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目立ちたがりやに効く薬毒4
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この薬毒さえ飲めば全てが収束すると思っている真木の悪戯は悪化の一途を辿った。
同級生いじめはもちろん、先生や注意してくる周囲の大人、親兄弟、近所の犬猫虐待、はては無銭飲食、さらに盗みまでしでかすようになった。
繁華街へ出ては怪しげな売人から怪しげな錠剤を手に入れて飲む事もあった。
それを飲めばさらに気が大きくなり、自分が強くなったような気持ちが溢れ出る。
そして更に真木は悪事を重ねていく。
祖父の真木大臣は彼を更生させようと様々な手段を取ったが行く先々で問題を起こす。
厳しい全寮制の学校へ入れても、外国へ留学させても、寺院に修行に出しても、彼の行いは正される事がなかった。
誰の言葉も彼には響かず、誰の涙も彼には届かなかった。
真木大臣は辞任し、両親は離婚、兄弟は将来を絶たれ、真木家は没落していった。
「これさえあれば楽勝さ。さて、次は何をしようか」
と毎日楽しいことを考えている所へ、ついに全ての人間が彼を見放した。
やがて誰も警察を呼ぶことに躊躇しなくなり、誰も真木をかばう人がいなくなった頃、ようやく真木は薬毒を飲む事にした。
「これさえ飲めば全てなくなるんだからな、明日から真面目にやってやってもいいぜ。俺もそろそろきちんと進学しなくちゃな。将来はじいさんみたいな政治家になるんだし」
誰もいなくなり、売り家と書かれた看板がついた屋敷に忍び込んで真木はペットボトルの水で薬包を飲み干した。
薬が効いて目を開けば全てが元通りになるはずだ。
祖父によれば死人さえ生き返らせる薬毒があるとも聞いた。
それなら真木のしてきた事をなかった事にするなど簡単な事に違いない。
不摂生で弱った身体に薬毒はじわっと効いてきて、睡魔が真木を襲った。
布団できちんと眠る時間すら惜しんで遊んできた真木はすぐに睡魔に捕まり、そのまま荒れ果てた元の自分の部屋の床で横になった。
やがてチュン、チュン、という鳥の声に目が覚める。
やけに喉が渇いていて、残っていたペットボトルの水を飲み干した。
真木は今の自分の状況もちゃんと覚えていた。
たくさんの悪さをしてきたが、もう止めだ。
これからはせいぜい品行方正に行くぜ、勉強して大学受験もすぐだしな、と思ったところで周りを見渡した。
荒れたままの自分の部屋だった。
窓ガラスは割れて、カーテンも破れている。
もちろん自分がやったのも覚えている。
だが、あの薬毒を飲めば全て元通りになるはずだった。
ふらつく身体で部屋を出ても誰の気配もなければ、物音一つしない。
家中が荒れ果てて廃墟のようだった。
荷物を探すと、鞄の中に電源の切れた携帯電話があった。
充電器もあったので差し込んで見るがこの家自体に電気が通っていない事に気がついた。
「そんな……ばかな」
玄関から外へ出ると近所の人間が道を掃除したり、犬の散歩をしている姿が目に入った。
「おはようございます」
と真木が言った。
以前なら「健司君はいつもきちんとしてて感心よねぇ」と顔を合わせれば真木を褒めていた人間が顔を背けた。
「何だよ……一体」
ふらつきながらも真木は歩き出した。
家族はどこへ行ったのか、何故、元の世界に戻っていないのか、少しばかり気持ちが焦りながら真木は歩いた。
今日が何月何日の何曜日かも覚えていないが、鞄を握りしめて真木は学校まで歩いた。
学校では普通に授業がされている様子だった。
真木は遅刻だが校門から中に入って、校舎へと向かった。
顔見知りの用務員が芝生の手入れをしており、真木は「おはようございます」と声をかけた。用務員ちらっと真木を見たが、少し首を傾げるだけで返事をしなかった。
「何なんだよ」
仕方なく真木は教室へと向かった。
時計を見るともうすぐ四時限目が終わる時間なので階段に座って待っていると、職員室から教師が出て来た。
教師も真木の事を見たが、何も言わずそのまま横を通り過ぎて行った。
節度のある生活を長い間してこなかった真木の感情はすぐにかっと怒りがわき起こる。
乱暴な態度で教室に行き音を立てて引き戸を開ける。
昼休みになったばかりのクラスは誰もが食堂に行くか、購買へ行くか、もしくはすでに弁当を広げている者もいた。
だがここでも誰も真木に声をかけないばかりか、ちらっと見ては無視するだけだった。
「何だよ! お前ら!」
かっとなった真木は近くの椅子を蹴飛ばした。
椅子は音を立てて転がり、すぐ近くにいた女性の足に当たった。
「痛! 何なのよ!」
女生徒は足をさすり真木の方へ文句を言ったが、すぐによそへ行ってしまった。
「……」
真木は教室を出た。
廊下も校舎も運動場も昼休みを満喫する生徒が出てきている。
だが誰一人として真木を認識する者がいない。
「陽菜乃!」
食堂へ行く廊下で真木は陽菜乃の姿を見かけた。
陽菜乃はずっと真木を心配しており、真木が無茶な事をする度に涙目で悪さを止めさせようとしていたがいつの間にか真木の前に姿を現さなくなっていた。
「陽菜乃!」
陽菜乃に追いつき声をかけたが、それよりも先に陽菜乃は誰かに手を振って、食堂のテーブルへ小走りに行ってしまった。
陽菜乃が駆けつけた先にはかつて真木と成績争いをしていた佐々木がいた。
陽菜乃がランチボックスを差し出すと、佐々木は笑顔でそれを受け取った。
そして二人は仲良く陽菜乃の手作り弁当を食べ出した。
「何だよ、いつの間にそんな仲になったんだよ。ちょっと俺が学校休んでる間によ」
と真木は二人のすぐ側に行って話しかけた。
「ん?」
陽菜乃が顔を上げてきょろきょろと辺りを見た。
「どうしたの?」
「ううん、何か……声が聞こえたような気がして……」
「誰の声?」
と佐々木が聞くと陽菜乃はあわてて、
「ううん、気せいだよ、多分」
と言った。
「は! 面白い冗談だな! 陽菜乃!」
と真木はテーブルをどんっと叩いて、怒鳴った。
「いやがらせにしちゃ気が利いてるじゃねえか。学校中で俺の事が見えないふりか!」
「もしかして真木の声?」
「ううん……違うよ」
陽菜乃は無理して笑顔を作った。
「陽菜ちゃんは真木の事を気にしすぎだよ。やれる事はやっただろう? もう彼には何も通じないんだよ。陽菜ちゃんの心配だって全然聞く耳持たなかったし、そのうちにどこかでのたれ死ぬよ。残念だけどね」
「何だと! てめえ!」
荒れた生活を送っていた分喧嘩っ早くなり、真木はすぐに手が出る。
だが、佐々木はそれをうるさそうに振り払った。
飛んでいるハエを追い払うように手でしっしとやっただけだった。
真木がどんなに叫んでも怒鳴っても、二人どころか学校中の人間が真木の言葉を聞いたり、声をかけたりする者はいなかった。
クラスメイトも教師もだ。
心底困った真木は家族を探そうと食堂の隅のコンセントで携帯を充電したが、通話機能もメールもSNSも全て使えなくなっていた。
「何でだよ……」
昼休みが終わるチャイムが鳴り、生徒が食堂からいなくなっても真木は隅っこに蹲っていた。食堂で働くおばちゃん達も真木に声をかけるどころか、後片付けをした後、鍵を閉めて帰ってしまった。
真木は学校を出て、ふらふらと歩いた。
街へ行っていつも遊んでいた場所に顔見知りの不良少年を見つけ声をかけるも、やはり無視される。
腹が減りハンバーガーショップへ行き順番に並んでいても自分だけ売ってもらえない時にようやく何かおかしいぞ、と気がついた。
急いで店を出て、薬毒店に向かう。
祖父の使っていたお抱えの薬毒師ではなく、飛び込みで入った店だったな、と思い返す。
酒やタバコや怪しい薬で空っぽになってしまった脳みそで道順をなんとか思いだし、真木は薬毒店へと向かった。
同級生いじめはもちろん、先生や注意してくる周囲の大人、親兄弟、近所の犬猫虐待、はては無銭飲食、さらに盗みまでしでかすようになった。
繁華街へ出ては怪しげな売人から怪しげな錠剤を手に入れて飲む事もあった。
それを飲めばさらに気が大きくなり、自分が強くなったような気持ちが溢れ出る。
そして更に真木は悪事を重ねていく。
祖父の真木大臣は彼を更生させようと様々な手段を取ったが行く先々で問題を起こす。
厳しい全寮制の学校へ入れても、外国へ留学させても、寺院に修行に出しても、彼の行いは正される事がなかった。
誰の言葉も彼には響かず、誰の涙も彼には届かなかった。
真木大臣は辞任し、両親は離婚、兄弟は将来を絶たれ、真木家は没落していった。
「これさえあれば楽勝さ。さて、次は何をしようか」
と毎日楽しいことを考えている所へ、ついに全ての人間が彼を見放した。
やがて誰も警察を呼ぶことに躊躇しなくなり、誰も真木をかばう人がいなくなった頃、ようやく真木は薬毒を飲む事にした。
「これさえ飲めば全てなくなるんだからな、明日から真面目にやってやってもいいぜ。俺もそろそろきちんと進学しなくちゃな。将来はじいさんみたいな政治家になるんだし」
誰もいなくなり、売り家と書かれた看板がついた屋敷に忍び込んで真木はペットボトルの水で薬包を飲み干した。
薬が効いて目を開けば全てが元通りになるはずだ。
祖父によれば死人さえ生き返らせる薬毒があるとも聞いた。
それなら真木のしてきた事をなかった事にするなど簡単な事に違いない。
不摂生で弱った身体に薬毒はじわっと効いてきて、睡魔が真木を襲った。
布団できちんと眠る時間すら惜しんで遊んできた真木はすぐに睡魔に捕まり、そのまま荒れ果てた元の自分の部屋の床で横になった。
やがてチュン、チュン、という鳥の声に目が覚める。
やけに喉が渇いていて、残っていたペットボトルの水を飲み干した。
真木は今の自分の状況もちゃんと覚えていた。
たくさんの悪さをしてきたが、もう止めだ。
これからはせいぜい品行方正に行くぜ、勉強して大学受験もすぐだしな、と思ったところで周りを見渡した。
荒れたままの自分の部屋だった。
窓ガラスは割れて、カーテンも破れている。
もちろん自分がやったのも覚えている。
だが、あの薬毒を飲めば全て元通りになるはずだった。
ふらつく身体で部屋を出ても誰の気配もなければ、物音一つしない。
家中が荒れ果てて廃墟のようだった。
荷物を探すと、鞄の中に電源の切れた携帯電話があった。
充電器もあったので差し込んで見るがこの家自体に電気が通っていない事に気がついた。
「そんな……ばかな」
玄関から外へ出ると近所の人間が道を掃除したり、犬の散歩をしている姿が目に入った。
「おはようございます」
と真木が言った。
以前なら「健司君はいつもきちんとしてて感心よねぇ」と顔を合わせれば真木を褒めていた人間が顔を背けた。
「何だよ……一体」
ふらつきながらも真木は歩き出した。
家族はどこへ行ったのか、何故、元の世界に戻っていないのか、少しばかり気持ちが焦りながら真木は歩いた。
今日が何月何日の何曜日かも覚えていないが、鞄を握りしめて真木は学校まで歩いた。
学校では普通に授業がされている様子だった。
真木は遅刻だが校門から中に入って、校舎へと向かった。
顔見知りの用務員が芝生の手入れをしており、真木は「おはようございます」と声をかけた。用務員ちらっと真木を見たが、少し首を傾げるだけで返事をしなかった。
「何なんだよ」
仕方なく真木は教室へと向かった。
時計を見るともうすぐ四時限目が終わる時間なので階段に座って待っていると、職員室から教師が出て来た。
教師も真木の事を見たが、何も言わずそのまま横を通り過ぎて行った。
節度のある生活を長い間してこなかった真木の感情はすぐにかっと怒りがわき起こる。
乱暴な態度で教室に行き音を立てて引き戸を開ける。
昼休みになったばかりのクラスは誰もが食堂に行くか、購買へ行くか、もしくはすでに弁当を広げている者もいた。
だがここでも誰も真木に声をかけないばかりか、ちらっと見ては無視するだけだった。
「何だよ! お前ら!」
かっとなった真木は近くの椅子を蹴飛ばした。
椅子は音を立てて転がり、すぐ近くにいた女性の足に当たった。
「痛! 何なのよ!」
女生徒は足をさすり真木の方へ文句を言ったが、すぐによそへ行ってしまった。
「……」
真木は教室を出た。
廊下も校舎も運動場も昼休みを満喫する生徒が出てきている。
だが誰一人として真木を認識する者がいない。
「陽菜乃!」
食堂へ行く廊下で真木は陽菜乃の姿を見かけた。
陽菜乃はずっと真木を心配しており、真木が無茶な事をする度に涙目で悪さを止めさせようとしていたがいつの間にか真木の前に姿を現さなくなっていた。
「陽菜乃!」
陽菜乃に追いつき声をかけたが、それよりも先に陽菜乃は誰かに手を振って、食堂のテーブルへ小走りに行ってしまった。
陽菜乃が駆けつけた先にはかつて真木と成績争いをしていた佐々木がいた。
陽菜乃がランチボックスを差し出すと、佐々木は笑顔でそれを受け取った。
そして二人は仲良く陽菜乃の手作り弁当を食べ出した。
「何だよ、いつの間にそんな仲になったんだよ。ちょっと俺が学校休んでる間によ」
と真木は二人のすぐ側に行って話しかけた。
「ん?」
陽菜乃が顔を上げてきょろきょろと辺りを見た。
「どうしたの?」
「ううん、何か……声が聞こえたような気がして……」
「誰の声?」
と佐々木が聞くと陽菜乃はあわてて、
「ううん、気せいだよ、多分」
と言った。
「は! 面白い冗談だな! 陽菜乃!」
と真木はテーブルをどんっと叩いて、怒鳴った。
「いやがらせにしちゃ気が利いてるじゃねえか。学校中で俺の事が見えないふりか!」
「もしかして真木の声?」
「ううん……違うよ」
陽菜乃は無理して笑顔を作った。
「陽菜ちゃんは真木の事を気にしすぎだよ。やれる事はやっただろう? もう彼には何も通じないんだよ。陽菜ちゃんの心配だって全然聞く耳持たなかったし、そのうちにどこかでのたれ死ぬよ。残念だけどね」
「何だと! てめえ!」
荒れた生活を送っていた分喧嘩っ早くなり、真木はすぐに手が出る。
だが、佐々木はそれをうるさそうに振り払った。
飛んでいるハエを追い払うように手でしっしとやっただけだった。
真木がどんなに叫んでも怒鳴っても、二人どころか学校中の人間が真木の言葉を聞いたり、声をかけたりする者はいなかった。
クラスメイトも教師もだ。
心底困った真木は家族を探そうと食堂の隅のコンセントで携帯を充電したが、通話機能もメールもSNSも全て使えなくなっていた。
「何でだよ……」
昼休みが終わるチャイムが鳴り、生徒が食堂からいなくなっても真木は隅っこに蹲っていた。食堂で働くおばちゃん達も真木に声をかけるどころか、後片付けをした後、鍵を閉めて帰ってしまった。
真木は学校を出て、ふらふらと歩いた。
街へ行っていつも遊んでいた場所に顔見知りの不良少年を見つけ声をかけるも、やはり無視される。
腹が減りハンバーガーショップへ行き順番に並んでいても自分だけ売ってもらえない時にようやく何かおかしいぞ、と気がついた。
急いで店を出て、薬毒店に向かう。
祖父の使っていたお抱えの薬毒師ではなく、飛び込みで入った店だったな、と思い返す。
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