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第2章:魔道具変革
27・謁見と教会と決別
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『聖水』つまりポーションという傷薬は人の生命力を吸収して作られた、非人道的なアイテムだった。
「そのようなことをするあぶない団体など国内で許可できない、当然今日から教会は廃止するよ」
今日一番ざわざわとした声が大きくなった。
「以後ポーションが無くなったらどうすれば……」
貴族の一部か質問が聞こえてきたなか、ひと際嘆いた感じの声がホールに響いてしまった。
本来であれば手順をたがえた発言だから不敬だろう(ざわつきもだめだとは思うけど)、でも確かに私兵や冒険者など前線で戦うものはポーションがなくなると活動が狭められてしまうのだから気になるところだろよね。
「今発言したもの、不敬は問わないので御前に出てくるように、決して処罰はしない」
宰相さんが処罰はしないって言ってたけど、たぶんプチ罰はあると思う、……なんせ陛下が教会を廃止する考えを決めた決定打になった魔道具のお披露目だ。
真っ青な顔をして出てきたのは普段から苦労しているのがわかるガリガリの男の人だった。
「失礼いたしました、しかし兵の維持が困難になるためどうしたものかと思わず嘆きの言葉が口に出てしまいました、お許しください」
「かまわん、実際貴殿のような声が上がらないほうがおかしいのだ、正しく下のものを見ている証左だろう? 大臣、例のものをここに」
魔法陣と下にシャーレのような受け皿がついた魔道具が運ばれてきた。
「さて、この魔道具はまだ公開していない本邦初公開の道具だ、さてキミは何と言ったか……宰相?」
「ドッチーノ伯爵ですな」
「ふむ、ではドッチーノ君、そうだな……肩に矢を受けたと想像しながらこの魔道具に魔力を流してみてくれ」
「は? はぁ……」
「ドッチーノ卿、気を確かにすることですぞ」
「はぁ? ……ではいきます」
ドッチーノが魔道具に魔力を流し始めると、魔道具は自発的に動き始め魔力を受けるのではなく魔力を強要しはじめた。
「な!? これは……」
そろそろドッチーノの気力が限界を迎えようかというタイミングで魔道具は稼働を止め、受け皿となっていたシャーレに赤くドロッとした液体がたまっていた。
「はぁ……はぁ……、陛下、宰相、これはどういう……ぜぇぜぇ」
「ライ、まかせた」
「丸投げですか……、そうですね、この物体をあえて呼ぶのであれば賢者の石モドキというしかないな、教会の聖水は真っ白な石を水につけておくと水が聖水に変異していた、これはそこまでの効果はないが十分に傷は回復できるものだ」
「殿下に代わって言いますと、命を犠牲にしなくとも体力を犠牲にするだけである程度のポーションは作れるのです」
「教会の聖水作成の魔道具を一目見たリッカ嬢がこれは欠陥品だと言った2年前が懐かしいですなぁ大臣」
「アッチノ村の教会の発見から2か月程度でこの魔道具の試作品を持ってきたときなんて、私は2週間寝込んだものです」
実験台に進んでなった大臣が、体力の消費だけでは足りずに体の栄養を絞り出してミイラみたいになって寝込んだ事件があった……、それから私は大臣には頭の上がらない生活をしてきたんだ。
そこから改良を重ねて、どれくらいの体力を搾り取るかを数段階に調整した魔道具を作り上げたんだ。
「うん、だからね? 技術も学もない人とか奴隷とか、犯罪者とか、望む人がいれば体力と引き換えに食堂のチケットを配るとか、そんな人たちから体力をもらえれば教会が無くてもやっていけるよね」
「そのようなことをするあぶない団体など国内で許可できない、当然今日から教会は廃止するよ」
今日一番ざわざわとした声が大きくなった。
「以後ポーションが無くなったらどうすれば……」
貴族の一部か質問が聞こえてきたなか、ひと際嘆いた感じの声がホールに響いてしまった。
本来であれば手順をたがえた発言だから不敬だろう(ざわつきもだめだとは思うけど)、でも確かに私兵や冒険者など前線で戦うものはポーションがなくなると活動が狭められてしまうのだから気になるところだろよね。
「今発言したもの、不敬は問わないので御前に出てくるように、決して処罰はしない」
宰相さんが処罰はしないって言ってたけど、たぶんプチ罰はあると思う、……なんせ陛下が教会を廃止する考えを決めた決定打になった魔道具のお披露目だ。
真っ青な顔をして出てきたのは普段から苦労しているのがわかるガリガリの男の人だった。
「失礼いたしました、しかし兵の維持が困難になるためどうしたものかと思わず嘆きの言葉が口に出てしまいました、お許しください」
「かまわん、実際貴殿のような声が上がらないほうがおかしいのだ、正しく下のものを見ている証左だろう? 大臣、例のものをここに」
魔法陣と下にシャーレのような受け皿がついた魔道具が運ばれてきた。
「さて、この魔道具はまだ公開していない本邦初公開の道具だ、さてキミは何と言ったか……宰相?」
「ドッチーノ伯爵ですな」
「ふむ、ではドッチーノ君、そうだな……肩に矢を受けたと想像しながらこの魔道具に魔力を流してみてくれ」
「は? はぁ……」
「ドッチーノ卿、気を確かにすることですぞ」
「はぁ? ……ではいきます」
ドッチーノが魔道具に魔力を流し始めると、魔道具は自発的に動き始め魔力を受けるのではなく魔力を強要しはじめた。
「な!? これは……」
そろそろドッチーノの気力が限界を迎えようかというタイミングで魔道具は稼働を止め、受け皿となっていたシャーレに赤くドロッとした液体がたまっていた。
「はぁ……はぁ……、陛下、宰相、これはどういう……ぜぇぜぇ」
「ライ、まかせた」
「丸投げですか……、そうですね、この物体をあえて呼ぶのであれば賢者の石モドキというしかないな、教会の聖水は真っ白な石を水につけておくと水が聖水に変異していた、これはそこまでの効果はないが十分に傷は回復できるものだ」
「殿下に代わって言いますと、命を犠牲にしなくとも体力を犠牲にするだけである程度のポーションは作れるのです」
「教会の聖水作成の魔道具を一目見たリッカ嬢がこれは欠陥品だと言った2年前が懐かしいですなぁ大臣」
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そこから改良を重ねて、どれくらいの体力を搾り取るかを数段階に調整した魔道具を作り上げたんだ。
「うん、だからね? 技術も学もない人とか奴隷とか、犯罪者とか、望む人がいれば体力と引き換えに食堂のチケットを配るとか、そんな人たちから体力をもらえれば教会が無くてもやっていけるよね」
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