6 / 59
小児性愛に効く薬毒6
しおりを挟む
その夜、杏里は熱を出した。
身体は震えて汗を大量にかいている。
何度も病院へ連れて行ってと母親に頼んだが、母親は面倒くさそうに生返事をしてから布団に入った。
美優は何度もタオルを水で濡らして杏里の頭を冷やしてやった。
今夜は寝ないで杏里の看病をしようと思って、布団の中で震えている杏里のすぐ側についていた。顔や身体を拭いてやる度に杏里は「ありがとう、お姉ちゃん」と言って少しだけ笑顔を見せる。
深夜、さすがに美優もうとうととなってしまい。
杏里のすぐ横でたたみの上に横になって寝てしまっていた。
はあはあという息苦しそうな声がすぐ側で聞こえて、ふっと目を覚ました。
ぱっと杏里の方を見ると、布団をめくり上げパジャマのボタンを外す黒い影があった。「杏里!」
慌てて身体を起こすと、酔って目の焦点の合っていない継父が妹の上に乗っかっている。
「杏里は熱があるの! やめて!!」
「ああ? うるせえーよ。てめぇ」
継父の腕を押さえて止めようとして強く振り払われ、押し入れの方まで身体が飛んで行った。
素早く身体を起こして、
「やめてっていってるでしょ! 杏里は熱が高いの!」
と言ったが、継父は苦しそうな杏里の身体を無理矢理抱き起こして、汗をかいた首筋をべろり、べろりと何度も舐めた。
父親の舌は杏里の汗を何度も舐めとったのだ。
「やめて! やめて!」
と美優が何度も妹を奪い返そうとかかっていくが、その度に顔や頭を殴られる。
「おねえ……ちゃん」
苦しそうな息づかいで杏里が美優の名前を呼んだ。
「杏里!」
「へっへっへ」
と継父は下卑た笑い声を出した。
だが次の瞬間、継父の笑顔が止んだ。
杏里から腕を放したので、杏里の身体がどさっと布団へ落ちた。
美優は素早く杏里に寄り添い、熱のある震える身体を抱き寄せた。
継父は喉を押さえ、うげっうげっと嘔吐いている。
嘔吐きながら身体を起こし、よろよろとふすまを開けて台所の方へ行く。
流し台に寄りかかり、コップに水をくんで飲んでいる。
美優は杏里を布団に入れてやってからふすまを閉めたが、そのふすまの隙間から継父の様子をうかがった。
継父は流し台で水を何杯も何杯も飲んでいる。
水を飲みながらも、うげぇうげえぇと嘔吐いている。
それからしばらく同じ姿勢でいたが、やがて、身体がずるずると滑り落ちだした。
その身体を支える力がないようで、そのまま床にずるずると倒れ込んだ。
身体がピクピクとなっている。
目がかっと開かれ、口から泡を吹いている。
股間の辺りが濡れているのは失禁しているのだろう。
継父の目が宙を彷徨っている。
助けを求めているような怯えた目だった。
母親は睡眠薬を飲むのが習慣なので、よほどのことがないと起きないだろう。
継父の目が美優の部屋の方へ向く。
ふすまの隙間から覗いている美優とばっちり目が合ったが、美優はパタンとふすまを閉めた。しばらくはうげえうげえというような声や聞き取れないような低い声で何かを言っていたようだ。杏里の身体を拭いてやると少し楽になったのか、杏里がすうすうと寝息をたてて眠り始めた。疲れきっていた美優は自分も布団を敷いて横になった。
酷く身体や頭を殴られ、そして大泣きもしたので美優は疲れきっていた。
すぐに睡魔が襲ってきて、闇に落ちていった。
身体は震えて汗を大量にかいている。
何度も病院へ連れて行ってと母親に頼んだが、母親は面倒くさそうに生返事をしてから布団に入った。
美優は何度もタオルを水で濡らして杏里の頭を冷やしてやった。
今夜は寝ないで杏里の看病をしようと思って、布団の中で震えている杏里のすぐ側についていた。顔や身体を拭いてやる度に杏里は「ありがとう、お姉ちゃん」と言って少しだけ笑顔を見せる。
深夜、さすがに美優もうとうととなってしまい。
杏里のすぐ横でたたみの上に横になって寝てしまっていた。
はあはあという息苦しそうな声がすぐ側で聞こえて、ふっと目を覚ました。
ぱっと杏里の方を見ると、布団をめくり上げパジャマのボタンを外す黒い影があった。「杏里!」
慌てて身体を起こすと、酔って目の焦点の合っていない継父が妹の上に乗っかっている。
「杏里は熱があるの! やめて!!」
「ああ? うるせえーよ。てめぇ」
継父の腕を押さえて止めようとして強く振り払われ、押し入れの方まで身体が飛んで行った。
素早く身体を起こして、
「やめてっていってるでしょ! 杏里は熱が高いの!」
と言ったが、継父は苦しそうな杏里の身体を無理矢理抱き起こして、汗をかいた首筋をべろり、べろりと何度も舐めた。
父親の舌は杏里の汗を何度も舐めとったのだ。
「やめて! やめて!」
と美優が何度も妹を奪い返そうとかかっていくが、その度に顔や頭を殴られる。
「おねえ……ちゃん」
苦しそうな息づかいで杏里が美優の名前を呼んだ。
「杏里!」
「へっへっへ」
と継父は下卑た笑い声を出した。
だが次の瞬間、継父の笑顔が止んだ。
杏里から腕を放したので、杏里の身体がどさっと布団へ落ちた。
美優は素早く杏里に寄り添い、熱のある震える身体を抱き寄せた。
継父は喉を押さえ、うげっうげっと嘔吐いている。
嘔吐きながら身体を起こし、よろよろとふすまを開けて台所の方へ行く。
流し台に寄りかかり、コップに水をくんで飲んでいる。
美優は杏里を布団に入れてやってからふすまを閉めたが、そのふすまの隙間から継父の様子をうかがった。
継父は流し台で水を何杯も何杯も飲んでいる。
水を飲みながらも、うげぇうげえぇと嘔吐いている。
それからしばらく同じ姿勢でいたが、やがて、身体がずるずると滑り落ちだした。
その身体を支える力がないようで、そのまま床にずるずると倒れ込んだ。
身体がピクピクとなっている。
目がかっと開かれ、口から泡を吹いている。
股間の辺りが濡れているのは失禁しているのだろう。
継父の目が宙を彷徨っている。
助けを求めているような怯えた目だった。
母親は睡眠薬を飲むのが習慣なので、よほどのことがないと起きないだろう。
継父の目が美優の部屋の方へ向く。
ふすまの隙間から覗いている美優とばっちり目が合ったが、美優はパタンとふすまを閉めた。しばらくはうげえうげえというような声や聞き取れないような低い声で何かを言っていたようだ。杏里の身体を拭いてやると少し楽になったのか、杏里がすうすうと寝息をたてて眠り始めた。疲れきっていた美優は自分も布団を敷いて横になった。
酷く身体や頭を殴られ、そして大泣きもしたので美優は疲れきっていた。
すぐに睡魔が襲ってきて、闇に落ちていった。
1
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
どうしてそこにトリックアートを設置したんですか?
鞠目
ホラー
N県の某ショッピングモールには、エントランスホールやエレベーター付近など、色んなところにトリックアートが設置されている。
先日、そのトリックアートについて設置場所がおかしいものがあると聞いた私は、わかる範囲で調べてみることにした。
隣人意識調査の結果について
三嶋トウカ
ホラー
「隣人意識調査を行います。ご協力お願いいたします」
隣人意識調査の結果が出ましたので、担当者はご確認ください。
一部、確認の必要な点がございます。
今後も引き続き、調査をお願いいたします。
伊佐鷺裏市役所 防犯推進課
※
・モキュメンタリー調を意識しています。
書体や口調が話によって異なる場合があります。
・この話は、別サイトでも公開しています。
※
【更新について】
既に完結済みのお話を、
・投稿初日は5話
・翌日から一週間毎日1話
・その後は二日に一回1話
の更新予定で進めていきます。
百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。
JKメイドはご主人様のオモチャ 命令ひとつで脱がされて、触られて、好きにされて――
のぞみ
恋愛
「今日から、お前は俺のメイドだ。ベッドの上でもな」
高校二年生の蒼井ひなたは、借金に追われた家族の代わりに、ある大富豪の家で住み込みメイドとして働くことに。
そこは、まるでおとぎ話に出てきそうな大きな洋館。
でも、そこで待っていたのは、同じ高校に通うちょっと有名な男の子――完璧だけど性格が超ドSな御曹司、天城 蓮だった。
昼間は生徒会長、夜は…ご主人様?
しかも、彼の命令はちょっと普通じゃない。
「掃除だけじゃダメだろ? ご主人様の癒しも、メイドの大事な仕事だろ?」
手を握られるたび、耳元で囁かれるたび、心臓がバクバクする。
なのに、ひなたの体はどんどん反応してしまって…。
怒ったり照れたりしながらも、次第に蓮に惹かれていくひなた。
だけど、彼にはまだ知られていない秘密があって――
「…ほんとは、ずっと前から、私…」
ただのメイドなんかじゃ終わりたくない。
恋と欲望が交差する、ちょっぴり危険な主従ラブストーリー。
あるフィギュアスケーターの性事情
蔵屋
恋愛
この小説はフィクションです。
しかし、そのようなことが現実にあったかもしれません。
何故ならどんな人間も、悪魔や邪神や悪神に憑依された偽善者なのですから。
この物語は浅岡結衣(16才)とそのコーチ(25才)の恋の物語。
そのコーチの名前は高木文哉(25才)という。
この物語はフィクションです。
実在の人物、団体等とは、一切関係がありません。
復讐のための五つの方法
炭田おと
恋愛
皇后として皇帝カエキリウスのもとに嫁いだイネスは、カエキリウスに愛人ルジェナがいることを知った。皇宮ではルジェナが権威を誇示していて、イネスは肩身が狭い思いをすることになる。
それでも耐えていたイネスだったが、父親に反逆の罪を着せられ、家族も、彼女自身も、処断されることが決まった。
グレゴリウス卿の手を借りて、一人生き残ったイネスは復讐を誓う。
72話で完結です。
それなりに怖い話。
只野誠
ホラー
これは創作です。
実際に起きた出来事はございません。創作です。事実ではございません。創作です創作です創作です。
本当に、実際に起きた話ではございません。
なので、安心して読むことができます。
オムニバス形式なので、どの章から読んでも問題ありません。
不定期に章を追加していきます。
2025/12/11:『にく』の章を追加。2025/12/18の朝4時頃より公開開始予定。
2025/12/10:『うでどけい』の章を追加。2025/12/17の朝4時頃より公開開始予定。
2025/12/9:『ひかるかお』の章を追加。2025/12/16の朝4時頃より公開開始予定。
2025/12/8:『そうちょう』の章を追加。2025/12/15の朝4時頃より公開開始予定。
2025/12/7:『どろのあしあと』の章を追加。2025/12/14の朝8時頃より公開開始予定。
2025/12/6:『とんねるあんこう』の章を追加。2025/12/13の朝8時頃より公開開始予定。
2025/12/5:『ひとのえ』の章を追加。2025/12/12の朝4時頃より公開開始予定。
※こちらの作品は、小説家になろう、カクヨム、アルファポリスで同時に掲載しています。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる