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最終章 ~それぞれの道~
26,取り返しのつかないこと
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「あっっっぶね~~~~~~!!!!」
アメリアが爆発を起こす寸前、いつもタツシが媚薬を開発している「秘密の部屋」に転移して逃げたタツシ。
スライム達もみなここに転移した。
「あの部屋を魔法に強い構造にしておいて助かった……。しかし、アメリアちゃん、まさかあそこまで魔法が強くなっていたとは……。」
そう思いつつアメリアのいる部屋にいそいそと戻るタツシ。
部屋の地面に敷いてある巨大な魔法陣は真っ赤に光っていた。
「……え?」
タツシはもう一度アメリアの方を見る。
「ああ♡ らめれす! そんなぁ……」
股間から愛液をだらりと垂らし、焦げかけているスカートをはいたアメリアが寝言を言っている。
タツシはもう一度足元の魔法陣を見た。
「そんな……アメリアが、超級魔法を……?」
超級魔法。要は上級魔法のさらに上位の魔法である。
それが使える人間は世界でも数えるほどしかおらず、国内でも王族のなかの数人が使える程度だ。
タツシだって使えない。
「この前クラリスが火属性の超級魔法を使っていたけど……アメリアは水属性の……」
タツシは、身の回りにいる女の子たちに軽く恐怖を覚えた。
とはいえひとまずアメリアを起こさなければならない。
「アメリアちゃん、起きて。」
「んんーー」
自身が起こした魔力爆発によって一瞬気絶したものの、そのあとはただ眠っていただけだ。
クラリスよりはるかに寝起きのいいアメリアはすぐに目を覚ました。
「ちょっとオナニーを始める前に聞いていい?」
「なんですか?」
もはや無意識に股間に手が伸びるアメリアを制しながら、タツシ尋ねた。
「アメリアちゃん、超級魔法使えるの?」
「いやいやそんな!! 使えていたらとっくに宮廷魔法師団トップですよ~~!」
「……そうだよね、はははは」
オナニーのためにあまりにも大きい魔力を扱い、あまりにも制御がうますぎて超級まで到達した、などとは考えたくもないがそうとしか考えられないこの状況。
「ひとまずアメリアちゃん、今後はもう少し抑えよ?」
「すみません……ふられた悲しさとかがこみ上げてきちゃって……」
タツシはポンとアメリアの頭に手を置いた。
「でも、もう魔法は使えるね?」
「はい! しっかりこの通り……あれ?」
「さっきので魔力を全部使いきっちゃったみたいだね。ほら、今日はもう終わりにしよ?」
「そうします……」
若干しょげているアメリアだが、しかし本人にも思うところがあったのだろう。
「タツシさん、タツシさんの……それでマッサージしてくれることはもうないんですよね?」
「ごめんねー、ちょっとそれはできないんだよね。」
「いえいえ、私は大丈夫です! また……今後もよろしくお願いします。」
そう言ってアメリアは去っていった。
(うう……切ないよ……)
失恋したとき、胸のあたりがキュっと締め付けられるのはよくある話だ。しかしアメリアの場合、同時に膣までキュっとしてしまうのだ。
破れた制服の代わりにしばらく前にスライム・リフレに置き忘れたらしい私服を身に包んだアメリアの下着は、早くもびしょびしょになっていた。
(いやぁ!! いま魔法使えないのに!!!!)
アメリアが爆発を起こす寸前、いつもタツシが媚薬を開発している「秘密の部屋」に転移して逃げたタツシ。
スライム達もみなここに転移した。
「あの部屋を魔法に強い構造にしておいて助かった……。しかし、アメリアちゃん、まさかあそこまで魔法が強くなっていたとは……。」
そう思いつつアメリアのいる部屋にいそいそと戻るタツシ。
部屋の地面に敷いてある巨大な魔法陣は真っ赤に光っていた。
「……え?」
タツシはもう一度アメリアの方を見る。
「ああ♡ らめれす! そんなぁ……」
股間から愛液をだらりと垂らし、焦げかけているスカートをはいたアメリアが寝言を言っている。
タツシはもう一度足元の魔法陣を見た。
「そんな……アメリアが、超級魔法を……?」
超級魔法。要は上級魔法のさらに上位の魔法である。
それが使える人間は世界でも数えるほどしかおらず、国内でも王族のなかの数人が使える程度だ。
タツシだって使えない。
「この前クラリスが火属性の超級魔法を使っていたけど……アメリアは水属性の……」
タツシは、身の回りにいる女の子たちに軽く恐怖を覚えた。
とはいえひとまずアメリアを起こさなければならない。
「アメリアちゃん、起きて。」
「んんーー」
自身が起こした魔力爆発によって一瞬気絶したものの、そのあとはただ眠っていただけだ。
クラリスよりはるかに寝起きのいいアメリアはすぐに目を覚ました。
「ちょっとオナニーを始める前に聞いていい?」
「なんですか?」
もはや無意識に股間に手が伸びるアメリアを制しながら、タツシ尋ねた。
「アメリアちゃん、超級魔法使えるの?」
「いやいやそんな!! 使えていたらとっくに宮廷魔法師団トップですよ~~!」
「……そうだよね、はははは」
オナニーのためにあまりにも大きい魔力を扱い、あまりにも制御がうますぎて超級まで到達した、などとは考えたくもないがそうとしか考えられないこの状況。
「ひとまずアメリアちゃん、今後はもう少し抑えよ?」
「すみません……ふられた悲しさとかがこみ上げてきちゃって……」
タツシはポンとアメリアの頭に手を置いた。
「でも、もう魔法は使えるね?」
「はい! しっかりこの通り……あれ?」
「さっきので魔力を全部使いきっちゃったみたいだね。ほら、今日はもう終わりにしよ?」
「そうします……」
若干しょげているアメリアだが、しかし本人にも思うところがあったのだろう。
「タツシさん、タツシさんの……それでマッサージしてくれることはもうないんですよね?」
「ごめんねー、ちょっとそれはできないんだよね。」
「いえいえ、私は大丈夫です! また……今後もよろしくお願いします。」
そう言ってアメリアは去っていった。
(うう……切ないよ……)
失恋したとき、胸のあたりがキュっと締め付けられるのはよくある話だ。しかしアメリアの場合、同時に膣までキュっとしてしまうのだ。
破れた制服の代わりにしばらく前にスライム・リフレに置き忘れたらしい私服を身に包んだアメリアの下着は、早くもびしょびしょになっていた。
(いやぁ!! いま魔法使えないのに!!!!)
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