精霊達と契約してたらいつの間にか聖女様と呼ばれてた悪役令嬢の話

水魔沙希

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プロローグ

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☆☆☆☆


目が覚めると知らない場所にいた。そして体も赤ん坊の姿になっている。


ーあれ!?私はあの時死んだんじゃ!?そして、これは所謂転生でしょうか?


ふと、記憶を辿ってみます。


私は普通に信号待ちで歩道で待っていたとき、暴走車が私の方に突っ込んできて・・・それでおそらく亡くなったのでしょう。


これがゲームの世界とかだとステータスとか魔法が使えるのに・・・です。そう思っていると、ステータスらしきものが出てきました。


ーステータスー


[名前]アリア・カーネット

[年齢]1歳

[性別]女性

[称号]カーネット家の一人娘 転成者 スキルゲッター

[体力]300/300

[魔力]200/200


[スキル]〈念話〉


[ユニークスキル]〈ステータス閲覧〉 〈精霊眼〉


[魔法]

水魔法 Lv1

風魔法 Lv1


とありました。ああ、これがゲーム世界の転成でしょうか?魔法が使えるなら、使ってみましょうか?〈念話〉があるみたいだし、使えますよね?


そう思い、風魔法を使うことにしました。水魔法使うと床がびしょぬれになっちゃいますからね。


『風陣の術!』


名前は特に思いつかなかったので、前世では日本人だったので、忍者風になってしまいました。まぁ、しょうがないですよね?


そうすると、小さな風が吹きました。

おぉ、これが魔法!!

そう思っていると、小さな男の子の妖精さんがやってきました。サイズ的も手のひらサイズだが、姿も私よりちょっと言動が大人な子供の妖精でした。


『ねぇ、面白そうなことしているね?』


と小さな妖精が言います。急なことだったので、声もかけられなかったが、続けて声を掛ける妖精さん。


『ねぇ?僕に名前を付けてよ。』


やっとのことで反応が出来た私。


『ん?名前?・・・君には名前がないの?』


と念話で話し掛けてみます。


『うん。そーだよー。だから、僕に名前を付けて?』


そっかー。名前がないのですか。


『だったら、あなたの名前はエクス。』


名前を付けると、自分の中になんか力が入ってきました。入ってくる力に耐えきれず、私は意識を失ってしまいました。


☆☆☆☆☆


目が覚めると、侍女さん達は泣いて喜ばれました。

よく状況が分からぬまま、ポカーンとしていると、お母さんらしき人が部屋に入ってきて、私を泣きながら抱きしめられました。


どうなっていたかは、私は3日間程眠っていたらしいです。侍女さんと母親が部屋を出て、医者を呼びに部屋を出ると、私はすぐさまステータスを確認しました。


ーステータスー


[名前]アリア・カーネット

[年齢]1歳

[性別]女性

[称号]カーネット家の一人娘 転成者 スキルゲッター 精霊使い

[体力]1200/1200

[魔力]1300/1300


[スキル]〈念話〉


[ユニークスキル]〈ステータス閲覧〉 〈精霊眼〉〈精霊愛され〉


[魔法]水魔法 Lv1

風魔法 Lv2

    

とあった。なんか体力と魔力の桁上がっている上に、なんか新しいの増えています!?


わあっと驚くが、赤ん坊なので上手く言葉にならないです。そうすると、どこからかポンと出てきた小さな妖精、いや精霊。


『これはどーゆーことですか!?』


『ん?よく分かんなーい。』


『おい、こらぁ。・・・ん?この名前?よくみたら、最近ハマってた乙女ゲームの悪役令嬢の名前じゃない!!いやあぁぁ!!!』


渾身の叫びでした。

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