92 / 132
第三章 ゲームの始まり
アーネイルの気持ち
しおりを挟む
☆☆☆☆☆☆
最初に言葉を発したのは意外にもセレナだった。
「あんた・・・そんな事があったのね。だから、あそこまでアストル家に執着していたのね。だから、”復讐者”となった。その気持ちは少しは分かるわ。」
そう言うと、アーネイルは感情を込めない声で話した。
「別に同情は要らない。それも当たり前の事じゃないの?母親は娼婦の上に奴隷だったから、捨てられても文句を言える立場ではないしね。母親に捨てられるのも同じ。生きていくだけで、精一杯だったから。・・・でもね?私と半分同じ血を持つアストル侯爵やその息子がのうのうと生きているのが腹立たしいだけ。」
・・・初めて、アーネイルの本音を聞いた気がする。アーネイルはいつもはぐらかしたりするから、こう言葉で表現されると、アーネイルの怒りをしみじみと感じる。アストル家は名目上もそうだろうけど、アーネイルは能力もそうは高くなかったから、諦められる話が前ほど具体的になることはなかったのだろう。・・・その代わり、暗殺系の技術は高くなったけどね。アークライトがいて、さらに毒薬について詳しくなってしまったしなぁ・・・。
アーネイルは生徒会長に再度迫る。
「ねぇ?どういう事?アストル家に利用されたって、一体どういう事?」
それに、続いてシルヴェストも問う。
「それに関しては俺も聞きたい所です。以前ディネットに闇魔法かけようとしたんですから、それくらい、別にいいですよね?」
・・・シルヴェスト王子がすごい怖い笑顔なんだけどぉ・・・!ここはレオン様何とかしてくださいぃぃぃ!!!
『結局、俺頼みかっ!・・・でも、アストル家もクローディンに利用される可能性がある。ここはまず話を聞かないとな。』
生徒会長は二人のあまりにも威圧的な態度に狼狽える。・・・この人は元々ワンコ系だから、仕方がない。
生徒会長さんは原因となったレオン様の発言によりこちらを助けを求めてほしいかのように見つめる。
「まぁ、とりあえず生徒会長とアストル家の関係は何?そっから詳しく話を聞いていこうか?そして、本題に入れるか?」
レオン様の発言で、生徒会長は少し落ち着きを取り戻す。
「我がスタント伯爵とアストル侯爵は幼馴染という関係で、仲良くしていました。表面上では。スタント伯爵はよき仕事をするいい父親でしたが、アストル侯爵は違いました。裏で色々やっていました。まず、今から約7年前でしょうか?スタント家とアストル家のお茶会が開かれ、アストル侯爵は手下を使わせて僕を誘拐しました。アストル家の地下牢でしょうか?そこに、捕らえられ、黒い魔法陣の中に入れさせられました。魔法陣が発動すると僕は・・・黒い人格が僕の中に入っていくのを感じました。そこからです。捕らえられていた時に、母親が亡くなったと聞かされたのは。・・・その時母親は王城に用事がありました。だから、王族の誰かが母を殺したのだと思いました。その時、僕は王族に恨みを持ったのです。」
☆☆☆☆☆☆
最初に言葉を発したのは意外にもセレナだった。
「あんた・・・そんな事があったのね。だから、あそこまでアストル家に執着していたのね。だから、”復讐者”となった。その気持ちは少しは分かるわ。」
そう言うと、アーネイルは感情を込めない声で話した。
「別に同情は要らない。それも当たり前の事じゃないの?母親は娼婦の上に奴隷だったから、捨てられても文句を言える立場ではないしね。母親に捨てられるのも同じ。生きていくだけで、精一杯だったから。・・・でもね?私と半分同じ血を持つアストル侯爵やその息子がのうのうと生きているのが腹立たしいだけ。」
・・・初めて、アーネイルの本音を聞いた気がする。アーネイルはいつもはぐらかしたりするから、こう言葉で表現されると、アーネイルの怒りをしみじみと感じる。アストル家は名目上もそうだろうけど、アーネイルは能力もそうは高くなかったから、諦められる話が前ほど具体的になることはなかったのだろう。・・・その代わり、暗殺系の技術は高くなったけどね。アークライトがいて、さらに毒薬について詳しくなってしまったしなぁ・・・。
アーネイルは生徒会長に再度迫る。
「ねぇ?どういう事?アストル家に利用されたって、一体どういう事?」
それに、続いてシルヴェストも問う。
「それに関しては俺も聞きたい所です。以前ディネットに闇魔法かけようとしたんですから、それくらい、別にいいですよね?」
・・・シルヴェスト王子がすごい怖い笑顔なんだけどぉ・・・!ここはレオン様何とかしてくださいぃぃぃ!!!
『結局、俺頼みかっ!・・・でも、アストル家もクローディンに利用される可能性がある。ここはまず話を聞かないとな。』
生徒会長は二人のあまりにも威圧的な態度に狼狽える。・・・この人は元々ワンコ系だから、仕方がない。
生徒会長さんは原因となったレオン様の発言によりこちらを助けを求めてほしいかのように見つめる。
「まぁ、とりあえず生徒会長とアストル家の関係は何?そっから詳しく話を聞いていこうか?そして、本題に入れるか?」
レオン様の発言で、生徒会長は少し落ち着きを取り戻す。
「我がスタント伯爵とアストル侯爵は幼馴染という関係で、仲良くしていました。表面上では。スタント伯爵はよき仕事をするいい父親でしたが、アストル侯爵は違いました。裏で色々やっていました。まず、今から約7年前でしょうか?スタント家とアストル家のお茶会が開かれ、アストル侯爵は手下を使わせて僕を誘拐しました。アストル家の地下牢でしょうか?そこに、捕らえられ、黒い魔法陣の中に入れさせられました。魔法陣が発動すると僕は・・・黒い人格が僕の中に入っていくのを感じました。そこからです。捕らえられていた時に、母親が亡くなったと聞かされたのは。・・・その時母親は王城に用事がありました。だから、王族の誰かが母を殺したのだと思いました。その時、僕は王族に恨みを持ったのです。」
☆☆☆☆☆☆
0
あなたにおすすめの小説
せっかく転生したのにモブにすらなれない……はずが溺愛ルートなんて信じられません
嘉月
恋愛
隣国の貴族令嬢である主人公は交換留学生としてやってきた学園でイケメン達と恋に落ちていく。
人気の乙女ゲーム「秘密のエルドラド」のメイン攻略キャラは王立学園の生徒会長にして王弟、氷の殿下こと、クライブ・フォン・ガウンデール。
転生したのはそのゲームの世界なのに……私はモブですらないらしい。
せめて学園の生徒1くらいにはなりたかったけど、どうしようもないので地に足つけてしっかり生きていくつもりです。
少しだけ改題しました。ご迷惑をお掛けしますがよろしくお願いします。
転生した世界のイケメンが怖い
祐月
恋愛
わたしの通う学院では、近頃毎日のように喜劇が繰り広げられている。
第二皇子殿下を含む学院で人気の美形子息達がこぞって一人の子爵令嬢に愛を囁き、殿下の婚約者の公爵令嬢が諌めては返り討ちにあうという、わたしにはどこかで見覚えのある光景だ。
わたし以外の皆が口を揃えて言う。彼らはものすごい美形だと。
でもわたしは彼らが怖い。
わたしの目には彼らは同じ人間には見えない。
彼らはどこからどう見ても、女児向けアニメキャラクターショーの着ぐるみだった。
2024/10/06 IF追加
小説を読もう!にも掲載しています。
伯爵家の三男に転生しました。風属性と回復属性で成り上がります
竹桜
ファンタジー
武田健人は、消防士として、風力発電所の事故に駆けつけ、救助活動をしている途中に、上から瓦礫が降ってきて、それに踏み潰されてしまった。次に、目が覚めると真っ白な空間にいた。そして、神と名乗る男が出てきて、ほとんど説明がないまま異世界転生をしてしまう。
転生してから、ステータスを見てみると、風属性と回復属性だけ適性が10もあった。この世界では、5が最大と言われていた。俺の異世界転生は、どうなってしまうんだ。
【完結】転生したら最強の魔法使いでした~元ブラック企業OLの異世界無双~
きゅちゃん
ファンタジー
過労死寸前のブラック企業OL・田中美咲(28歳)が、残業中に倒れて異世界に転生。転生先では「セリア・アルクライト」という名前で、なんと世界最強クラスの魔法使いとして生まれ変わる。
前世で我慢し続けた鬱憤を晴らすかのように、理不尽な権力者たちを魔法でバッサバッサと成敗し、困っている人々を助けていく。持ち前の社会人経験と常識、そして圧倒的な魔法力で、この世界の様々な問題を解決していく痛快ストーリー。
悪役顔のモブに転生しました。特に影響が無いようなので好きに生きます
竹桜
ファンタジー
ある部屋の中で男が画面に向かいながら、ゲームをしていた。
そのゲームは主人公の勇者が魔王を倒し、ヒロインと結ばれるというものだ。
そして、ヒロインは4人いる。
ヒロイン達は聖女、剣士、武闘家、魔法使いだ。
エンドのルートしては六種類ある。
バットエンドを抜かすと、ハッピーエンドが五種類あり、ハッピーエンドの四種類、ヒロインの中の誰か1人と結ばれる。
残りのハッピーエンドはハーレムエンドである。
大好きなゲームの十回目のエンディングを迎えた主人公はお腹が空いたので、ご飯を食べようと思い、台所に行こうとして、足を滑らせ、頭を強く打ってしまった。
そして、主人公は不幸にも死んでしまった。
次に、主人公が目覚めると大好きなゲームの中に転生していた。
だが、主人公はゲームの中で名前しか出てこない悪役顔のモブに転生してしまった。
主人公は大好きなゲームの中に転生したことを心の底から喜んだ。
そして、折角転生したから、この世界を好きに生きようと考えた。
モブが乙女ゲームの世界に生まれてどうするの?【完結】
いつき
恋愛
リアラは貧しい男爵家に生まれた容姿も普通の女の子だった。
陰険な意地悪をする義母と義妹が来てから家族仲も悪くなり実の父にも煙たがられる日々
だが、彼女は気にも止めず使用人扱いされても挫ける事は無い
何故なら彼女は前世の記憶が有るからだ
貧民街の元娼婦に育てられた孤児は前世の記憶が蘇り底辺から成り上がり世界の救世主になる。
黒ハット
ファンタジー
【完結しました】捨て子だった主人公は、元貴族の側室で騙せれて娼婦だった女性に拾われて最下層階級の貧民街で育てられるが、13歳の時に崖から川に突き落とされて意識が無くなり。気が付くと前世の日本で物理学の研究生だった記憶が蘇り、周りの人たちの善意で底辺から抜け出し成り上がって世界の救世主と呼ばれる様になる。
この作品は小説書き始めた初期の作品で内容と書き方をリメイクして再投稿を始めました。感想、応援よろしくお願いいたします。
我儘令嬢なんて無理だったので小心者令嬢になったらみんなに甘やかされました。
たぬきち25番
恋愛
「ここはどこですか?私はだれですか?」目を覚ましたら全く知らない場所にいました。
しかも以前の私は、かなり我儘令嬢だったそうです。
そんなマイナスからのスタートですが、文句はいえません。
ずっと冷たかった周りの目が、なんだか最近優しい気がします。
というか、甘やかされてません?
これって、どういうことでしょう?
※後日談は激甘です。
激甘が苦手な方は後日談以外をお楽しみ下さい。
※小説家になろう様にも公開させて頂いております。
ただあちらは、マルチエンディングではございませんので、その関係でこちらとは、内容が大幅に異なります。ご了承下さい。
タイトルも違います。タイトル:異世界、訳アリ令嬢の恋の行方は?!~あの時、もしあなたを選ばなければ~
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる