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祝、初友人
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リリアン様があちらでお茶でも、と誘ってくれたので、私達はその場を離れ、宮廷の中庭の四阿で腰を下ろした。
「ウエールズ侯爵様、リリアン様、ありがとうございました。みっともない所をお見せしてしまい、申し訳ありませんわ」
と言うと、
「あら、みっともないのはあの二人よ。王家に関わる婚約話をこんな場で、しかも正式でもない話をあんなに声高らかに」
とリリアン様が言って笑った。
「ですが、この婚約破棄は直に正式な発表となるでしょう。婚約者はルミカ様で、そして私は国外追放ですわ」
「あら、どうしてそう思うの?」
「それは……」
経験済みだから、と言えば、頭がおかしいと思われるだろうな。
「今更撤回などしないでしょうし、殿下のご要望ですもの。かなわないはずがありませんわ」
「国王陛下はともかく、皇后様は殿下にめっぽう甘いですからね。皇后様は四大公爵家筆頭のゲオドラ一族出ですし。殿下に非がないとう事実を国民に知らしめる為にはゴールディ公爵家でも追放がありうるかもしれんな」
とガイラス様が言ったので、私はうなずいた。
「ええ、そうなるでしょう。貴族籍は剥奪されるかもしれません。私には弟妹がおりますし、今後の事を考えると仕方ありませんわ」
それに、どうやってもどうせ死ぬしね。
「そんなの許せない! せめて王都から追放とかにならないかしら! そうしたらうちの領地へ来ていただいたらいいのに! ね、そう思いません? ガイラス様! 何とか国王様に働きかけられません?」
「そうだな」
とガイラス様が憤慨しているリリアン様を見て笑った。
可愛くて仕方のない、という表情だ。
「あ、でも、別に国外追放になった後、こっそりうちに来てもらったらいいんじゃない?」
「いけませんわ。もしそれが明るみでたら、ウエールズ侯爵様にもリリアン様にもご迷惑がかかります」
「えー、そんなのばれます? エアリス様のその後の行方まで追わないでしょう?」
「ですが万が一見つかったら、と思うとそのような恐ろしい事は出来ません。皆様にご迷惑がかかりますし」
死ぬのが決まっているのだ。
もしそれにこのお二人を巻き込んだらと思うと身震いがする。
「まあ、そんな事」
リリアン様は言ったが、結末でこんな優しい人に出会ったのは初めてだから今回はそれだけで良しとしてもいいと思った。
「リリアン様、初めてお会いしましたのに、親身になっていただきありがとうございます。最後にお知り合いになれて嬉しゅうございましたわ」
「最後なんて言わないでくださいな。私達はもうお友達なんですもの」
と言ってからリリアン様「あ」という顔をした。
「私、厚かましいですか? エアリス様、四大公爵家の中の令嬢ですよね。私なんか元伯爵の出だし、四大公爵家って公爵家の中でもトップオブ公爵家なんでしょう? そこのお嬢様とお友達なんてなれないのかしら? ガイラス様、どうお思いになります?」
とリリアン様が言い、ガイラス様はふっと笑った。
「現実的な身分の差はあれど、友情には上下はないのでは? と私は思うが、公爵家のお嬢様のご意見によるのでは?」
と言った。
「もちろんですわ。友達と言っていただいて嬉しゅうございます。私、初めて……」
そうだ。何度もバッドエンドを迎えるこの生き返り人生、初めて友達と言ってもらえたのだから。
「ウエールズ侯爵様、リリアン様、ありがとうございました。みっともない所をお見せしてしまい、申し訳ありませんわ」
と言うと、
「あら、みっともないのはあの二人よ。王家に関わる婚約話をこんな場で、しかも正式でもない話をあんなに声高らかに」
とリリアン様が言って笑った。
「ですが、この婚約破棄は直に正式な発表となるでしょう。婚約者はルミカ様で、そして私は国外追放ですわ」
「あら、どうしてそう思うの?」
「それは……」
経験済みだから、と言えば、頭がおかしいと思われるだろうな。
「今更撤回などしないでしょうし、殿下のご要望ですもの。かなわないはずがありませんわ」
「国王陛下はともかく、皇后様は殿下にめっぽう甘いですからね。皇后様は四大公爵家筆頭のゲオドラ一族出ですし。殿下に非がないとう事実を国民に知らしめる為にはゴールディ公爵家でも追放がありうるかもしれんな」
とガイラス様が言ったので、私はうなずいた。
「ええ、そうなるでしょう。貴族籍は剥奪されるかもしれません。私には弟妹がおりますし、今後の事を考えると仕方ありませんわ」
それに、どうやってもどうせ死ぬしね。
「そんなの許せない! せめて王都から追放とかにならないかしら! そうしたらうちの領地へ来ていただいたらいいのに! ね、そう思いません? ガイラス様! 何とか国王様に働きかけられません?」
「そうだな」
とガイラス様が憤慨しているリリアン様を見て笑った。
可愛くて仕方のない、という表情だ。
「あ、でも、別に国外追放になった後、こっそりうちに来てもらったらいいんじゃない?」
「いけませんわ。もしそれが明るみでたら、ウエールズ侯爵様にもリリアン様にもご迷惑がかかります」
「えー、そんなのばれます? エアリス様のその後の行方まで追わないでしょう?」
「ですが万が一見つかったら、と思うとそのような恐ろしい事は出来ません。皆様にご迷惑がかかりますし」
死ぬのが決まっているのだ。
もしそれにこのお二人を巻き込んだらと思うと身震いがする。
「まあ、そんな事」
リリアン様は言ったが、結末でこんな優しい人に出会ったのは初めてだから今回はそれだけで良しとしてもいいと思った。
「リリアン様、初めてお会いしましたのに、親身になっていただきありがとうございます。最後にお知り合いになれて嬉しゅうございましたわ」
「最後なんて言わないでくださいな。私達はもうお友達なんですもの」
と言ってからリリアン様「あ」という顔をした。
「私、厚かましいですか? エアリス様、四大公爵家の中の令嬢ですよね。私なんか元伯爵の出だし、四大公爵家って公爵家の中でもトップオブ公爵家なんでしょう? そこのお嬢様とお友達なんてなれないのかしら? ガイラス様、どうお思いになります?」
とリリアン様が言い、ガイラス様はふっと笑った。
「現実的な身分の差はあれど、友情には上下はないのでは? と私は思うが、公爵家のお嬢様のご意見によるのでは?」
と言った。
「もちろんですわ。友達と言っていただいて嬉しゅうございます。私、初めて……」
そうだ。何度もバッドエンドを迎えるこの生き返り人生、初めて友達と言ってもらえたのだから。
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