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トップシークレット④
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だけど素直に彼の気持ちに感謝していると言葉にするのはやっぱり恥ずかしかったから、わざと仏頂面を作って言った。
「誰が、お兄ちゃんだよ?
エレンみたいな世話焼きな身内、持った覚えないから!」
するとエレンはクスクスと、また楽しそうに笑った。
「ところでエレンは、好きな子とか付き合ってるヤツ、いないの?」
俺の話ばかり根掘り葉掘り聞かれたせいでなんとなく自分だけだと照れ臭かった事もあり、今度は彼の恋愛事情を知りたくて探りをいれた。
すると彼はあぁ......と小さな声で言い、それから何故か俺から視線を逸らした。
......ホント誤魔化すのが下手な、馬鹿正直な男だ。
「おーい、エレン?俺の話は散々聞いといて、だんまりかよ。
もしかして相手、俺の知ってる子?」
すかさず彼の顔を覗き込み、追求した。
するとエレンは虚ろな目を俺に向け、それからまた視線を外してバツが悪そうに頭をガシガシと掻いた。
「......誰にも、言うなよ?」
まるで苦虫を噛み潰したような顔をして、彼は念を押した。
「言わない、言わない!
神に誓って、絶対に言いません!」
自然と顔がニヤニヤと、ゲスに歪むのを感じた。
それを見てエレンは心底忌々しげに、ボソッと呟いた。
「胡散臭ぇ......。
お前絶対に、神様とか信じてないだろ」
それは......うん、コイツの言う通りかも。
だって基本的に頼れるのは、自分自身だけだと思っているから。
とはいえ高校と大学の受験の際は、柄にもなくちゃっかりすがってしまったが。
「アハハ、確かに!
でも誰にもそんなの、言うワケないじゃん。
そんなに俺の事、信用出来ないかね?」
クククと笑いながら、またグラスに追加でワインを注いだ。
「誰が、お兄ちゃんだよ?
エレンみたいな世話焼きな身内、持った覚えないから!」
するとエレンはクスクスと、また楽しそうに笑った。
「ところでエレンは、好きな子とか付き合ってるヤツ、いないの?」
俺の話ばかり根掘り葉掘り聞かれたせいでなんとなく自分だけだと照れ臭かった事もあり、今度は彼の恋愛事情を知りたくて探りをいれた。
すると彼はあぁ......と小さな声で言い、それから何故か俺から視線を逸らした。
......ホント誤魔化すのが下手な、馬鹿正直な男だ。
「おーい、エレン?俺の話は散々聞いといて、だんまりかよ。
もしかして相手、俺の知ってる子?」
すかさず彼の顔を覗き込み、追求した。
するとエレンは虚ろな目を俺に向け、それからまた視線を外してバツが悪そうに頭をガシガシと掻いた。
「......誰にも、言うなよ?」
まるで苦虫を噛み潰したような顔をして、彼は念を押した。
「言わない、言わない!
神に誓って、絶対に言いません!」
自然と顔がニヤニヤと、ゲスに歪むのを感じた。
それを見てエレンは心底忌々しげに、ボソッと呟いた。
「胡散臭ぇ......。
お前絶対に、神様とか信じてないだろ」
それは......うん、コイツの言う通りかも。
だって基本的に頼れるのは、自分自身だけだと思っているから。
とはいえ高校と大学の受験の際は、柄にもなくちゃっかりすがってしまったが。
「アハハ、確かに!
でも誰にもそんなの、言うワケないじゃん。
そんなに俺の事、信用出来ないかね?」
クククと笑いながら、またグラスに追加でワインを注いだ。
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