エルダーストリア-手垢まみれの魔勇譚―

秋山静夜

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第一譚:無垢純白の勇者譚

設定解説⑤

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 最終戦、勇者イリアと魔王アゼル(封印)の戦闘解説です。

 戦闘前の二人のステータスがこちら、

  勇者イリアLv99(アミスアテナ込み)
         Lv99 HP999/999
         攻撃力400(但し「魔」属性相手には固定ダメージ+200)
         防御力200(但し「魔」属性の攻撃は90%軽減、ダメージ削減400)


  魔王アゼル(封印)
          Lv99 HP1000/1000 MP1000/1000
          攻撃力300 防御力(MPが防御力相当のため計算せず。)
          毎ターンのMP回復量500

 
ターン1
 ・戦闘開始時にイリアは絶対防御兵装「レーネス・ヴァイス」を展開します。その代わり1ターン行動不能。
  レーネス・ヴァイス使用により「魔」属性の攻撃を全て無効化。防御値+200 
  イリア本人の「魔」属性に対する固定ダメージ-50

 ・魔王アゼルも黒騎士アベリアとの戦いで暖まった魔素炉心を景気良く回していきます。攻撃力+50、毎ターンのMP回復量+100。

ターン2
 ・魔王アゼルが先制攻撃を仕掛ける。
  勇者イリアへ合計値350の攻撃、しかしイリアは「魔」属性の攻撃完全無効化なためノーダメージ。

 ・勇者イリアのカウンター
  魔王アゼルのHPとMPにそれぞれ550のダメージ。
  魔王アゼル HP450/1000 MP450/1000

 ・ターン終了時に魔王アゼルはMP600回復、余剰分はHP回復へ
  MP450/1000  ➡  MP1000/1000
  HP450/1000  ➡  MP500/1000


ターン3
 ・聖剣アミスアテナのイリア自慢

 ・ターン終了時に魔王アゼルはMP600回復、余剰分がHP回復へ
  HP500/1000  ➡  HP1000/1000  

ターン4~10
 ・アゼルの渾身のラッシュ開始。魔素炉心を必死に回し続け、毎ターン攻撃力+50、MP回復量+100

 ・10ターン目にはアゼルの攻撃力は700にまで上昇するが、イリアは「魔」属性の攻撃完全無効化なためノーダメージ。

 ・対するアゼルは
 4ターン目終了時 HP550/1000 MP1000/1000
 5ターン目終了時 HP650/1000 MP1000/1000
 (計算上5ターン目で一時的にHPがゼロになるが、本編上はダメージと回復は同時。)

 6ターン目終了時 HP750/1000 MP1000/1000
 7ターン目終了時 HP850/1000 MP1000/1000
 8ターン目終了時 HP950/1000 MP1000/1000
 9ターン目終了時 HP1000/1000 MP1000/1000
 10ターン目終了時 HP1000/1000 MP1000/1000

 と、10ターン目にはカタチ上互角になるが、メタ的な視点ではアゼルがイリアにダメージを与えられる要素がなく、アゼルは魔素炉心を回し続ける全力疾走のような行為を止めた時点で敗北が濃厚となる状態。

・10ターン目でアゼルはイリアを突き飛ばして距離をとり、二人の問答となる。
 その時、アゼルの攻撃力とMP回復力は初期値に戻る。

ターン11
 ・イリアとの会話で絶望したアゼルは自滅前提のオーバーロードを行なう。
  内容は3ターン後に死亡と引き換えに封印前の魔王の能力の一部を引き出す。HPとMPの最大値は据え置き攻撃力は倍に。MP回復量は生まれて初めて全力を出そうとすることで、以前の倍の4000になる。
  魔王アゼル   HP1000/1000
          MP1000/1000
          攻撃力600 防御力(MPが防御力相当のため計算せず。)
          毎ターンのMP回復量4000

 ・この状態で魔王アゼルは決戦技「アルス・ノワール」を使用する。
  アルス・ノワール…チャージターン分のMP回復量を攻撃力に上乗せ。

 ・ただし、この攻撃を受けてもイリアはノーダメージなのだが、周囲への被害が甚大であるため自身の最大の技「ヴァイス・ノーヴァ」で迎撃することを決める。

  ヴァイス・ノーヴァ…イリアとアミスアテナの「魔」属性に対する固定ダメージの計算は普段は足し算だが、ヴァイス・ノーヴァは祈りのターンに応じた乗算となる。


 つまり、
 アルス・ノワール  攻撃力600+MP回復量4000=4600
 ヴァイス・ノーヴァ 攻撃力400+(50×100)=5400
 ※イリアの固定ダメージはレーネス・ヴァイス使用中のため50に減少している。


 単純計算だと勇者イリアの側に分があるのは明らかですが、作中ではイリア自身の心中にブレが生じて威力は変動しています。(それはアゼルも同様ですが。)

 その結果がどうなったかは、本編にて明らかになったかと思います。

 では以上で設定解説の項を終了させていただきます。
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