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本編 ルーカス編
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しおりを挟むそんなこんなで、一ヶ月半ほど経った。
週に2、3回公爵家に通っていたら、いつのまにかシリウスの部屋の隣に俺専用の部屋が出来ていた。
シリウスの仕事が終わらなかった時はその部屋で侍女と所謂女子トークで盛り上がったり、シリウスの膝の上に座って仕事の様子を見たりしている。
最高です。はい。
内心もう新婚夫婦じゃね?ってなってる。
今すぐ結婚してもいいと思う。
そんなに通って迷惑じゃないか?って思うでしょ?
俺も最初は「迷惑がられたらどーしよ、」とか思ってましたよ。
でも筋肉が見たい気持ちが勝ったから行ったけども。
でも!
なんと!なんと!
今はシリウスも俺が来たら笑顔で出迎えてくれるようになったし、来週も来いって言ってくれるんだよねー!
初めて公爵家に来た時シリウスは少しピリピリしてたけど、今では俺の横で柔らかい笑みを浮かべながら俺が渡すお菓子を食っている。
もう、顔を真っ赤に染めることはないけれど少し頬を染めながら、俺が渡すお菓子を素直に食っているのが見た目とのギャップでものすごく可愛い。
可愛い、可愛すぎる。
結婚したい。
家族も俺がシリウスに本気で惚れているのがわかったのか今は応援してくれているが、最初の頃は父はまだ嫁には行かないでくれって泣くわ。
兄は何回も家にいていいんだよ?って説得しにくるわで大変だった。
母は変わらず応援してくれて、
「孫を楽しみにしてるわね!」とか言ってくる。
流石にまだ早いって、
今日も、公爵家にやって来たが、今日はいつもよりおしゃれな服装で馬車を降りた。
今日は朝の支度のために朝の5時に起きた。
なんでそんな早くに起きて着飾ったのかって?
なんと!
今日は!
初めてのシリウスとのデートなのである!
はぁ、最高すぎる、、、!
実は1週間ほど前にシリウスから演劇を見に誘われたのである。
「ルーカス、少しいいか?」
「どうしましたか?」
「ルーカスは週に何度も屋敷に来てくれるだろう?
だが、私は仕事であまり君の屋敷には行けない。
だから来週一緒に演劇を見に行かないかい?
最近有名な演劇団がこの辺りに来ているんだが、その演劇団が王都の東の広場で演劇をやるんだ。」
え? え? え?
デートのお誘い!?
シリウスから!?
夢!?え!?夢なの!?
俺はこっちの世界では演劇をよく見に行っている。それをシリウスに話したことがあるのだが覚えていたらしい。
その演劇団は俺のお気に入りでよく見に行っている。
演劇なんか見るのかって思うだろ?
まあ、それぐらいしか楽しみがないんだよ。
ゲームもテレビも無いし、貴族だから友達と遊び回ることも出来ないのだ。
生まれ変わった時にその事実に気づいて俺は大泣きした。
つまり、俺が調べて集めていたボディビルコンテストの大会の録画とか、集めていた筋トレ雑誌も見れなくなったんだぜ?
小学生からやってたゲームとかも出来なくなったし、、、
俺寝る間も惜しんやってた時期もあったからめちゃくちゃレベル高かったのにさ、、、
やばい、思い出したら泣きたくなってきた。
まあ,とにかく
俺はすぐに返事をした。
「本当ですか、!?
ぜひシリウスと一緒に行きたいです。
私が演劇好きだということを覚えてくれていてすごく嬉しいです!」
「ははっ それは良かったよ。
いつも君が屋敷に来てくれるから私からもお礼として何かしたいなと思っていたんだ。」
「そんな、、、!お礼だなんて、」
シリウス、、、
俺は自分の欲望の為に公爵家に凸っていたに過ぎないんだよ、
言わないけど。
「演劇が終われば、昼食を食べよう。
部下から美味しいレストランを教えてもらったんだ。」
「はい!」
と、まあ、そんな訳で
シリウスと初デートの日です!
今日のシリウスの服装もシンプルだが上品でシリウスによく似合っていた。
はぁ、かっこいい、、、
結婚したい!
馬車で演劇会場に向かう。
やはり人気な演劇団だったので他にも貴族の客がたくさん来ていた。
それを横目に見ながら俺はシリウスと何気ない会話を楽しんだ。
そして、ついに演劇が始まった。
内容は、
親の離婚で生き別れた兄妹が他人として出会い。
愛を育んだが兄妹だと判明して親に無理矢理別れさせられてしまう、
だが二人はお互いを忘れられずに家を捨て二人で心中した話だった。
普通に面白かったけど
内容おっも!
初デートで見るものじゃなかった。
ちょっとシリウスが不安そうにこちらをチラチラ気にしていたレベルの重さだった。
まあ,でもシリウス気にするな。
俺はこの演劇団のファンだから普通にデート場所に選んでくれて嬉しかったし楽しめた。ありがとう。
ここの演劇団めちゃくちゃ人気だからチケット取りづらいんだよ。
そして、この演劇を見た感想は、、、
ほんと、めっちゃ泣けた。
演技も上手いしさ、
台本作ったやつ誰だよ。才能ありすぎだろ。
主人公達が愛を貫いたのが本当にかっこいい!泣けた、、、!
シリウスが隣にいたからいつもみたいに声出して泣けなかったけどね。
目をウルウルさせながら俺はシリウスにエスコートされて馬車に乗った。
次はレストランだ。
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