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第2章:魔道具変革
14・戦隊的集団と同室の出会い
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入学式が終わると今日は教室に行くこともなく、すでに配達してもらった荷物が置いてある寮に向かうだけなのだが……。
入学式は初等学園第一~第六まで全ての新入生とその父母が入ることが可能な王立ベテルギウス記念堂で行われた。
閉会直後、退場が始まると出入口にたくさんの人があふれていた、それを知っていた人はまだ席に座り、早く帰りたい人は、その行列に参加するのだ、見ているとその列に入っているのは大体は下級貴族っぽいような気がした。
そして今だから気が付いたことだったのだが、私は答辞のため最前列の席に座り、後方にある出入り口からは遠い位置にいたため、ボケーっと座ったままでいた……のだが、やっぱり来たよ。
「第二学園のくせに答辞とは……どんな不正を働いたんだかな」
「王族が同じ年に入学してるのに答辞を譲らないなんてな、信じられんな」
「成績だった金で買ったんじゃねぇのか?」
「いやいやいや、ボービンだぜ? 貧乏男爵って有名だろ」
「ふん……」
出た出た、順番に緑、金、青、茶、最後は銀か……赤のいない5レンジャーだね。
緑の髪にグレーの目、の丸眼鏡君。
金髪に若干青が買った目、すこし身長が高いかな?
青い髪の子は……細目で目が見えないや。
茶髪の子は目も茶色い、少し小柄だね(リッカより大きいです)。
銀髪黒目の子は特に悪口を言ってこなかったけど……たぶんお仲間だよね。
……で、いきなり私の前の立ちはだかってこんなことを言われたのでけど、話かけられたわけでも、自己紹介をされたわけでもない、独り言ということにしてあげようってことでスルー1択だね。
素通りすると何やら抗議のような声が聞こえてきたがそんなのは無視だ、いきなり答辞なんてさせられて精神的に疲れてるんだから早く寮でゴロゴロしたいのだ!
◇ ◇
そのあとは何事もなく第二学園の女子寮に到着しました。
寮母さんや寮長(6年生)の人に挨拶をして、ようやく我が寮の部屋である『706』号室へとたどり着いた、階段は辛いのだ……貧弱になるからって旅人の靴は履いちゃいけませんって奥様に言われたのがここで災いしたよ……。
ちなみに寮は7階建てでお風呂や食堂などの共有スペースは1階にある、そして低い学年が高い階になり、学年を重ねるにつれて階を移動するのが決まりなのだそうです。
部屋の中から物音がする、同室の子はもう部屋にいるみたいだ。 とりあえず初めてだしノックしたほうがいいかな? 顔合わせした後だったら自分の部屋でもあるんだしノックとかはしないけどね。
トントン。
「どちら様?」
返事が来た! ……って当たり前か。
「同室のリッカです! 入りますね?」
「ええ、入って大丈夫よ」
ガチャっと開いて中に入ると銀髪のお人形みたいな子私に顔が見えないように斜に構えた感じで、ベッドに座っていた、私と同じくらいの身長かも。
「えっと、同室になったリッカ・ボービンです! いちおうさっき答辞をしていたのが私です!」
「……そう、――私はアイルよ」
アイルちゃんか、言葉が少ないタイプなのかな?
「あれ? えっとアイルさんは家名は……」
「あんな答辞をしておきながらあなたまで家名を気にするのかしら?」
あ、そうでもなかった……むしろ毒を吐くタイプなのかも……ううぅぅ。
「はえ!? あ……あれは、いきなりあんな大役を……って言っても分かってもらえないかもだけど、私は普段ほとんど実家にいないの、だから学園から通知書とか来ていたのかもだけど……それでもいつもなら連絡してもらえるの、……でも今回は何も連絡もなくて……あと、あの司会をしてた人がちょっと嫌いな人に似てたから」
「その似てる人って?」
「あの……」
パール商会のことは言っていいのか? 言わないと何も伝わらないよね……知ってる人が増えると危ないし。 っと考えていたのだが。
「リッカさん」
ん?
「大丈夫よリッカさん、あなたの事情はランスロット侯爵から聞いているの」
そう言うと彼女は私のほうに向きなおし……。
「今はまだ詳しいことは教えられないわ、でも……まずは私を見て頂戴」
入り口と逆方向に構えながら私と会話していたアイルさん、が私の方に向き直った。
そうしてようやく見たアイルさんは、体形や髪は違うのだが、顔のパーツや髪や目の色もろもろ、少し前に見た集団の一人に酷似していたのだ。
「え? 銀髪レンジャー?」
入学式は初等学園第一~第六まで全ての新入生とその父母が入ることが可能な王立ベテルギウス記念堂で行われた。
閉会直後、退場が始まると出入口にたくさんの人があふれていた、それを知っていた人はまだ席に座り、早く帰りたい人は、その行列に参加するのだ、見ているとその列に入っているのは大体は下級貴族っぽいような気がした。
そして今だから気が付いたことだったのだが、私は答辞のため最前列の席に座り、後方にある出入り口からは遠い位置にいたため、ボケーっと座ったままでいた……のだが、やっぱり来たよ。
「第二学園のくせに答辞とは……どんな不正を働いたんだかな」
「王族が同じ年に入学してるのに答辞を譲らないなんてな、信じられんな」
「成績だった金で買ったんじゃねぇのか?」
「いやいやいや、ボービンだぜ? 貧乏男爵って有名だろ」
「ふん……」
出た出た、順番に緑、金、青、茶、最後は銀か……赤のいない5レンジャーだね。
緑の髪にグレーの目、の丸眼鏡君。
金髪に若干青が買った目、すこし身長が高いかな?
青い髪の子は……細目で目が見えないや。
茶髪の子は目も茶色い、少し小柄だね(リッカより大きいです)。
銀髪黒目の子は特に悪口を言ってこなかったけど……たぶんお仲間だよね。
……で、いきなり私の前の立ちはだかってこんなことを言われたのでけど、話かけられたわけでも、自己紹介をされたわけでもない、独り言ということにしてあげようってことでスルー1択だね。
素通りすると何やら抗議のような声が聞こえてきたがそんなのは無視だ、いきなり答辞なんてさせられて精神的に疲れてるんだから早く寮でゴロゴロしたいのだ!
◇ ◇
そのあとは何事もなく第二学園の女子寮に到着しました。
寮母さんや寮長(6年生)の人に挨拶をして、ようやく我が寮の部屋である『706』号室へとたどり着いた、階段は辛いのだ……貧弱になるからって旅人の靴は履いちゃいけませんって奥様に言われたのがここで災いしたよ……。
ちなみに寮は7階建てでお風呂や食堂などの共有スペースは1階にある、そして低い学年が高い階になり、学年を重ねるにつれて階を移動するのが決まりなのだそうです。
部屋の中から物音がする、同室の子はもう部屋にいるみたいだ。 とりあえず初めてだしノックしたほうがいいかな? 顔合わせした後だったら自分の部屋でもあるんだしノックとかはしないけどね。
トントン。
「どちら様?」
返事が来た! ……って当たり前か。
「同室のリッカです! 入りますね?」
「ええ、入って大丈夫よ」
ガチャっと開いて中に入ると銀髪のお人形みたいな子私に顔が見えないように斜に構えた感じで、ベッドに座っていた、私と同じくらいの身長かも。
「えっと、同室になったリッカ・ボービンです! いちおうさっき答辞をしていたのが私です!」
「……そう、――私はアイルよ」
アイルちゃんか、言葉が少ないタイプなのかな?
「あれ? えっとアイルさんは家名は……」
「あんな答辞をしておきながらあなたまで家名を気にするのかしら?」
あ、そうでもなかった……むしろ毒を吐くタイプなのかも……ううぅぅ。
「はえ!? あ……あれは、いきなりあんな大役を……って言っても分かってもらえないかもだけど、私は普段ほとんど実家にいないの、だから学園から通知書とか来ていたのかもだけど……それでもいつもなら連絡してもらえるの、……でも今回は何も連絡もなくて……あと、あの司会をしてた人がちょっと嫌いな人に似てたから」
「その似てる人って?」
「あの……」
パール商会のことは言っていいのか? 言わないと何も伝わらないよね……知ってる人が増えると危ないし。 っと考えていたのだが。
「リッカさん」
ん?
「大丈夫よリッカさん、あなたの事情はランスロット侯爵から聞いているの」
そう言うと彼女は私のほうに向きなおし……。
「今はまだ詳しいことは教えられないわ、でも……まずは私を見て頂戴」
入り口と逆方向に構えながら私と会話していたアイルさん、が私の方に向き直った。
そうしてようやく見たアイルさんは、体形や髪は違うのだが、顔のパーツや髪や目の色もろもろ、少し前に見た集団の一人に酷似していたのだ。
「え? 銀髪レンジャー?」
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