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嫌でございます2
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そこへ宰相様が国王様へウエールズ侯爵様との約束の時間を告げに来た。
国王様はほっとしたように席を立ち、私へねぎらいの言葉をかけてくれた。
「エアリスよ、この度の事はわしがアレクサンダーとも話をするまでは保留となす、それでよいな? しばらくはどこぞの領地で静養をするがいい。ゴールディ公爵の領地へ戻るもいいし、親しい者を訪れるもよいぞ? 誰か心を許せる相手がおるか?」
友達なんていないです。コミュ障で気の利いた会話も苦手、それにずっと勉強勉強で王宮へ詰めてた私に友達なんか作る暇なんかあるわけないじゃないですかー。
三年間無事に勤め上げた魔法学院だって魔法適正は下の下だったし、私に出来るのは魔法学の知識を仕入れるだけ、魔法の歴史や種類を学ぶだけだ。
それだって王妃教育の一環で、魔法適正のない私が魔術師一族ばかりのあの学院でどんだけ肩身が狭かったとーーーーー。
私はただ微笑んで頭を下げて、
「もったいないお言葉でございます。そ、それでは……その……えっと……そうそう! リリアン様に! ウエールズ侯爵様のご夫人のリリアン様に……お誘いを受けておりましたので……」
嘘は言ってない……よね?
「そうか! ウエールズ侯爵の! なるほど、なるほど。それは良い!」
と国王様は上機嫌になった。
今はどうだか知らないけど、少し前まで国軍指揮官だったとか? 今は引退するのしないので揉めてるとか? のウエールズ侯爵様は国王様の気に入りだとは聞いた事がある。
凄腕の騎士様で他国からも恐れられているほどの腕前だとか。
「ウエールズ領に参るのだな? それは良いな。ウエールズ領はガイラスに代替わりをしてから領地改革を始めてめざましく発展しておる。民の為、領土の為、そして国の為、頼りになる男だ。そうだ、ウエールズ領へ参るのなら一つ、頼まれてくれるか?」
行きかけていたのに、国王様はまた椅子に座った。
「な、何でございましょう?」
「少し前に、我が国、隣国をも巻き込む死霊王の騒ぎがあったのは知っているな?」
「はい」
三回目の転生はそれに巻き込まれて死んだ。
「我が国では討伐の騎士軍を送った。だが死霊王は通る先々で魔物、魔族、人種、種族を問わず全てを飲み込んだ。討伐軍は騎士や魔術師、聖女さえも死霊王に滅ぼされ凄まじい被害を受けた。だがそこで一人の魔術師が立ちふさがり死霊王を撲滅させたのだ。それは誰も名を知らぬ魔術師で、聖女に匹敵、いや、我が国の聖女を超えた力で死霊王を滅ぼしたのだ」
「それが……」
「ウエールズ侯爵はその時、討伐軍の指揮をしていた。そしてそれを目撃した者によるとガイラスも死霊王に飲み込まれて死んだはずなのだ。だがそこへ通りがかった魔術師がガイラスの安否を聞いた後、死霊王に向かって行きそれを滅ぼした。わしはそれがリリアンではなかったと思っておる」
「リリアン様が? 聖女に匹敵する魔術師だとおっしゃいますか?」
「わしはな、そう思っている。だがガイラスに問うてもそれはない、ときっぱり否定する」
「リリアン様は確かに魔術師の一族ですが魔力が発現せずに、と伺っておりますが」
「そうじゃ、だが遅くに魔力が発現したとも考えられる。それにな、ガイラスは以前に足を負傷し、それが元で騎士団を引退する予定だったのだ。ちょうど前ウエールズ侯爵の死もあり代替わりする名目もあった。だが、足が完治している。死霊王の討伐軍を率いるぐらいに完璧にな。それは聖女並の聖魔法でリリアンが治したのでは、とわしは思っている。リリアンが聖女かそうでないか、それを見極めて来て欲しい」
「い」
嫌でございますーって言ったら怒られるかしら。
もしリリアン様が聖女だったとしても、ウエールズ侯爵様が否定するって事は隠したいんでしょうよ。
そっとしておいてあげようよー。
国王様はほっとしたように席を立ち、私へねぎらいの言葉をかけてくれた。
「エアリスよ、この度の事はわしがアレクサンダーとも話をするまでは保留となす、それでよいな? しばらくはどこぞの領地で静養をするがいい。ゴールディ公爵の領地へ戻るもいいし、親しい者を訪れるもよいぞ? 誰か心を許せる相手がおるか?」
友達なんていないです。コミュ障で気の利いた会話も苦手、それにずっと勉強勉強で王宮へ詰めてた私に友達なんか作る暇なんかあるわけないじゃないですかー。
三年間無事に勤め上げた魔法学院だって魔法適正は下の下だったし、私に出来るのは魔法学の知識を仕入れるだけ、魔法の歴史や種類を学ぶだけだ。
それだって王妃教育の一環で、魔法適正のない私が魔術師一族ばかりのあの学院でどんだけ肩身が狭かったとーーーーー。
私はただ微笑んで頭を下げて、
「もったいないお言葉でございます。そ、それでは……その……えっと……そうそう! リリアン様に! ウエールズ侯爵様のご夫人のリリアン様に……お誘いを受けておりましたので……」
嘘は言ってない……よね?
「そうか! ウエールズ侯爵の! なるほど、なるほど。それは良い!」
と国王様は上機嫌になった。
今はどうだか知らないけど、少し前まで国軍指揮官だったとか? 今は引退するのしないので揉めてるとか? のウエールズ侯爵様は国王様の気に入りだとは聞いた事がある。
凄腕の騎士様で他国からも恐れられているほどの腕前だとか。
「ウエールズ領に参るのだな? それは良いな。ウエールズ領はガイラスに代替わりをしてから領地改革を始めてめざましく発展しておる。民の為、領土の為、そして国の為、頼りになる男だ。そうだ、ウエールズ領へ参るのなら一つ、頼まれてくれるか?」
行きかけていたのに、国王様はまた椅子に座った。
「な、何でございましょう?」
「少し前に、我が国、隣国をも巻き込む死霊王の騒ぎがあったのは知っているな?」
「はい」
三回目の転生はそれに巻き込まれて死んだ。
「我が国では討伐の騎士軍を送った。だが死霊王は通る先々で魔物、魔族、人種、種族を問わず全てを飲み込んだ。討伐軍は騎士や魔術師、聖女さえも死霊王に滅ぼされ凄まじい被害を受けた。だがそこで一人の魔術師が立ちふさがり死霊王を撲滅させたのだ。それは誰も名を知らぬ魔術師で、聖女に匹敵、いや、我が国の聖女を超えた力で死霊王を滅ぼしたのだ」
「それが……」
「ウエールズ侯爵はその時、討伐軍の指揮をしていた。そしてそれを目撃した者によるとガイラスも死霊王に飲み込まれて死んだはずなのだ。だがそこへ通りがかった魔術師がガイラスの安否を聞いた後、死霊王に向かって行きそれを滅ぼした。わしはそれがリリアンではなかったと思っておる」
「リリアン様が? 聖女に匹敵する魔術師だとおっしゃいますか?」
「わしはな、そう思っている。だがガイラスに問うてもそれはない、ときっぱり否定する」
「リリアン様は確かに魔術師の一族ですが魔力が発現せずに、と伺っておりますが」
「そうじゃ、だが遅くに魔力が発現したとも考えられる。それにな、ガイラスは以前に足を負傷し、それが元で騎士団を引退する予定だったのだ。ちょうど前ウエールズ侯爵の死もあり代替わりする名目もあった。だが、足が完治している。死霊王の討伐軍を率いるぐらいに完璧にな。それは聖女並の聖魔法でリリアンが治したのでは、とわしは思っている。リリアンが聖女かそうでないか、それを見極めて来て欲しい」
「い」
嫌でございますーって言ったら怒られるかしら。
もしリリアン様が聖女だったとしても、ウエールズ侯爵様が否定するって事は隠したいんでしょうよ。
そっとしておいてあげようよー。
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