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トップシークレット⑤
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「玲だよ。......自分にそういう性癖があるとか、考えた事も無かったけど」
その言葉に俺は、愕然とした。
玲はメンバーのひとりで、対外的には知的&毒舌キャラだけれど、実際の彼は体育会系の超脳筋男。
なるべく平静を装おうとはしたが、動揺が顔に出てしまったかも知れない。
エレンはやっぱり言うんじゃ無かったとでも言いたげに、口元を不快そうに歪めた。
別に俺としてはエレンがゲイだろうがバイだろうが、そんな事は割とどうでも良い。
問題は、そこじゃない。
「えっと。......そう、なんだ。
でもエレンは玲の、どこに惹かれたんだ?」
俺の問いに彼は、少し迷うような素振りを見せ、それからだらしなくデレデレと笑って早口で答えた。
「普段はあんなだけど、クイズ番組に出てる時のアイツ、スッゲェ格好良くない?
それにキャラ作りの一環かもだけど、その手の撮影の日はいつも朝から礼儀正しくて、気遣いも出来て、なのにめっちゃ笑顔が可愛くて。
......男だとしても、あれは惚れる」
その言葉を聞き俺は、コイツの野性的勘というか、雄の本能半端ないなと感じた。
エレンは全く気付いていないようだが、実は玲には影武者が存在する。
クイズ番組などに出演する際は、真性お馬鹿の玲ではなく、彼の双子の姉の鈴が代打を務めているのだ。
これは言ったら絶対に面倒な事になるからと、リーダーだけど真面目でお人好しなエレンにだけ伝えられていないボーイズグループJOKERのトップシークレット。
まだ自分がアイドルであると俺は千尋さんに伝えられてすらいないというのに、突如降って沸いた新たな問題に頭を抱えた。
......恋愛というのは、本当に儘ならない。
「まぁ、いんじゃね?
玲も意外と、まんざらでも無さそうだし」
楽しそうにじゃれ合うふたりの姿を思い出し、ちょっと複雑な気持ちのまま残りのワインを一気に飲み干した。
その言葉に俺は、愕然とした。
玲はメンバーのひとりで、対外的には知的&毒舌キャラだけれど、実際の彼は体育会系の超脳筋男。
なるべく平静を装おうとはしたが、動揺が顔に出てしまったかも知れない。
エレンはやっぱり言うんじゃ無かったとでも言いたげに、口元を不快そうに歪めた。
別に俺としてはエレンがゲイだろうがバイだろうが、そんな事は割とどうでも良い。
問題は、そこじゃない。
「えっと。......そう、なんだ。
でもエレンは玲の、どこに惹かれたんだ?」
俺の問いに彼は、少し迷うような素振りを見せ、それからだらしなくデレデレと笑って早口で答えた。
「普段はあんなだけど、クイズ番組に出てる時のアイツ、スッゲェ格好良くない?
それにキャラ作りの一環かもだけど、その手の撮影の日はいつも朝から礼儀正しくて、気遣いも出来て、なのにめっちゃ笑顔が可愛くて。
......男だとしても、あれは惚れる」
その言葉を聞き俺は、コイツの野性的勘というか、雄の本能半端ないなと感じた。
エレンは全く気付いていないようだが、実は玲には影武者が存在する。
クイズ番組などに出演する際は、真性お馬鹿の玲ではなく、彼の双子の姉の鈴が代打を務めているのだ。
これは言ったら絶対に面倒な事になるからと、リーダーだけど真面目でお人好しなエレンにだけ伝えられていないボーイズグループJOKERのトップシークレット。
まだ自分がアイドルであると俺は千尋さんに伝えられてすらいないというのに、突如降って沸いた新たな問題に頭を抱えた。
......恋愛というのは、本当に儘ならない。
「まぁ、いんじゃね?
玲も意外と、まんざらでも無さそうだし」
楽しそうにじゃれ合うふたりの姿を思い出し、ちょっと複雑な気持ちのまま残りのワインを一気に飲み干した。
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