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1.ゲーム開始!・・・するまで。
6.あいつについて。
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「えっと、シュートさんの弟がツバサのお姉さんを?」
「そうですよ!あいつ・・・!下手していたら二人共々死んでいたかもしれなかったっていうのに!!」
「「は?」」
「へっ?」
周りは驚きの声をあげる。何を言っているのか分かっていないようである。僕は事情を説明しようとして口を開く。
「・・・亡命する直前にあいつ、国の警察機関に捕まって処刑が決まっていたんですよ。それを知った僕はその前にあいつがシャルロッテ姉さんを指輪に封じ込めていた事を知っていたから、何とかしてでも助けに行かないと思ったんですよ。だから、脱獄させに行ったんですよ。あいつ、処刑が決まっていた身だったので、勝手に死んだ面しやがって、本当に面倒な上に奮起させるのも疲れた・・・ですよ。ってそうじゃなくって本当にあいつ、何しやがったんですよー!!」
兄さんがポンッと手を僕の肩に置く。
「それは・・・僕の知らないところで、本当に凄い事をやっていたんだね。それにしても、ジュディスには困ったものだよ。」
「本当にあいつ、最悪だな。あいつ。」
「何気にツバサ、スゲー事やらかしてんなぁ。脱獄の手助けかよ。」
生暖かい視線を送るミライに、僕は気まずい雰囲気になる。
「ツバサもそのジュディス?を助けたかったんだな。」
「それは、違うですよ!!シャルロッテ姉さんを助けたかったからですよ!?」
「またまたー。・・・でも、やっている事はダメだな。人間の魂を封じ込めるのはダメだ。」
「ぐはっ。」
とんでもないブーメランじゃん。僕も同じ事をしているから。文句を言う筋合いなどないはずだ。文句が言えないー!!
「その、ジュディス?って奴に会いに行けねーの?」
「それは、物理的な問題で無理ですよ。隣国ステイン皇国の辺境にいるですよ。遠すぎるですよ。長期休暇じゃないとダメですよ。」
「散り散りになったって言うのに、居場所知ってんの!?」
あ。失言。イベントをまるつぶしにする気かよ、僕・・・!ストーカー行為だぞ。ここは、誤魔化さないと。そうすると、あんちゃんが口を開いた。
「このネックレスか。皆に渡したよな。それで、位置探索出来るのか?っち、あいつに会うのは御免だ。」
「僕はジュディスに会いたいなぁ。」
僕はネックレスを触っていると、GPSみたいであるが、頭の中に点が現れるようにしか感じ取れないのが判明する。しかも、ゲーム開始時には『ステイン皇国からの留学生です。』としか言われないしなぁ・・・。無難に5年待った方がいいのかも。
「まぁ、あいつに会うのは高等部に編入するのを待つしかないですよ。そういう未来が見えるですよ。」
「予知能力スゲーな。会えるの分かるのか。」
ごめんなさい。ゲームのシナリオならその通りなはずだ。でも、シナリオブレイクしてもいいのかもね。探してもいいかもしれない。探す相手があいつじゃなければね!
「でも、長期休暇中に少しずつ調べていくのがいいかもなー。」
「えー!?」
「全力で嫌そうな顔をするなー。そんなに嫌いなの?」
「大嫌いですよ!!」
兄さんが僕をなだめようとする。
「でも、シャルロッテ姉さんを助けたいのでしょう?だったら、ジュディスに会いに行こう?」
「そ、それはそうなんですけど。」
ツバサもやる気満々な感じがして、僕はシナリオブレイクする覚悟で挑む事にした。兄さんが生きている事自体シナリオブレイクしているから。本来は生きていなかったんだよ。
それでも、口をとがらせ、拗ねるフリはしながらも頷く事にした。
☆☆☆☆
時は少し経って、長期休暇に入った。初めての学校に入学してからの長期休暇。しかし、冬休みなのですっ!すごく寒いです。流石に、隣国ステイン皇国の外出届は却下されてしまった。僕達は最終的にはミライの祖父に助けられて生活を送る日々だから、そりゃあ、仕方ない。
「あー!!こうしているうちにも、体力が奪われているかもしれないのに。何もする事が出来ないのかっ!」
「仕方ないですよ。ミライ。こんなに豪雪なんだから、家から出られないですよ。危ないです。」
亡命してから初めての学校の長期休暇は半分以上を寮の中で過ごす事になった。隣国ステイン皇国には行けずじまい。物語の強制力なのだろうか?それとも・・・。
まぁ、どっちにしろあいつと顔合わせしなくて済むと思えば嬉しいかもしれない。ただ、シャルロッテ姉さんの無事だけが心配になるが。シャルロッテ姉さんを封じ込めた指輪は不良品ではないか。それだけは本当に心配だ。ゲーム内では、ちゃんと機能していたはず。シャルロッテ姉さんの時間を、半永久的に封じ込める代物。つまりは、シャルロッテ姉さんの時の流れは極端に遅いという訳だ。僕が兄さんを封じ込めたネックレスとは時間の経過が違うのだ。
僕は3歳年上の姉さんを助ける為に、指輪の封印を解く事になって。もし、5年後。僕は15歳になるが、シャルロッテ姉さんが目覚めた時、シャルロッテ姉さんは13歳のままなんだ。
「そうですよ!あいつ・・・!下手していたら二人共々死んでいたかもしれなかったっていうのに!!」
「「は?」」
「へっ?」
周りは驚きの声をあげる。何を言っているのか分かっていないようである。僕は事情を説明しようとして口を開く。
「・・・亡命する直前にあいつ、国の警察機関に捕まって処刑が決まっていたんですよ。それを知った僕はその前にあいつがシャルロッテ姉さんを指輪に封じ込めていた事を知っていたから、何とかしてでも助けに行かないと思ったんですよ。だから、脱獄させに行ったんですよ。あいつ、処刑が決まっていた身だったので、勝手に死んだ面しやがって、本当に面倒な上に奮起させるのも疲れた・・・ですよ。ってそうじゃなくって本当にあいつ、何しやがったんですよー!!」
兄さんがポンッと手を僕の肩に置く。
「それは・・・僕の知らないところで、本当に凄い事をやっていたんだね。それにしても、ジュディスには困ったものだよ。」
「本当にあいつ、最悪だな。あいつ。」
「何気にツバサ、スゲー事やらかしてんなぁ。脱獄の手助けかよ。」
生暖かい視線を送るミライに、僕は気まずい雰囲気になる。
「ツバサもそのジュディス?を助けたかったんだな。」
「それは、違うですよ!!シャルロッテ姉さんを助けたかったからですよ!?」
「またまたー。・・・でも、やっている事はダメだな。人間の魂を封じ込めるのはダメだ。」
「ぐはっ。」
とんでもないブーメランじゃん。僕も同じ事をしているから。文句を言う筋合いなどないはずだ。文句が言えないー!!
「その、ジュディス?って奴に会いに行けねーの?」
「それは、物理的な問題で無理ですよ。隣国ステイン皇国の辺境にいるですよ。遠すぎるですよ。長期休暇じゃないとダメですよ。」
「散り散りになったって言うのに、居場所知ってんの!?」
あ。失言。イベントをまるつぶしにする気かよ、僕・・・!ストーカー行為だぞ。ここは、誤魔化さないと。そうすると、あんちゃんが口を開いた。
「このネックレスか。皆に渡したよな。それで、位置探索出来るのか?っち、あいつに会うのは御免だ。」
「僕はジュディスに会いたいなぁ。」
僕はネックレスを触っていると、GPSみたいであるが、頭の中に点が現れるようにしか感じ取れないのが判明する。しかも、ゲーム開始時には『ステイン皇国からの留学生です。』としか言われないしなぁ・・・。無難に5年待った方がいいのかも。
「まぁ、あいつに会うのは高等部に編入するのを待つしかないですよ。そういう未来が見えるですよ。」
「予知能力スゲーな。会えるの分かるのか。」
ごめんなさい。ゲームのシナリオならその通りなはずだ。でも、シナリオブレイクしてもいいのかもね。探してもいいかもしれない。探す相手があいつじゃなければね!
「でも、長期休暇中に少しずつ調べていくのがいいかもなー。」
「えー!?」
「全力で嫌そうな顔をするなー。そんなに嫌いなの?」
「大嫌いですよ!!」
兄さんが僕をなだめようとする。
「でも、シャルロッテ姉さんを助けたいのでしょう?だったら、ジュディスに会いに行こう?」
「そ、それはそうなんですけど。」
ツバサもやる気満々な感じがして、僕はシナリオブレイクする覚悟で挑む事にした。兄さんが生きている事自体シナリオブレイクしているから。本来は生きていなかったんだよ。
それでも、口をとがらせ、拗ねるフリはしながらも頷く事にした。
☆☆☆☆
時は少し経って、長期休暇に入った。初めての学校に入学してからの長期休暇。しかし、冬休みなのですっ!すごく寒いです。流石に、隣国ステイン皇国の外出届は却下されてしまった。僕達は最終的にはミライの祖父に助けられて生活を送る日々だから、そりゃあ、仕方ない。
「あー!!こうしているうちにも、体力が奪われているかもしれないのに。何もする事が出来ないのかっ!」
「仕方ないですよ。ミライ。こんなに豪雪なんだから、家から出られないですよ。危ないです。」
亡命してから初めての学校の長期休暇は半分以上を寮の中で過ごす事になった。隣国ステイン皇国には行けずじまい。物語の強制力なのだろうか?それとも・・・。
まぁ、どっちにしろあいつと顔合わせしなくて済むと思えば嬉しいかもしれない。ただ、シャルロッテ姉さんの無事だけが心配になるが。シャルロッテ姉さんを封じ込めた指輪は不良品ではないか。それだけは本当に心配だ。ゲーム内では、ちゃんと機能していたはず。シャルロッテ姉さんの時間を、半永久的に封じ込める代物。つまりは、シャルロッテ姉さんの時の流れは極端に遅いという訳だ。僕が兄さんを封じ込めたネックレスとは時間の経過が違うのだ。
僕は3歳年上の姉さんを助ける為に、指輪の封印を解く事になって。もし、5年後。僕は15歳になるが、シャルロッテ姉さんが目覚めた時、シャルロッテ姉さんは13歳のままなんだ。
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