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第1章 幼年期

ハルナさんとお話し中。

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今、ハルカの家にお邪魔しています。ハルカは家に帰るとすぐさま、父親の元に行きました。俺を案内してくれたのはハルカの双子の妹ハルナさん。ハルカと比べてもやはり似ているとしか言いようがない。ピンクの髪色にこちらもツインテール姿だった。とても可愛い。声は何故かハルカの方が高い気がする。

俺はハルナさんとお話をしています。とても可愛らしい女の子です。一応、ステータスも確認しました。女性でした。

「えっと、ハルナさんはハルカとは双子の兄妹なんだよね。とてもよく似ているね。」

ハルナさんは笑って返す。

「ふふっ。よく言われます。ハルカが元気そうで本当に良かった。しかも猫被りが発動していないなんて、本当に驚いたわ。」

ふわりと笑うハルナさん。可愛いですね。

「あ、猫被りはやっぱり家族公認なんですね?俺も最初は猫被り発動されましたけど、途中で素に戻りましたよ。と言っても俺以外には見事に猫被り発動していましたけどね。おかげさまでとばっちりを受けたこともありましたしね。」

「ふふっ。でも、ハルカは同性の友人は誰もいませんから、今はそれでよかったのかもしれません。」

「それで、アスティア侯爵家当主のご容態はどうですか?」

そう言うと、少し言葉を詰まらせるハルナさん。

「・・・。それがハルカが戻ってくるまでは、体調も優れなかったようですが、戻ってからは何故か体調がよくなっているみたいです。」

あ、やっべ。俺のせいやん。俺がハルカに加護を与えたから、体調がよくなったのかも。と言う事はハルカがアスティア侯爵家当主を支えれば、アスティア侯爵家当主は長生きできるのかもしれない。

「それは良かったですね。ハルナさんもそれは大変のお喜びでしょう?」

そう言うと、満面の笑みを浮かべる。思わずドキッと胸が高鳴る。

「はい!!とても嬉しいです。」

今度は俺が言葉に詰まる番だった。

「・・・それで、ルナ王女のお茶会に一緒に行ってくれませんかね?俺、相手役がいないんです。」

ハルカは何も言わずに父親の元に行ってしまったからな。俺が直談判するしかない。ギュッと目をつむると、ハルナさんは答える。

「・・・えぇ、いいですよ。ハルカがあんなに楽しそうだったので。」

俺は目を見開き、喜ぶ。

「本当にいいんですか!!ありがとうございます!」

これで、相手役に困らずに済む。

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