暴食の冒険者〜あ、もう少し魔力濃いめで〜

赤井水

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孤児から冒険者へ

5話食べる・生きる事は意外と動くよね

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異世界生活2日目の今はお昼。

俺は元気に生活出来てなかった。
はい、5年も人形して固形物食べてなかったらどうなると思う?

全身筋肉痛でございます。

今部屋の入口でババアが呆れている。

「ババア、治して……」

「筋肉痛は治した所でまたなるからダメだよ。自力で治しな」

朝から既に5回くらいこのやり取りはしている。
本当に全身痛いんだよ、咀嚼って意外と筋肉使う事を今日程実感する事は無いだろうな。
顎と首周り、そして手足に腹筋背筋隅々まで痛い。

『痛覚耐性2を獲得しました』

「バ、ババア……痛覚耐性ってなんだ?」

爆笑された、くそう誰かあのクソババアに爆笑耐性付けて欲しい。

「こんなくだらない事でスキル得れるアンタに驚きだよ。大人しく魔力の鍛錬でもしてな」

ババアはそう言うと去って行った。
素直に仕方なくだ仕方なく魔力操作の訓練をする事にした。

この世界の人間にとって魔力はとても生存する上で大切な物らしいからな。

体感2時間程した時だった。

『魔力操作1を獲得しました』

次は指先に数字を出して形を持たせ遊んでいたらその指先に精霊が集まって来て一緒に遊んでいるとララがやって来た。

視線の先は数十体の精霊達が集まって遊んでいる。
目をキラキラさせ

「わぁーキレイ」

ニコニコとしながら俺の横にちょこんと座り始めた。

そして更に1時間程したら指先に玉を4つも5つも出せる様になった。

『魔力弾、魔力操作2を獲得しました』

ほえーこの習得スピードは大丈夫なのだろうかねぇ。

そんな時だった、そういえば昨日食材に残っていた魔力がとても美味しかった事を思い出して更に今ここにウトウトしているララが居る。

人間の魔力って美味しいのかな?
ちょっと悪い事してる気もする、吸血鬼が隠れて血を吸う気持ちもこんな感じなのかもしれない。

ララをなでなでしつつも魔力干渉により少し切り離した魔力を俺は口に放り込んだ。

「くすぐったいよぅ」
とララは言っているが、俺には聞こえてなかった。

まるで蜂蜜の様な甘さに森で森林浴をした様な爽やかな鼻抜けの良い香り
ヤバい、ヤバい病みつきになりそうだと思った所で止められた。

夢中になりそうな所を現実に引き戻された。
精霊達がそれ以上はダメだよ?とララを守ったのだ。

ハッとした、俺はもしかしたらララの魔力を全て食べてしまい殺したかもしれないと思うと少し怖くなってしまった。

ほんの少し魔力を食べただけでもララは眠ってしまっていた。

「精霊達、止めてくれてありがとう」

そう伝えると、ララと俺に光の玉を渡し始めたのであった。

俺は、痛む体に鞭を打ちララが風邪を引かないように隣に寝せて布団をかけてあげた。
そして俺も寝た。


凄く深い眠りの中で俺の体内では先程のララの魔力が駆け巡っていた。
何通り道が広く太くなった様な気がする程だった。

起きると、誰かが俺に抱き着いていた。
抱き枕にちょうど良いやと思ってぎゅっと抱き締め再び寝ていると
ゆさゆさと揺らされ起こされた。

寝ぼけ眼で声がする方を見るとモアちゃんだった。

「モアちゃん何?ご飯?」

そう聞くと
「ご飯はご飯だけど……ヴィン?」

何で怒ってんの?と意識を覚醒させ横を見ると顔を真っ赤にしたララが居た。

「あ、ごめんねララ。さっき来た時に寝ちゃったから布団かけた」

モアちゃんは「ずるい、私も」とか言ってるが何かヤバそうなので気にしない。

「だ、大丈夫、ありがとうヴィン君」

やっぱりララは可愛いな。
俺はなでなでした後立ち上がると、筋肉痛は治っていた。

「お、治ったぜ。モアちゃんララご飯行こーぜ」

俺達3人はその後ご飯を食べに行くのであった。



次の日の朝

俺は庭に来ていた。
冒険者用コースの訓練の為だ。

昨日の寝ていた暇な時間で学んだ魔力操作だが、この世界の生活や戦闘における基本事項の『魔力操作』『身体操作』『体力』『魔法』の4つの内の1つである。

魔力操作・・・魔力の操作力の基本であり体に循環させれば身体能力も上がるし魔法からの防御力も上がる。
魔法を使う上でも必要な基本中の基本である。

身体操作・・・体の動く認識力の基本、これが出来ないと敵と遭遇した場合の生存確率が下がる。複数戦闘における空間把握力もこれにあたる。

体力・・・戦う為の継続戦闘力や逃走時の生活確率を上げる為の基本である。

魔法・・・この世界に生きる全ての生物が魔力を持ち大小は有れど魔法が扱える。
戦闘時に置いて全てを左右する場合もある基本だ。

その他を学ぶ為に俺は魔力操作で魔力を体内にグルグルと循環させ
前世より縮んでしまいイマイチ距離感が掴めて無いので今は皆より早く起きて動いていた。

感想を言おう、何だこれ?魔力便利過ぎるだろ……
俺前世に魔力あったら死んでなかったわって位有能だった。

身体能力が魔力によって上がっても認識能力や視界に変化無くついて行けるのだ。
さっきから片手でバク転やクルクル回って遊んでいる。

竜巻旋〇脚とかも余裕で出来る。
波〇拳とかもやろうと思えば出来るが、魔力の無駄遣いになるからやらない。

「!!?」

そんな時だった、俺の右斜め後ろから殺気というか敵意を一瞬だけ感じ視線をそちらに切ると小さな石が飛んで来ていたので咄嗟に拳を軽く握り手の甲で石の下から上に弾き俺の背後に逸らした。

「うおっ、マジか……これが今のヴィンかい」

そこに居たのは、何か結構な大きさの瓶を持った髭もじゃのオッサンだった。

「誰?」

「ガハハ、冒険者希望の担当のガイだ。頼むなヴィン。まだまだガキンチョ共は来ねぇから体の動きを整えて体を冷やさねぇ様にな。それとほいっ」

木剣を投げ渡して来たのでそれを掴んだ。

「体だけじゃなくてそれも振ってみろ。お前は今日は初参加だから模擬戦はさせないから好きに振りやすい位置を探すんだな」

俺は言われた通り、振ってみるのであった。

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