僕は人気ゲームの主人公の友人キャラに転生しました!!

水魔沙希

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1.ゲーム開始!・・・するまで。

5.誤魔化して。

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「予知能力ってやつか?」
「うーんと、まぁ。そんな感じですよ。」


まさか、ゲーム内の知識とは言えまい。でも、イベントを潰そうとは思わない。原作厨ですし。だから、そこははぐらかそう。



「このネックレスはピンクダイヤモンドを使っているので、割かし高めに売れると踏んだんですよ。これはアリアンローゼン帝国や更に東側の諸国が原産地なので、この辺りでは貴重なもの。それに、このネックレスには情熱を注いだんですよ。とても愛着が湧いている代物。・・・とても大切なもの。」



ミライと友情を育む為のもの。これくらいお安いものだけどね!ミライは目をパチパチと瞬かせる。途中、どういう事を言っているのか分かっていないな。別に良いけどね!


「・・・そんな大事なものをもらっていいのか?大事じゃねーのか?」
「大事なものだからこそですよ。だからこそ、ミライに受け取って欲しいのですよ。こんな自分でも受け入れてくれたのですから。」


「・・・ツバサ。だったら、これは受け取る。でも、その代わりこのネックレスに誓え!今後金輪際、あんなネックレスを作るなと!」
「誓いたいのは山々ですが、もうすでに同様の効果のものを作ってしまったんですよね。勝手に盗まれたんですが。」


「だったら、これからでいいから!」


真っすぐ僕を見つめるミライ。僕は拳に力が入る。


「誓うですよ!今後は人に役立つものを作るですよ!!人を困らせないものを作るですよ!!それにしても何か欲しいものはないですか?すぐに作るですよ!!」
「これだけで十分だから!!」
「・・・そうですか。」


僕はミライにネックレスを手渡す。手渡されたミライの表情は明るい。もらって嬉しいとかあるのかな?確か、ゲーム開始時には首にかけているのだけど。


「それにしても、そんなにお兄さんを救いたかったんだな。そこは感心する。」
「そりゃあ、そうですよ。唯一の兄ですから。」
「まぁ、俺もグレイシアが殺される事を知ったら助けようとするけどな。」


って、また予知能力に話が戻ってる!?せっかく話題を逸らしたっていうのに!!


「でも、それが悪い奴に利用されたらどうすんだよ!!それを!!自覚しろ!!」
「・・・そうですね。盗んだ奴は自分の姉さんを封じ込める為にそれを使用したのですよ。兄さんの状態があまり良くなかったところをみると、あの指輪も不良品の可能性があるですよ。早くどうにかしないと・・・!」
「はっ!?自分の姉を封じる為って、どういう事だよ!?」


・・・?なんか、誤解を招く表現になっちゃったかな。とりあえず、誤解を解こう。


「・・・自分、ツバサの姉です。・・・あいつにはお姉さんがいないですから。」
「えぇっ!!?ツバサ、お姉さんいるの!?って、そいつ他人の姉を封じ込めたのかよ!!許せないな!!」
「・・・えぇ。自分も到底許せないですよ。でも、自分も同罪ですよ。こうなる事を理解していたのに、知らないフリをしていたのですから。」


多分、正規品だからすぐに死ぬって訳じゃないと思う。だって、あいつに会うのは5年後。そこまでは持つと思うんだな。でも、だからって許せるかと言うと、そうでもない。


「知らないフリするのはねーだろ。」
「まぁ、一緒に亡命したんですけどね。散り散りになったですよ。」
「でも、ツバサだってそいつの事許せないんだろ?二度と同じ事をしたらダメなんだって!」


そんな事を話していると、兄さんとあんちゃんがやってきた。授業が終わり、顔なじみという事で、僕達のクラスにやってきたってところだろう。


僕達は教室で何を話していたんだよ。僕達の方が授業が早く終わってクラスに他人が少ないとは言えども。


「何を話しているんだい?」
「あ、ハーツさん!!」



ミライが口を開く。


「こいつ、ハーツさんのように、なんか、他人の魂を封じ込めるものを作った上に、それを盗まれたって言うんですよ!しかも、ツバサのお姉さんがそれに封じ込められたらしいんですよ。」
「えっ?それって・・・?」


あんちゃんが苦虫を噛み潰したような表情を浮かべる。犯人が誰だか分かっちゃったみたいだ。


「・・・?シュートさんどうしかしました?」
「・・・ジュディスの野郎か。そんな事をすんのはあいつくらいだな。」
「・・・ジュディスが、シャルロッテ姉さんを・・・。」


これには、兄さんも苦い顔。


「・・・シャルロッテさん?そんな名前なんですか?」
「あぁ、僕とは2歳年上でね。とても優しい姉さんなんだ。」


兄さんがミライに軽く、紹介する。その表情は柔らかなものである。


「へー。でも、何でシュートさんは厳しい表情なんですか?」
「あぁ、それは、あんちゃんの弟だからなんですよ。自分、あいつが大嫌いでして。」


僕が補足説明する。あんちゃんの表情はさらに強張る。


「はっ。あいつなんか、半分も血がつながっていると思うだけでおぞましい。」
「あんちゃんもあいつの事大嫌いですもんね。」


空気が険悪なものに変わっていく。
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