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ヌルッとスタート編
第31話 クレールによるクレールについて
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「なるべく蛍様に習った日本の用語に当てはめて分かりやすく、今は手短に説明するからね。
今コニーのいるこの光の湖は、島のほぼ中心にあたる。
光の湖とそれを取り囲む広大な森、さらにそれらを取り囲む周辺の区域を、およそ2千年前より治めてきたのが『王』と呼ばれる僕の先祖だ。
周りの勢力同士で小競り合いがあろうとも不可侵かつ中立の存在で、島のシンボルであり続けた王族。
日本で言うところの天皇みたいな感じ? 統治権力を持たず平和の象徴の様な?」
僕の先祖、王族、天皇家みたいな感じ?
クレールってばそうなんだ……
「当時、初代異界の人間の救護に当たったのは、この地を治める王の配下の者。
前も話したけど、ヌルヌルに包まれてやって来た方はおヌル様と、謎の生物は虹の方様と。
この時から保護した王族によって言われるようになったんだ。
そのおヌル様は、地球ではアメリカ大統領の参謀の一員であった故の知識や、本人の統率力をもってしてメキメキ頭角を現していくんだけれども。
ここまでは、大丈夫?」
ほぉ~う。
初代さまアメリカ人で大統領に参謀……やり手の頭脳派だ! 何やらかっこいいぞ。
「それを擁護し、この島の繁栄と安寧を願っておヌル様を支援したのが、王とその一族。
その結果、おヌル様は4つの勢力を纏め上げ初代大統領に就任された。この異界の地の発展に大きく貢献した英雄の誕生さ。
彼の功績に報いる証として
『これから先、万が一地球人が再びあの生物によって呼ばれても、利用したり拘束したりしない。常に心身共に自由であれ』
その保護と支援を王家は約束した。
さらに、政治家としてではなくおヌル様個人として
『いつの日にかに備えて、地球の同胞になにか残したい。伝えたい』そんな彼の希望を叶える為に設立された機関が、虹の院なんだ」
ほおおお、初代様の話はなんとスケールのデッカい。
スペクタクル映画さながらだ。
「天下統一の壮大な話だねえ! うんうん、それで」
「基本的には、途絶える事のない王族が虹の院の構成要員なんだけれど。
おヌル様の保護、お金や活動の支援、継承に研究、おヌル様から託された資料保管。謎ばかりだけど虹の方様の研究と観察も含まれるよ」
「ねえ、聞いた時から思ってたけど、この名称って逆じゃない?
謎の生物がおヌル様で地球人が虹の方様、それを守る虹の院てな感じで。
百歩譲って地球人がおヌル様なら保護団体側も『おヌル院』にすべきよ」
「……あー。何だな。おヌル様はそういうもんだって聞き慣れてるから何とも思わんが、おヌル院って……ダセェつーか、エロい姐さんのたくさんいる紫色の娼館みたいだな」
「エタンお前!!!」
「ぶはっ! エタンの下ネタオヤジ!! やめて~」
「「コニー……」」
「やっと笑ったな」
「お前の下品な発言でってのがあれだが」
「コニー。笑顔がとても可愛いい。
僕らは君がそうやって、この世界で笑って生きていけるように協力を惜しまないよ」
「ああ、そうだな」
いつもの甘やかし……ありがとう……
でも絶対、おヌル院ねーわ、俺ら虹の院の方がカッケーからリンゼル島勢は虹で、つーことであの生物の方が虹の方様な、的な思惑が当時エッジを効かせた疑惑。
「さて次はクレール王子様についてだ」
「やめろよエタン。僕の祖父が王弟で、今の王とは5親等離れた僕なんかは、傍系もいいとこだ。
祖父が他界した11歳の時点で臣籍降下したんだよ。王族に苗字が無いのは日本の皇族と一緒だったかな?
降下した僕は母親の婚姻前の姓を名乗るか、もしくは僕はフランスおヌル様研究の博士号を持っているので、フランス語の虹、アルコンスィエルを名乗ることが許されているんだ。
そして自分で言うのもなんだけど、虹の院では、わりと発言権のある地位にいる。
さあ次はエタンが自分の事と保護権について話してくれ。僕だと言い訳じみて上手く話せない」
--------------------
クレールは王族の一員ではありましたが王子様ではありません。『王子様』はエタンからは揶揄いの、女性陣からは憧れを込めての、あだ名であるが判明しました。
いわゆる一般的なラノベでいうところの公爵家的な。
(5親等離れてて枝分かれのおじいさん死んだら、孫世代は免除っていう、リンゲル島ルール。お父さんは王様のいとこなのでまだ抜けられません)
今コニーのいるこの光の湖は、島のほぼ中心にあたる。
光の湖とそれを取り囲む広大な森、さらにそれらを取り囲む周辺の区域を、およそ2千年前より治めてきたのが『王』と呼ばれる僕の先祖だ。
周りの勢力同士で小競り合いがあろうとも不可侵かつ中立の存在で、島のシンボルであり続けた王族。
日本で言うところの天皇みたいな感じ? 統治権力を持たず平和の象徴の様な?」
僕の先祖、王族、天皇家みたいな感じ?
クレールってばそうなんだ……
「当時、初代異界の人間の救護に当たったのは、この地を治める王の配下の者。
前も話したけど、ヌルヌルに包まれてやって来た方はおヌル様と、謎の生物は虹の方様と。
この時から保護した王族によって言われるようになったんだ。
そのおヌル様は、地球ではアメリカ大統領の参謀の一員であった故の知識や、本人の統率力をもってしてメキメキ頭角を現していくんだけれども。
ここまでは、大丈夫?」
ほぉ~う。
初代さまアメリカ人で大統領に参謀……やり手の頭脳派だ! 何やらかっこいいぞ。
「それを擁護し、この島の繁栄と安寧を願っておヌル様を支援したのが、王とその一族。
その結果、おヌル様は4つの勢力を纏め上げ初代大統領に就任された。この異界の地の発展に大きく貢献した英雄の誕生さ。
彼の功績に報いる証として
『これから先、万が一地球人が再びあの生物によって呼ばれても、利用したり拘束したりしない。常に心身共に自由であれ』
その保護と支援を王家は約束した。
さらに、政治家としてではなくおヌル様個人として
『いつの日にかに備えて、地球の同胞になにか残したい。伝えたい』そんな彼の希望を叶える為に設立された機関が、虹の院なんだ」
ほおおお、初代様の話はなんとスケールのデッカい。
スペクタクル映画さながらだ。
「天下統一の壮大な話だねえ! うんうん、それで」
「基本的には、途絶える事のない王族が虹の院の構成要員なんだけれど。
おヌル様の保護、お金や活動の支援、継承に研究、おヌル様から託された資料保管。謎ばかりだけど虹の方様の研究と観察も含まれるよ」
「ねえ、聞いた時から思ってたけど、この名称って逆じゃない?
謎の生物がおヌル様で地球人が虹の方様、それを守る虹の院てな感じで。
百歩譲って地球人がおヌル様なら保護団体側も『おヌル院』にすべきよ」
「……あー。何だな。おヌル様はそういうもんだって聞き慣れてるから何とも思わんが、おヌル院って……ダセェつーか、エロい姐さんのたくさんいる紫色の娼館みたいだな」
「エタンお前!!!」
「ぶはっ! エタンの下ネタオヤジ!! やめて~」
「「コニー……」」
「やっと笑ったな」
「お前の下品な発言でってのがあれだが」
「コニー。笑顔がとても可愛いい。
僕らは君がそうやって、この世界で笑って生きていけるように協力を惜しまないよ」
「ああ、そうだな」
いつもの甘やかし……ありがとう……
でも絶対、おヌル院ねーわ、俺ら虹の院の方がカッケーからリンゼル島勢は虹で、つーことであの生物の方が虹の方様な、的な思惑が当時エッジを効かせた疑惑。
「さて次はクレール王子様についてだ」
「やめろよエタン。僕の祖父が王弟で、今の王とは5親等離れた僕なんかは、傍系もいいとこだ。
祖父が他界した11歳の時点で臣籍降下したんだよ。王族に苗字が無いのは日本の皇族と一緒だったかな?
降下した僕は母親の婚姻前の姓を名乗るか、もしくは僕はフランスおヌル様研究の博士号を持っているので、フランス語の虹、アルコンスィエルを名乗ることが許されているんだ。
そして自分で言うのもなんだけど、虹の院では、わりと発言権のある地位にいる。
さあ次はエタンが自分の事と保護権について話してくれ。僕だと言い訳じみて上手く話せない」
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クレールは王族の一員ではありましたが王子様ではありません。『王子様』はエタンからは揶揄いの、女性陣からは憧れを込めての、あだ名であるが判明しました。
いわゆる一般的なラノベでいうところの公爵家的な。
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