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日刊憑依譚 4月23日
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両手がゆっくりと胸へ向かっていく。
必死で腕に力を込めて止めようとするが、その努力もむなしく、白く細い指が肉付きの薄い胸をふんわりと覆った。
つつ…と、膨らみの外周をゆっくりとなぞり始める。
(んん…っ)
「ふふ…これだけでもう感じてるんですね」
(や、やめなさい!何をしているかわかってるの!?)
「えー?私が私の胸を触っているだけですよ?」
10本の指が乳肌をくすぐるように蠢き始めた。
(くっ・・・んんっ・・・)
ふに、ふに、と薄い胸の表面を丹念に撫でくすぐり、感覚を鋭敏にしていく。
(んっ・・・ふゃぁっ・・・)
胸と腋の間や乳房の付け根にまで指が伸び、つつーっと優しくくすぐられると、背筋に熱いものが流れぞくぞくと震える。
鏡の中には自らのほのかなふくらみを愛おしそうにくすぐり回す美しい少女。
その少女は淫欲に満ちた眼で鏡の前にいる私を睨めつけている。
その雪のように白かった双丘はほんのりと朱が差し、ふるふると儚げに震えていた。
こんなのは私じゃない。私であるはずがない。私は心の中で必死で首を振り、叫び続けた。
必死で腕に力を込めて止めようとするが、その努力もむなしく、白く細い指が肉付きの薄い胸をふんわりと覆った。
つつ…と、膨らみの外周をゆっくりとなぞり始める。
(んん…っ)
「ふふ…これだけでもう感じてるんですね」
(や、やめなさい!何をしているかわかってるの!?)
「えー?私が私の胸を触っているだけですよ?」
10本の指が乳肌をくすぐるように蠢き始めた。
(くっ・・・んんっ・・・)
ふに、ふに、と薄い胸の表面を丹念に撫でくすぐり、感覚を鋭敏にしていく。
(んっ・・・ふゃぁっ・・・)
胸と腋の間や乳房の付け根にまで指が伸び、つつーっと優しくくすぐられると、背筋に熱いものが流れぞくぞくと震える。
鏡の中には自らのほのかなふくらみを愛おしそうにくすぐり回す美しい少女。
その少女は淫欲に満ちた眼で鏡の前にいる私を睨めつけている。
その雪のように白かった双丘はほんのりと朱が差し、ふるふると儚げに震えていた。
こんなのは私じゃない。私であるはずがない。私は心の中で必死で首を振り、叫び続けた。
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