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Chapter9(異心編)
Chapter9-④【魔法】
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「これで決まりだな。
最後に俺の奴隷の証だ。
パンツを下ろせ。」
ミサキの命令に従い、ボタンを外す。
先走りで光る亀頭が現れる。
ミサキはポケットから黒いリングを取り出した。
それは幅が5センチ程の重厚な代物だ。
真ん中に蝶番があり、自由に開く。
マラの付け根にそれを装着し、六角レンチで固定する。
ネジを締める度に内径が縮まり、見る見る内に竿も玉も真っ赤に染まった。
「よし、これで完了だ。
このレンチは預かっておく。
これがないと、リングは一生外せないぜ。
問題ないだろ?」
ミサキは破顔一笑だ。
「いっ、一生ですか?」
事の重大さに思わず聞き返す。
「ああ、お前が俺の奴隷でいる限りずっとだ。」
遂に声を出して笑い出した。
「すみません、終わりました。」
ミサキが奥に声を掛ける。
「まあ、素敵ね。
こんな大胆に変身して!
さすがミサキちゃんのセンスね。」
女主人が出て来て、見え透いたお世辞を言う。
「このまま着て帰るので、会計だけお願いします。」
ミサキが財布を出す。
「ただこの時期、ロングブーツは蒸れるわよ。
大丈夫かしら?」
女主人がアドバイスする。
「確かにそうだよな。
格好いいんだけどな。
ヤマトはどう思う?」
首を傾げたミサキが聞く。
「俺も凄く気に入っています。
ただもう一つ気になる靴があります。」
ミサキの足元を見ながら答える。
「どれだ?」
「あれです。」
ミサキが履いているのと同じ靴を指差す。
「そうか、お前見る目あんな。
これは履き心地いいんだよな!
ロングブーツはまた冬に買えばいいか。」
納得した様子で頷く。
ブーツを履き変え、鏡の前に立つ。
揃いのシューズが嬉しい。
「では、これで会計をお願いします。」
ミサキがカードを出す。
「あ、後で払います。」
俺は唖然として、そう言うのがやっとだった。
「はい、ありがとうございます。
ミサキちゃんのお連れ様だけあって、躾がいいわね。」
女主人は着て来た服を袋に入れ、満面の笑顔で手渡してくれた。
「ヤマト似合うぜ。」
店を出たミサキは笑顔が絶えない。
「そ、それより代金を払います。」
慌てて財布を出す。
突然口を塞がれた。
舌が入ってくる。
絡まった舌が言葉を飲み込んだ。
目を白黒させたまま眼前の肩を掴む。
しかし甘美な舌の動きに我を忘れた。
両手がだらりと下がる。
紙袋と財布が手から離れた。
気が付くと、送り込まれてきた唾液を全て飲み干していた。
「ヤマトは運転出来るか?」
濡れた唇から出て来たのは思いがけない質問だ。
「はい、出来ます。」
学生時代は配送業のバイトをしていた。
バイトは助手席が基本だ。
しかし楽したいドライバーは頻繁に運転させてくれた。
「だったら明日はドライブしよう。
俺は徹夜だから、明日はお前が運転しろ。」
ミサキは話しながら、メモ帳を取り出す。
そこに簡単な地図を書き込む。
「ここに8時に来い。
格好はそのままだ。
分かったか?」
俺の手に紙を押し込んだ。
「はい、分かりました。」
地図を見ながら、大きく頷く。
「じゃあ、俺は行くから。」
ミサキはそう言い残し、改札の中に入って行く。
俺は後ろ姿をずっと追う。
振り返らず、片手を上げたミサキが雑踏に消えた。
それでもずっと見続ける。
帰路を急ぐ人とぶつかり、魔法が解けた。
急に羞恥心が込み上げてくる。
世間の人が皆、自分を見ている気がした。
下半身に熱いものが込み上げてくる。
同時に肉に食い込む痛みも感じた。
(つづく)
最後に俺の奴隷の証だ。
パンツを下ろせ。」
ミサキの命令に従い、ボタンを外す。
先走りで光る亀頭が現れる。
ミサキはポケットから黒いリングを取り出した。
それは幅が5センチ程の重厚な代物だ。
真ん中に蝶番があり、自由に開く。
マラの付け根にそれを装着し、六角レンチで固定する。
ネジを締める度に内径が縮まり、見る見る内に竿も玉も真っ赤に染まった。
「よし、これで完了だ。
このレンチは預かっておく。
これがないと、リングは一生外せないぜ。
問題ないだろ?」
ミサキは破顔一笑だ。
「いっ、一生ですか?」
事の重大さに思わず聞き返す。
「ああ、お前が俺の奴隷でいる限りずっとだ。」
遂に声を出して笑い出した。
「すみません、終わりました。」
ミサキが奥に声を掛ける。
「まあ、素敵ね。
こんな大胆に変身して!
さすがミサキちゃんのセンスね。」
女主人が出て来て、見え透いたお世辞を言う。
「このまま着て帰るので、会計だけお願いします。」
ミサキが財布を出す。
「ただこの時期、ロングブーツは蒸れるわよ。
大丈夫かしら?」
女主人がアドバイスする。
「確かにそうだよな。
格好いいんだけどな。
ヤマトはどう思う?」
首を傾げたミサキが聞く。
「俺も凄く気に入っています。
ただもう一つ気になる靴があります。」
ミサキの足元を見ながら答える。
「どれだ?」
「あれです。」
ミサキが履いているのと同じ靴を指差す。
「そうか、お前見る目あんな。
これは履き心地いいんだよな!
ロングブーツはまた冬に買えばいいか。」
納得した様子で頷く。
ブーツを履き変え、鏡の前に立つ。
揃いのシューズが嬉しい。
「では、これで会計をお願いします。」
ミサキがカードを出す。
「あ、後で払います。」
俺は唖然として、そう言うのがやっとだった。
「はい、ありがとうございます。
ミサキちゃんのお連れ様だけあって、躾がいいわね。」
女主人は着て来た服を袋に入れ、満面の笑顔で手渡してくれた。
「ヤマト似合うぜ。」
店を出たミサキは笑顔が絶えない。
「そ、それより代金を払います。」
慌てて財布を出す。
突然口を塞がれた。
舌が入ってくる。
絡まった舌が言葉を飲み込んだ。
目を白黒させたまま眼前の肩を掴む。
しかし甘美な舌の動きに我を忘れた。
両手がだらりと下がる。
紙袋と財布が手から離れた。
気が付くと、送り込まれてきた唾液を全て飲み干していた。
「ヤマトは運転出来るか?」
濡れた唇から出て来たのは思いがけない質問だ。
「はい、出来ます。」
学生時代は配送業のバイトをしていた。
バイトは助手席が基本だ。
しかし楽したいドライバーは頻繁に運転させてくれた。
「だったら明日はドライブしよう。
俺は徹夜だから、明日はお前が運転しろ。」
ミサキは話しながら、メモ帳を取り出す。
そこに簡単な地図を書き込む。
「ここに8時に来い。
格好はそのままだ。
分かったか?」
俺の手に紙を押し込んだ。
「はい、分かりました。」
地図を見ながら、大きく頷く。
「じゃあ、俺は行くから。」
ミサキはそう言い残し、改札の中に入って行く。
俺は後ろ姿をずっと追う。
振り返らず、片手を上げたミサキが雑踏に消えた。
それでもずっと見続ける。
帰路を急ぐ人とぶつかり、魔法が解けた。
急に羞恥心が込み上げてくる。
世間の人が皆、自分を見ている気がした。
下半身に熱いものが込み上げてくる。
同時に肉に食い込む痛みも感じた。
(つづく)
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