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第三部 ダンジョンマスター 中編
アップデート 決闘システムと掲示板
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「やっと書き終えた......」
練習、新作を使ったリハビリ、今更新中の作品の執筆をしたところで、もう朝日が昇ってきていた。
今いる部屋は大きな惑星に小屋を建てたような形となっているために、太陽も時間通りに昇ってくる。
しっかし、ずいぶんと衰えた。少し書かなかっただけだっていうのに。
今まではすべてを合わせて三時間から四時間で済ませていた。しかし、今回は六時間近くかかってしまう始末。
執筆速度も一時間ぶっ通しで二千字かけていたものが、二時間で三千時、効率が結構落ちてしまっている。
「あぁ、こういう時は心機一転ぱっと新作でも出せたらいいのに」
けれど、これ以上の新作は自らの首を絞める結果となることくらいわかっているため、投稿はしない。そう決めている。これ以上は体を壊すと分かっているから。
「よし、ダンジョン作るか!」
俺は執筆をしていた部屋から出る。
「おつかれ、たろー」
そう言ってくれるのは全能神、名前はゼウスらしいのでちょうどよくぜっちゃんと呼んでいる。ロリっ子、かわええ。
神に性別はあるのか、そもそもゼウスは男ではないか、いろいろ思ったりするけど、実際に目の前に女の子がいるのだから何とも言えない。
その少女、は足をバタバタさせながらタブレット端末をいじっていた。
「決闘システム、追加したけど一切来ない」
「そりゃそうだ、お前のところ星が違うだろ」
決闘システム。
それは前々から二人で練っていたアップデートによる新規コーナーである。
二人のダンジョンマスターが戦いあって、勝ったほうの要求を何でも一つ、負けたほうは叶えなければならないという地獄のルールだ。
「正直、日本人は国民性として争いは好まなないと思ってたし、学生とか特に負けたときのこと考えて動かないと思ってたんだが......」
「初日から三十戦って、いくら何でも異常」
中には攻略されるルートを調べるために要求を軽いものにして実験しているグループもあるようだ。が、本気の要求をしている戦闘が三分の一ほど存在する。
「それで、何か変化したか?」
「戦闘を好まないけど何度も仕掛けられた三名が掲示板で『王』って呼ばれてる」
王、か
「って、掲示板もしたのかよ」
「ちょうどいいかと思って」
それでプレマッチみたいなものが起きているのか。
「それで、三名の王、って誰だ?」
「一人は『死霊王』一人は『群衆王』一人は『要塞王』」
「心当たりがありすぎるんだが」
このド畜生マイナー構成で組んでいたのは......
「逆ハーに極振りと、森の奥のやつ、罠のやつ?」
「そう、名前は忘れたけど」
二人そろって物覚えが悪い。全能神はそんな一個体の名前という正直どうでもいい情報を覚えることが面倒。そして俺はただ物覚えが悪いだけだ。
「名前か......俺、クラスメイトの名前、一年たっても覚えなかったな......」
「覚えようともしてないんだ」
「だってかかわらないし」
そもそもそうなのだ。いちいち関わらないやつの名前何ぞ憶えても無駄でしかないだろう。
「......ボッチ」
「あ、今言っちゃいけないこと言った」
深く傷ついた俺はガラスのハートを抑えるようにして立ち上がると、テーブルの上に置かれていた俺の端末を操作し始める。
「なぁ、これなんだとおもう?」
「決闘申請? お友達」
「そんなわけないじゃなか」
なんと決闘申請が二件。片方はかの要塞王だ。
「まぁ、とりあえずどっちも受諾っと」
「このへっぴり腰は受けないと思ってた、意外」
「バグがないか調べるんだよ、調査だ調査」
そう言って、端末を操作し、要求を決め、戦闘のためにいくつか支度をする。
そして完了を押した瞬間、戦闘が開始した。
二つ同時に。
練習、新作を使ったリハビリ、今更新中の作品の執筆をしたところで、もう朝日が昇ってきていた。
今いる部屋は大きな惑星に小屋を建てたような形となっているために、太陽も時間通りに昇ってくる。
しっかし、ずいぶんと衰えた。少し書かなかっただけだっていうのに。
今まではすべてを合わせて三時間から四時間で済ませていた。しかし、今回は六時間近くかかってしまう始末。
執筆速度も一時間ぶっ通しで二千字かけていたものが、二時間で三千時、効率が結構落ちてしまっている。
「あぁ、こういう時は心機一転ぱっと新作でも出せたらいいのに」
けれど、これ以上の新作は自らの首を絞める結果となることくらいわかっているため、投稿はしない。そう決めている。これ以上は体を壊すと分かっているから。
「よし、ダンジョン作るか!」
俺は執筆をしていた部屋から出る。
「おつかれ、たろー」
そう言ってくれるのは全能神、名前はゼウスらしいのでちょうどよくぜっちゃんと呼んでいる。ロリっ子、かわええ。
神に性別はあるのか、そもそもゼウスは男ではないか、いろいろ思ったりするけど、実際に目の前に女の子がいるのだから何とも言えない。
その少女、は足をバタバタさせながらタブレット端末をいじっていた。
「決闘システム、追加したけど一切来ない」
「そりゃそうだ、お前のところ星が違うだろ」
決闘システム。
それは前々から二人で練っていたアップデートによる新規コーナーである。
二人のダンジョンマスターが戦いあって、勝ったほうの要求を何でも一つ、負けたほうは叶えなければならないという地獄のルールだ。
「正直、日本人は国民性として争いは好まなないと思ってたし、学生とか特に負けたときのこと考えて動かないと思ってたんだが......」
「初日から三十戦って、いくら何でも異常」
中には攻略されるルートを調べるために要求を軽いものにして実験しているグループもあるようだ。が、本気の要求をしている戦闘が三分の一ほど存在する。
「それで、何か変化したか?」
「戦闘を好まないけど何度も仕掛けられた三名が掲示板で『王』って呼ばれてる」
王、か
「って、掲示板もしたのかよ」
「ちょうどいいかと思って」
それでプレマッチみたいなものが起きているのか。
「それで、三名の王、って誰だ?」
「一人は『死霊王』一人は『群衆王』一人は『要塞王』」
「心当たりがありすぎるんだが」
このド畜生マイナー構成で組んでいたのは......
「逆ハーに極振りと、森の奥のやつ、罠のやつ?」
「そう、名前は忘れたけど」
二人そろって物覚えが悪い。全能神はそんな一個体の名前という正直どうでもいい情報を覚えることが面倒。そして俺はただ物覚えが悪いだけだ。
「名前か......俺、クラスメイトの名前、一年たっても覚えなかったな......」
「覚えようともしてないんだ」
「だってかかわらないし」
そもそもそうなのだ。いちいち関わらないやつの名前何ぞ憶えても無駄でしかないだろう。
「......ボッチ」
「あ、今言っちゃいけないこと言った」
深く傷ついた俺はガラスのハートを抑えるようにして立ち上がると、テーブルの上に置かれていた俺の端末を操作し始める。
「なぁ、これなんだとおもう?」
「決闘申請? お友達」
「そんなわけないじゃなか」
なんと決闘申請が二件。片方はかの要塞王だ。
「まぁ、とりあえずどっちも受諾っと」
「このへっぴり腰は受けないと思ってた、意外」
「バグがないか調べるんだよ、調査だ調査」
そう言って、端末を操作し、要求を決め、戦闘のためにいくつか支度をする。
そして完了を押した瞬間、戦闘が開始した。
二つ同時に。
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