくれている。こっちにまわるのが、僕・ヴィルさん・アカツキさんだよ。・・・何が起きているの?」

レイト・アスカガンダ・・・アスカガンダの留学生の隠れキャラ。しかし、今は2と3が始まっているので、隠れキャラでもないが。1年生です。Aクラスの所属です。
ゼノン・ローベン・・・ディネットと同じ学年でCクラスに所属しています。性格はおとなしいです。

後は、ディーデルとアークライトが1の攻略対象となります。2と3が始まっているので、レオン様とディルクは隠れキャラになっていたりします。・・・セレンはゲームの中では死んだことになっているので、除外です。

「簡単に言うと、ブレイド伯爵が魔物化されたであります。・・・倒したら、ブレイド伯爵は死ぬであります。一度魔物化すると、元には戻れないであります。・・・人間に戻せる方法があればよかったでありますが、調べてもそんな方法はなかったであります。」

「つまり、ブレイド伯爵を殺すって事?」

ブレイド伯爵をでありますが。・・・そうするしか、方法がありません。というか、このままだと、アークライト殿が危ないであります。」

「そうだね。躊躇はできないか・・・!やるしかない!!皆、陣形を保ってください!!」

生徒会長の宣誓でその場の空気はしゃっきりとした感じがした。

☆☆☆☆☆☆
しおりを挟む
1 / 5

この作品を読んでいる人はこんな作品も読んでいます!

薬で成り立つ生なんてー僕みたいな存在は滅びるべきなんだー

ファンタジー / 完結 24h.ポイント:873pt お気に入り:1

辺境伯の奥様は「世界一の悪妻」を目指している

ファンタジー / 完結 24h.ポイント:92pt お気に入り:1,447

神の使いでのんびり異世界旅行〜チート能力は、あくまで自由に生きる為に〜

ファンタジー / 連載中 24h.ポイント:49pt お気に入り:2,891

最強のFランク光魔導士、追放される

ファンタジー / 連載中 24h.ポイント:285pt お気に入り:269

では、こちらに署名を。☆伯爵夫人はもう騙されない☆

ファンタジー / 完結 24h.ポイント:78pt お気に入り:2,106

私は悪役令嬢らしいが、そんな事は知らない。

ファンタジー / 完結 24h.ポイント:42pt お気に入り:228

処理中です...