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困惑
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「皇太子殿下とルミカが相思相愛で結婚したいのであればルミカが王妃ではいけませんの?」
とリリアン様が言った。
「リリアン、王家に嫁ぐのは自国、他国を問わず、侯爵家か公爵家の令嬢でなければならないのだ。だからエアリス嬢は五歳くらいから皇太子のご婚約者なのだよ」
とガイラス様が言った。
「まあ……そうですの……ばかばかしい」
とリリアン様が小声で呟いた。
「ウエールズ侯爵、あなたの妻は王家を愚弄するおつもりか?」
とゼキアス様がリリアン様を睨むように見据えた。
「ゼキアス様、そのようなつもりはありま……」
と言うガイラス様を遮って、
「あら、お気に障ったのなら申し訳ございませんわ。私、不敬罪で投獄されます? それとも国外追放でしょうか。それも面白そうですわ。常々、他国へも行ってみたいと思っておりましたし」
リリアン様は平気な顔でそう言ってのけた。
「リリアン、やめなさい、王子に対してのふるまいではないぞ」
リリアン様は、
「ガイラス様、私は言いたい事をいいますわ。ご存じでしょう? 私はどこででも生きていけるんです」
と言った。
「そんな事をされたら、君にここから去られたら、私が生きていけない。君は国外追放になるなら、もちろん私も一緒にこの国から出て行く」
とガイラス様はそう言い、リリアン様のブロンドの髪の毛の先にキスをした。
「ウエールズ侯爵、滅多な事を言うものでない。今、あなたはこの国よりも一人の女の方が大事だと言い放ったのですよ。我が国の騎士団の総指揮の立場にあるあなたが」
「国王陛下への忠義に嘘偽りはありませんが、リリアンを失っては生きるかいがないのも事実。もし、国がリリアンを投獄するのであれば、私はリリアンを助け出すことしか考えません。それに私は騎士団の退役願いを出しておりますし、後任には腕の立つ者を選び出しております」
と素顔でそう言い切ったガイラス様の格好いい事ったら。
「一人の女の為に国に反旗を翻すと? あなたの強さは騎士団員が束になっても敵わないではないですか! グランリーズに死神将軍ありと言われるからこそ他国からの侵略を受けずとも、成り立っておるのですよ! 将軍はいない、次の国王は兄上、その娶った妃が伯爵家の王妃教育も満足に受けられない贅沢しか頭にない女。ウエールズ侯爵、あなたもそう思うでしょう?」
「私からはそれは何とも申し上げられません。この地にこの身がある限りは陛下の為、身を捧げる覚悟ではございます」
「それは次の国王にも有効だろうか? 贅沢好きで執務もさぼりがち、パーティだの狩りだのばかりを優先する次期国王?」
「ゼキアス様、それは」
「ウエールズ侯爵、あなたの賛同を得られれば私も心強いのですが」
「私に第二王子派へ?」
「そうです。第二王子とはいえ私の生母は側室ですので、王妃派には何かと目の敵にされてまして。ですが私も王子、この国の行く末を憂う資格はあるはず。あの兄上よりはましな政治をして見せます」
「なるほど」
ガイラス様は困惑した表情で、リリアン様は盛り上がって参りました~みたいな顔をしている。
「盛り上がってきたわね!」
言った。
声に出して言っちゃったよ。
とリリアン様が言った。
「リリアン、王家に嫁ぐのは自国、他国を問わず、侯爵家か公爵家の令嬢でなければならないのだ。だからエアリス嬢は五歳くらいから皇太子のご婚約者なのだよ」
とガイラス様が言った。
「まあ……そうですの……ばかばかしい」
とリリアン様が小声で呟いた。
「ウエールズ侯爵、あなたの妻は王家を愚弄するおつもりか?」
とゼキアス様がリリアン様を睨むように見据えた。
「ゼキアス様、そのようなつもりはありま……」
と言うガイラス様を遮って、
「あら、お気に障ったのなら申し訳ございませんわ。私、不敬罪で投獄されます? それとも国外追放でしょうか。それも面白そうですわ。常々、他国へも行ってみたいと思っておりましたし」
リリアン様は平気な顔でそう言ってのけた。
「リリアン、やめなさい、王子に対してのふるまいではないぞ」
リリアン様は、
「ガイラス様、私は言いたい事をいいますわ。ご存じでしょう? 私はどこででも生きていけるんです」
と言った。
「そんな事をされたら、君にここから去られたら、私が生きていけない。君は国外追放になるなら、もちろん私も一緒にこの国から出て行く」
とガイラス様はそう言い、リリアン様のブロンドの髪の毛の先にキスをした。
「ウエールズ侯爵、滅多な事を言うものでない。今、あなたはこの国よりも一人の女の方が大事だと言い放ったのですよ。我が国の騎士団の総指揮の立場にあるあなたが」
「国王陛下への忠義に嘘偽りはありませんが、リリアンを失っては生きるかいがないのも事実。もし、国がリリアンを投獄するのであれば、私はリリアンを助け出すことしか考えません。それに私は騎士団の退役願いを出しておりますし、後任には腕の立つ者を選び出しております」
と素顔でそう言い切ったガイラス様の格好いい事ったら。
「一人の女の為に国に反旗を翻すと? あなたの強さは騎士団員が束になっても敵わないではないですか! グランリーズに死神将軍ありと言われるからこそ他国からの侵略を受けずとも、成り立っておるのですよ! 将軍はいない、次の国王は兄上、その娶った妃が伯爵家の王妃教育も満足に受けられない贅沢しか頭にない女。ウエールズ侯爵、あなたもそう思うでしょう?」
「私からはそれは何とも申し上げられません。この地にこの身がある限りは陛下の為、身を捧げる覚悟ではございます」
「それは次の国王にも有効だろうか? 贅沢好きで執務もさぼりがち、パーティだの狩りだのばかりを優先する次期国王?」
「ゼキアス様、それは」
「ウエールズ侯爵、あなたの賛同を得られれば私も心強いのですが」
「私に第二王子派へ?」
「そうです。第二王子とはいえ私の生母は側室ですので、王妃派には何かと目の敵にされてまして。ですが私も王子、この国の行く末を憂う資格はあるはず。あの兄上よりはましな政治をして見せます」
「なるほど」
ガイラス様は困惑した表情で、リリアン様は盛り上がって参りました~みたいな顔をしている。
「盛り上がってきたわね!」
言った。
声に出して言っちゃったよ。
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