32 / 48
32
しおりを挟む<みなさん、こんにちは。処方箋ラジオのお時間です。
今週のご相談は、ラジオネーム:ガラス職人さんからのご相談です。ガラス職人さん、お久しぶりですね。早速ご相談メールを読ませて頂きます。
“以前ご相談したガラス職人です。その節はありがとうございました。おかげさまで、子どもと仲良く暮らすことができています。今回相談したかったのは、以前から私たちを助けてくれる方のことです。彼女は出会ってから今までずっと私と子どもに親身になって寄り添ってくれ、とても支えて貰っています。そんな彼女から、私と子どもの家族になりたい、私と結婚したいと話がありました。私には勿体ない話だな、と思うのと同時に、これまで彼女とお付き合いしていた訳では無かったので戸惑いもあります。自分で答えを決めるべきだと分かってはいるのですが、考えが纏まらずご相談しました。”とのことでした>
<ガラス職人さんと、お相手の方の人生に関係することなので、悩んだり気持ちがなかなか纏まらないのも自然なことなのかなと思います。ここからはリスナーのみなさんのメールをご紹介していきたいと思います>
<ラジオネーム:ずっと寝ていたいさん。
今の時代、色々な家族の形があってもいいのかなって思います。今は恋愛結婚が主流ではありますが、昔はお見合い結婚が多かったですよね。そのどちらが良いとか悪いとかって無いと思います。恋愛とかお付き合いとか抜きにした家族の形もありじゃないでしょうか>
<ラジオネーム:ラジオ大好きっ子さん。
これまでのガラス職人さんのご相談メールを聞いていると、お相手の方と良い関係を育まれているように感じていました。それって難しいことですよね。良い関係を築ける相手って貴重だと思うんです。そんな相手と一緒にいられる約束=結婚ができるって幸せなことだなって私は思います>
次に読まれるメールを聞きながら、葉名との会話を思い出す。
『大事な時に何にもできないのが歯痒くて、寂しいんです』
泣き出しそうな顔でそう言った彼女が、気を遣って結婚を申し出たという旺也の考えとは繋がらなかった……いや、本当は始めから分かっていた。確かに優しくてお人よし過ぎる彼女だが、結婚という大きなものを提案する理由が気遣いではないことを。
<皆さん、素敵なご助言ありがとうございました。リスナーの皆さんからあったように、家族の形には色々な形があってどんな形でもありだと思います。お相手の方を慮るガラス職人さんの想いはとても素敵なものですが、ガラス職人さんはお相手の方をどう想って、どんな風に過ごしたいか、どんなことをしてあげたいか、そんな視点から考えてみるのは如何でしょうか>
いつものようにエンディングのオルゴール曲が流れる。大きく息を吸い込むと、鼓動が激しくなっていることに気付く。まだ彼女を目の前にしていないというのに、緊張が高まっていく。己の情けなさに自嘲気味に笑った。
41
あなたにおすすめの小説
もしかして寝てる間にざまぁしました?
ぴぴみ
ファンタジー
令嬢アリアは気が弱く、何をされても言い返せない。
内気な性格が邪魔をして本来の能力を活かせていなかった。
しかし、ある時から状況は一変する。彼女を馬鹿にし嘲笑っていた人間が怯えたように見てくるのだ。
私、寝てる間に何かしました?
三十年後に届いた白い手紙
RyuChoukan
ファンタジー
三十年前、帝国は一人の少年を裏切り者として処刑した。
彼は最後まで、何も語らなかった。
その罪の真相を知る者は、ただ一人の女性だけだった。
戴冠舞踏会の夜。
公爵令嬢は、一通の白い手紙を手に、皇帝の前に立つ。
それは復讐でも、告発でもない。
三十年間、辺境の郵便局で待ち続けられていた、
「渡されなかった約束」のための手紙だった。
沈黙のまま命を捨てた男と、
三十年、ただ待ち続けた女。
そして、すべてを知った上で扉を開く、次の世代。
これは、
遅れて届いた手紙が、
人生と運命を静かに書き換えていく物語。
大きくなったら結婚しようと誓った幼馴染が幸せな家庭を築いていた
黒うさぎ
恋愛
「おおきくなったら、ぼくとけっこんしよう!」
幼い頃にした彼との約束。私は彼に相応しい強く、優しい女性になるために己を鍛え磨きぬいた。そして十六年たったある日。私は約束を果たそうと彼の家を訪れた。だが家の中から姿を現したのは、幼女とその母親らしき女性、そして優しく微笑む彼だった。
小説家になろう、カクヨム、ノベルアップ+にも投稿しています。
【完結】婚活写真、お撮りします。
たまこ
ライト文芸
新天地で婚活をスタートさせようと意気込む梨奈。結婚相談所へ申し込むための写真を撮ろうと、写真館へやって来た。そこで出会った尚也と過ごす優しく暖かい日々の中で、梨奈は少しずつ過去に向き合い、心を癒していく。
腹違いの妹にすべてを奪われた薄幸の令嬢が、義理の母に殴られた瞬間、前世のインテリヤクザなおっさんがぶちギレた場合。
灯乃
ファンタジー
十二歳のときに母が病で亡くなった途端、父は後妻と一歳年下の妹を新たな『家族』として迎え入れた。
彼らの築く『家族』の輪から弾き出されたアニエスは、ある日義母の私室に呼び出され――。
タイトル通りのおっさんコメディーです。
お飾りの妻として嫁いだけど、不要な妻は出ていきます
菻莅❝りんり❞
ファンタジー
貴族らしい貴族の両親に、売られるように愛人を本邸に住まわせている其なりの爵位のある貴族に嫁いだ。
嫁ぎ先で私は、お飾りの妻として別棟に押し込まれ、使用人も付けてもらえず、初夜もなし。
「居なくていいなら、出ていこう」
この先結婚はできなくなるけど、このまま一生涯過ごすよりまし
(完結)醜くなった花嫁の末路「どうぞ、お笑いください。元旦那様」
音爽(ネソウ)
ファンタジー
容姿が気に入らないと白い結婚を強いられた妻。
本邸から追い出されはしなかったが、夫は離れに愛人を囲い顔さえ見せない。
しかし、3年と待たず離縁が決定する事態に。そして元夫の家は……。
*6月18日HOTランキング入りしました、ありがとうございます。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる