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本編 ルーカス編
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しおりを挟む「エルバン、生地が結構混ざりましたよ!そろそろ良いのではないですか?」
パーティーが無事に終わって5日後
俺は今、実家の厨房で料理長のエルバンと一緒にお菓子作りに励んでいる。
「ふむ、見せてみて下さい。」
「こちらですよ!」
「、、、坊ちゃん。
小麦粉がだまになってしまっています。しっかりふるいにかけましたか?」
「えっ、と?ふるいにかける、、、?
混ざればすべて同じですよ。」
「坊ちゃん、、、ふるいにかけなければクッキーの口当たりが悪くなってしまいますよ、?」
パーティーが無事に終わって5日後
俺は今、実家の厨房で料理長のエルバンと一緒にお菓子作りに励んでいる。
「エルバンは何を気にしているんですか?粉なのですからすぐに混ざりますよ!」
「坊ちゃん、、、ふるいにかけなければしっかり混ざりませんよ?それでクッキーの口当たりが悪くなるのです、、、」
「なるほど、」
俺は今お菓子作り4日目だ。
最初の一日は俺が1人で作ったのだが、二日目からはいつも料理長が側にいる。
俺だけでいいと言っているのに聞いてくれないのだ。前は少し失敗しただけですぐに美味しく作れるようになるはずだ。
何を心配しているのか。
俺は前世でも、今世でも料理に関して知識が全くなく、出来ることは料理を皿に盛り付けることだけだった。
「、、、ん?坊ちゃん、、、まさか、この粉を生地に入れましたか?」
「その袋に入った粉ですか?もちろんそうですよ。」
「えぇ!?
坊ちゃん、これは強力粉でございます、、、。」
「小麦粉と違うのですか?」
「強力粉なんてもの入れたらカッチコチのめちゃくちゃ硬いクッキーになりますよ!?」
「?、同じ粉ではないのですか?ほら、型抜きをしましょう!」
「坊っちゃーん、、、」
強力粉も小麦粉も一緒だろ?
同じ粉じゃないか。見た目も一緒だしさ。
エルバンは細かいなぁ。
「坊ちゃん、、、1日目は自分で作ると言われたのでその言葉を信じ材料と作り方諸々を書いた紙を書いて置いてそっと見守りましたが、
分量を量らない、勝手に材料を加える、その結果クッキーではない何かを作る。
2日目は、分量を量るものの。砂糖と塩を間違えめちゃくちゃ塩っぱいクッキーを作る。
3日目は私がお手伝いしてようやく見た目だけは完璧なボソホゾな食べれるっちゃ食べれるクッキーを作り上げましたがので今日信じてもう一度作らせてみては強力粉と小麦粉を間違える、、、
坊ちゃんには料理の才能が皆無です。諦めましょう。」
「え!?エルバン、私は料理を初めてまだ4日目です!練習すればきっとクッキーを美味しく作ることができると思いますよ!」
「、、、、、、」
「そ、それにこの生地でクッキーを作ってみましょう?案外美味しいかもしれないじゃなない、?」
「、、、、、、そう、ですね、」
そして案の定出来たクッキーは
めちゃくちゃ硬いクッキーが出来上がりました。
「坊ちゃん、、、このクッキー割れないんですけど」
「、、、、、、」
今、エルバンと一緒にクッキーを割ろうとしているが一向に割れる気配がない。フォークでぶっ刺しても叩いても無理だ。割れる気配なし!
「これ食ったら歯折れますよ、?」
「、、、いや、ミルクとかココアに浸したら、、、食べれるんじゃないかな、?試してみましょう、!」
「、、、はい」
そこからエルバンに温めたミルクを出してもらい、クッキーを浸してみる。
そこから結構な時間が経つも全くミルクが染みてる気配がない。これは本当に俺が作ったクッキーなのだろうか、?
思っていたものと全然違う。
クッキーをお皿に置いてフォークとかナイフでぶっ刺してみても割れないんだけど。
卵とか粉とか混ぜて焼いたらこんなに変わるもんなの?料理って難しくね?
俺、料理の才能がないのか、?
いや、でも4日でクッキーを作れるわけない。
「エルバン、、、」
「はい、」
「こちらのクッキーは父上と兄上にお渡しして来て下さい。」
「、、、はい」
母上はともかく、父上と兄上は俺に甘いから無駄にせず頑張って食べてくれるはずだ。
前の塩クッキーもボソボソクッキーもすごい顔だったけれど食べてくれていた。
きっと今回も食べてくれるはず。
「失礼します。当主様。」
「エルバンか、どうした?」
「当主様、ルーカス様から手作りクッキーの差し入れがありますよ。」
「、、、、、、そうか、頂こう。」
「はい。紅茶をお持ちしますね。」
アウェーツァ侯爵家当主、リカルド・フォン・アウェーツァ。通称「冷酷侯爵」家族以外の前だと冷酷この上なく、どんな悪事も見逃さず、敵に回すといつのまにか社交界から姿を消すと言われている超怖い人。
そんな人が今
愛息子の特製手作りクッキーに頭を悩ませている。
「またか、、、まずは一枚頂こ、、、う。」
口に入れてみてはいいもののクッキーが割れない。これは鉄か何かなのかと錯覚するほどの硬さだ。奥歯で無理矢理割ろうとしても全く割れる気配がない。
前のボソボソクッキーより悪くなっているのではないだろうか。
何てったってボソボソクッキーは味はともかく普通に食べることができたのだから。
「、、、、、、硬くないか?これは何だ?」
「、、、クッキーでございます。」
「いや、え?」
「クッキーでございます。」
「「、、、、、、」」
「そうか、、、。ならばこのクッキーを細かく砕き、熱湯に浸してからもう一度私の前に持って来てくれ。」
「はい。」
「そっちのクッキーはなんだ?」
「これはルーカス様が兄上にもと仰られたので、後でアーノルド様にお渡しいたします。
中身は当主様と同じクッキーでございます。」
「そうか、」
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