空と落ちこぼれと治癒魔術と

水魔沙希

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プロローグ *物語の始まり。

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☆☆☆☆☆☆

ここはグレンファン王立魔術学校のとある掲示板の前。クレトは相変わらず、掲示板に張ってある成績順を見てがっくりする。

「あぁー!!また、最下位だぁ!!また、再試かよ!!いやだぁー!」


すみません。朝から気分が落ち込む俺です。

さて、話は戻して、俺の名はクレト。このグレンファン王立魔術学校の2年生の落ちこぼれです。この学校はランクごとにクラスが分けられており、SS~Fクラスまである。SSクラスはわずかに7人しか配属されておらず、学年は取っ払われている。Sクラスもそう多くはいない。けれど、少人数制で授業が行われており、これ以下のクラスは学年ごとに行われている。勿論、俺は2-Fクラスです。担任にはよく進級出来たなと言われるくらい、実力が伴っていません。

このグレンファン王立魔術学校は島にあり、全員が寮生活です。ところで、魔術学校と言う事は皆魔術が使えます。その名も魔装魔術。皆、それぞれ魔装備と言われるものを出す事が出来、空を飛ぶ事が出来ます。それはとても重要視されます。何故、空を飛ぶ事が重要になるかって?あ、ちなみに、魔装備はブレスレット型で利き腕につけられます。

それは、空から襲ってくるモンスターが襲来してくるからです。モンスターはいつも空から地上を襲ってきます。俺も一応は空を飛ぶ事が出来るが、その動きは不安定で、いつもすぐ地面に落ちてしまうからです。

今日は一応再試があるとはいえ、進級テストに合格したので、ゆっくりと羽を伸ばす事にします。とはいえ、俺は空をまともに飛ぶ事は出来ませんが。

俺の趣味はポーション作りです。俺は島の森にあたる地域に赴く。何故、学校ではポーション作りの授業がないのだろう?それだったら、俺は作る事が出来るのにな。何故俺がポーション作りが出来るかって?

それは俺は田舎者なんです。そこではポーション作りが主な生産物で、主に必要とするのは国に献上されて、生計が成り立っています。俺はそこではポーション作りをし続けた結果、上手に出来るようになったが、魔装備が使えるとの事で、このグレンファン王立魔術学校に呼ばれました。

けれども、俺は魔装備を使ってこなかった結果、落ちこぼれで友人もいません。悲しい事です。まぁ、揶揄ってくる奴はいるけどな。特にあいつ・・・は揶揄嘲弄してくるから、ムカッときます。しかし、あいつ・・・はSSクラスに所属しており、俺では歯向かう事すら叶わない。

俺は絶対に安全な暮らしをするために、Fクラスで居続ける所存です。何で?

それはモンスターを倒す事が出来るのは最低でもCクラスまでのクラスに所属しなくてはならないからです。それ以外は力がないので、逃げろと言われます。だから、俺は自分の身の安全第一で頑張っていきます。

さて、話がドンドン横道にそれていますが、今はポーション作りに専念しなくてはいけませんね。俺は薬草探しに力を入れます。そして、俺は大体の薬草を採ったあと、寮に戻ろうとすると、ウーという非常時のアナウンスが流れていきました。

マジかよ。何で?このタイミングでかよ。

俺は立ちすくんでしまう。そうすると、どこからかモンスターと戦っている音が聞こえます。早く逃げたい。けれども、一向に俺の足はその場から離れようとはしなくてしばらくの間、その場で立ちすくんでいた。


その時、遠くから俺の前までモンスターの攻撃で吹き飛ばされた人物がいた。俺はその人の元まで行くと、その人は物凄く疲弊しており、魔装備ももうそろそろ解除されそうだ。魔装備も完全なものではありません。一定の時間しか使う事は出来ないが、その人の魔装備はもうギリギリの情態だが、俺はその人に関わりたくなかった。

だって、その人こそが俺を揶揄嘲弄する人物かつ、さっきから言っているあいつなのだ。SSがこんなに疲弊しているんだ。俺が勝てる訳がない。

俺はその場を立ち去ろうとする。しかし、あいつは唸っていて、今にも死にそうだ。仕方なくあいつ_アリスの元に近寄る。そして、気になって、顔を近付けると、そいつがちょうど起きて俺はアリスと唇が重なった。

その時、まさか、アリスの魔装備の稼働時間が回復しているとは露知らず。

☆☆☆☆☆☆
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