219 / 243
最終章 ~それぞれの道~
7,再会
しおりを挟む
「うわっ、でっけえな!!」
タツシが転移したサンレアンという名前の村のすぐそばには巨大な魔物がいた。
ほとんど茶色い像と言った感じで、以上に鋭い牙さえ持たなければ動物園の特設コーナーとかにいてもおかしくない。
とはいえ、今はそれがまさに村に侵入しようと何度も結界に突進しているためかなり迫力がある。
「勇者様!!!」
「おおー! 勇者様だ!!」
「お願いします勇者様、どうかお助けを!!!」
村人たちはすでに避難を終えようとしており、常駐の騎士など数人がタツシを出迎える。
仮面をつけているタツシは何も言わずに頷くとそのまま巨大な魔物に向かって走り出した。
駅前の雑居ビルくらいの高さ――具体的には10メートル以上ありそうな魔物を、どうやって倒すか。
具体的に言えば、どのような派手な演出をするか。
タツシはそれを考えながらわざわざ転移を魔法を使わないで魔物のところまで走っていった。
「よし、やっぱりここは炎の演出かな!!」
魔剣と呼ばれる属性付きの剣を使うと、その属性に従った攻撃となる。
タツシはいつも使っている剣を取り出すと未だ結界に阻まれている魔物の足を切り込んだ。
と同時に、スライムが派手な炎の竜巻を周囲に展開する。
なお、この炎は赤く温度が低いものであるため周囲の草木に引火しない安全使用。もちろん攻撃力もほとんどない。
カッコイイ雰囲気で魔物を炎の竜巻が取り巻く中、タツシは地味に、とても地味に何度も剣で魔物の足に刺突を繰り返した。
「うおら! うおら!! 早く倒れろ!!!」
もちろん普段なら魔物の攻撃をよけながら刺突を繰り広げなければならないためそこそこ迫力のある戦闘になるのだが、今は魔物は結界に拘束されほとんど動けない。
そのためはめ殺しのような状態になっており全くタツシは動かなくていいのだ。
3分もたつと攻撃力の高いタツシはその魔物を倒すことに成功した。
「ふ~。やれやれ。あ~疲れた。」
といいながらタツシは村にいた騎士のところまで走り、
「少し休憩してくる。3時間ほど後に私の護衛が到着するはずだから、その時にはしばらく待つように言ってくれ。」
「本当にありがとうございます!! 流石勇者様!!! このご恩は……」
「例はいらない。では。」
そういうなりタツシは走り出し、同時に謎の砂埃が巻き上がりしばらく経つと勇者の姿は消えた。
一方そのころ、聖女の自室では。
「ん!っん……っ…っあ…!ん!あん…っ………!?!?」
まだ夕方なのに必死に自慰行為に耽る聖女クラリス。
魔力の操作に長けた彼女が、急に部屋の中央の魔力の流れが変わったことに気が付いた。
「ダメ!! 待って! いやっ!!!」
クラリスは動揺しながらも天才的な俊敏さで身だしなみを整え、かつてと同じように腕を広げて部屋の中央に向かった。
そこに、村の魔物を倒しセレモニーのための巡行を勝手に抜けてきたタツシが到着した。
「おかえりなさい、タツシ。」
「ただいま」
クラリスがギュッとタツシに抱き着いた。
(どうしよう……垂れてきちゃったわ……)
そう、今、クラリスはあまりに時間がなかったため私服として来ているドレスは完璧に整えられているもののノーパンなのだ。
そして、寸前までオナニーしていたせいでクラリスのトロトロになった秘部からは透明な粘液が太ももの内側につたって……。
タツシが転移したサンレアンという名前の村のすぐそばには巨大な魔物がいた。
ほとんど茶色い像と言った感じで、以上に鋭い牙さえ持たなければ動物園の特設コーナーとかにいてもおかしくない。
とはいえ、今はそれがまさに村に侵入しようと何度も結界に突進しているためかなり迫力がある。
「勇者様!!!」
「おおー! 勇者様だ!!」
「お願いします勇者様、どうかお助けを!!!」
村人たちはすでに避難を終えようとしており、常駐の騎士など数人がタツシを出迎える。
仮面をつけているタツシは何も言わずに頷くとそのまま巨大な魔物に向かって走り出した。
駅前の雑居ビルくらいの高さ――具体的には10メートル以上ありそうな魔物を、どうやって倒すか。
具体的に言えば、どのような派手な演出をするか。
タツシはそれを考えながらわざわざ転移を魔法を使わないで魔物のところまで走っていった。
「よし、やっぱりここは炎の演出かな!!」
魔剣と呼ばれる属性付きの剣を使うと、その属性に従った攻撃となる。
タツシはいつも使っている剣を取り出すと未だ結界に阻まれている魔物の足を切り込んだ。
と同時に、スライムが派手な炎の竜巻を周囲に展開する。
なお、この炎は赤く温度が低いものであるため周囲の草木に引火しない安全使用。もちろん攻撃力もほとんどない。
カッコイイ雰囲気で魔物を炎の竜巻が取り巻く中、タツシは地味に、とても地味に何度も剣で魔物の足に刺突を繰り返した。
「うおら! うおら!! 早く倒れろ!!!」
もちろん普段なら魔物の攻撃をよけながら刺突を繰り広げなければならないためそこそこ迫力のある戦闘になるのだが、今は魔物は結界に拘束されほとんど動けない。
そのためはめ殺しのような状態になっており全くタツシは動かなくていいのだ。
3分もたつと攻撃力の高いタツシはその魔物を倒すことに成功した。
「ふ~。やれやれ。あ~疲れた。」
といいながらタツシは村にいた騎士のところまで走り、
「少し休憩してくる。3時間ほど後に私の護衛が到着するはずだから、その時にはしばらく待つように言ってくれ。」
「本当にありがとうございます!! 流石勇者様!!! このご恩は……」
「例はいらない。では。」
そういうなりタツシは走り出し、同時に謎の砂埃が巻き上がりしばらく経つと勇者の姿は消えた。
一方そのころ、聖女の自室では。
「ん!っん……っ…っあ…!ん!あん…っ………!?!?」
まだ夕方なのに必死に自慰行為に耽る聖女クラリス。
魔力の操作に長けた彼女が、急に部屋の中央の魔力の流れが変わったことに気が付いた。
「ダメ!! 待って! いやっ!!!」
クラリスは動揺しながらも天才的な俊敏さで身だしなみを整え、かつてと同じように腕を広げて部屋の中央に向かった。
そこに、村の魔物を倒しセレモニーのための巡行を勝手に抜けてきたタツシが到着した。
「おかえりなさい、タツシ。」
「ただいま」
クラリスがギュッとタツシに抱き着いた。
(どうしよう……垂れてきちゃったわ……)
そう、今、クラリスはあまりに時間がなかったため私服として来ているドレスは完璧に整えられているもののノーパンなのだ。
そして、寸前までオナニーしていたせいでクラリスのトロトロになった秘部からは透明な粘液が太ももの内側につたって……。
11
あなたにおすすめの小説
JKメイドはご主人様のオモチャ 命令ひとつで脱がされて、触られて、好きにされて――
のぞみ
恋愛
「今日から、お前は俺のメイドだ。ベッドの上でもな」
高校二年生の蒼井ひなたは、借金に追われた家族の代わりに、ある大富豪の家で住み込みメイドとして働くことに。
そこは、まるでおとぎ話に出てきそうな大きな洋館。
でも、そこで待っていたのは、同じ高校に通うちょっと有名な男の子――完璧だけど性格が超ドSな御曹司、天城 蓮だった。
昼間は生徒会長、夜は…ご主人様?
しかも、彼の命令はちょっと普通じゃない。
「掃除だけじゃダメだろ? ご主人様の癒しも、メイドの大事な仕事だろ?」
手を握られるたび、耳元で囁かれるたび、心臓がバクバクする。
なのに、ひなたの体はどんどん反応してしまって…。
怒ったり照れたりしながらも、次第に蓮に惹かれていくひなた。
だけど、彼にはまだ知られていない秘密があって――
「…ほんとは、ずっと前から、私…」
ただのメイドなんかじゃ終わりたくない。
恋と欲望が交差する、ちょっぴり危険な主従ラブストーリー。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
ちょっと大人な体験談はこちらです
神崎未緒里
恋愛
本当にあった!?かもしれない
ちょっと大人な体験談です。
日常に突然訪れる刺激的な体験。
少し非日常を覗いてみませんか?
あなたにもこんな瞬間が訪れるかもしれませんよ?
※本作品ではGemini PRO、Pixai.artで作成した生成AI画像ならびに
Pixabay並びにUnsplshのロイヤリティフリーの画像を使用しています。
※不定期更新です。
※文章中の人物名・地名・年代・建物名・商品名・設定などはすべて架空のものです。
セクスカリバーをヌキました!
桂
ファンタジー
とある世界の森の奥地に真の勇者だけに抜けると言い伝えられている聖剣「セクスカリバー」が岩に刺さって存在していた。
国一番の剣士の少女ステラはセクスカリバーを抜くことに成功するが、セクスカリバーはステラの膣を鞘代わりにして収まってしまう。
ステラはセクスカリバーを抜けないまま武闘会に出場して……
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる